劇場公開日 2021年10月15日

燃えよ剣のレビュー・感想・評価

全310件中、61~80件目を表示

4.5歴史ものとはちょっと違う

2021年11月21日
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鑑賞方法:映画館

新撰組の話だと思って、見に行きました。 でも、実際見てみたらちょっと違う。 土方歳三の生涯!みたいな… なので、歴史が詳しくない人や、歴史が苦手なひとでも 大丈夫そうです 私の1番の印象は、沖田総司の生涯 どんなに土方歳三と共に戦いたかったか… 剣と共に生涯を共に終えたかったか… 沖田総司の生涯に心撃たれる思いでした。 山田くんの演技、最高でした。

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かえるパン

4.5キャストに好感^^岡田准一さんの土方歳三がリアルに戦える強さ

2021年11月21日
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原作小説を10年ほど前に読んだことがあり、沖田総司の最期など、印象的なシーンを思い出しました。 新選組の歴史の大枠を知っていて、原作を読んだことがあると、過不足なくまとまっていて最後も泣けました。 新選組についてよく知らない人はこれをきっかけにぜひ壬生義士伝など他の時空の新選組もおすすめです! 大河ドラマ新選組!のキャストのイメージが未だに強いですが、 岡田准一さんの土方歳三はリアルに戦える強さ。 山田涼介さんの沖田総司も素直な好青年でした^^ るろ剣沖田がかっこよかった村上虹郎くんの岡田以蔵ももう一回見たいな〜 揚げ屋のバイオリンが純粋に気になった。 監督の演出かな?

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Ori

3.5俳優陣の演技がみんな主役級

2021年11月20日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

どの俳優さんの演技も主役級の存在感。一瞬で人格や背負ってるものが見えてくる。脇を固める俳優人も、隙がなく、天皇役の坂東巳之助も、天皇の風格。声の出し方がもう長年そういう声を出してきたというような重厚感あり。 松平容保役の尾上右近も誠実さと苦悩が短いシーンでも滲み出る。 村上虹郎は最初のワンカットだけで岡田以蔵だとわかる。  芸人枠も中々よく、ウーマン村本は、岸辺一徳を思わせる存在感を放ち、はんにゃ金田も池田屋では本人とわからないくらい不気味な剣士となっていた。 全体的に大河ドラマ並みの内容なので詰め込み感があり。ダイジェストと思って見ればいいかと。

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八月の鯨

3.0安全に暮らせことは当たり前じゃない

2021年11月18日
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お笑い芸人の二人が大活躍!特に村本がキャラ炸裂してて面白かったー。シリアスなシーンが多いため、クスッと笑えるシーンが印象に残った。壮大なスケールだったので、映画館でみれてよかった。全てのシーンで、京都のここかな?と撮影現場を考えた。演者だけではない、大勢の人で映画1本を作り上げてるんだって思えた。そこに関わる仕事っていいな〜って思った。何年がかりで作り上げたんだろう、、た思うスケール。男の世界。変わりゆく時代が描かれていて、歴史の面白さを思い出せた。こんな時代をへたからこそある、安全安心して暮らせる今の有難みを感じた。俳優の人生をかけてやっているプロとしての凄さを感じた。

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翠

4.0岡田君カッコよかった🙋

2021年11月17日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

知的

新撰組もいろいろあったんですね❗️ 近藤勇より圧倒的に土方歳三の方がカッコいいですね❗️ 岡田君だからかな😁

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イロエンピツ

0.5好きな俳優さんが出ていたので

2021年11月17日
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好きな俳優さんが出ていたので観ましたが、 昔の話を話す感じで始まるのですが、映画の作り方のせいか、たんたんとしていて眠かった。 期待していただけに、残念な感じ。 パンフレット購入済。

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ぽぽたん

3.0新撰組ほど過大評価されている組織はない

2021年11月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

難しい

2021年映画館鑑賞98作品目 11月14日(日)イオンシネマ石巻 原作未読 『ガンヘッド』『バウンス ko GALS』『検察側の罪人』の原田眞人監督 約2時間半の大河ドラマ 詰め込みすぎにも程がある 一本の映画にまとめるには無理があった 企画の時点で無茶だった TBSの日曜劇場とかでじっくりとやるような内容 映画なら中村錦之助の『宮本武蔵』5部作くらいやってほしい せめて三部作 沖田総司のみにスポットライトを浴びせたら一本でまとまるのだがよりにもよって土方歳三ではなあ 新人ならともかく原田眞人監督くらいのベテランなら断ってほしかった 柴咲コウはなかなか出てこない 始まってから30分いや40分くらいだろうか 偶然にも柴咲コウが出てくるようになってから面白くなってきたような気がする やっぱり時代劇といえばチャンバラ 血吹雪が出る本物志向の剣劇 あと戦のシーン それ以外となると見どころは 片目の刀屋を演じる柄本明 近藤勇が宵の席で踊るシーン 芹沢鴨がいくらご乱心しても微動だにしない2人の芸妓 あと烏合の衆だけに内輪揉めの数々 公家の皆さんが白塗りに眉毛が点々になっている だが迫力に欠ける 成田三樹夫や菅貫太郎のような狂気に満ちたアクの強さがほしかった マギーが褌姿で女中を抱えて逃げるシーンがあるが感心した あの女中は機転が利く なぜか全員集合の大工のコントで道具箱の代わりに裏方の女の子を抱えて登場する志村けんを思い出した はんにゃはすぐにわかったがウーマンラッシュアワーの方が最後まで気づかなかった 彼の発言に関しては何一つ共感したことがないがだからといってこの作品で彼を不快に感じることはなかった 正直元々新撰組はあまり好きではない 少なくともリスペクトしていない 原作が司馬遼太郎なら星3以上は確実だろうし役者の皆様にも魅力を感じたから観ようと思った次第 土方歳三のあの髪型を再現したのはなんか嬉しかった

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野川新栄

4.0幻想的史実

2021年11月14日
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やっぱ日本映画は時代劇がいいわ、と思えました。 日本映画が世界に太刀打ちするなら時代劇では!関係性が浸透していれば伝わると思いますが… 後半は駆け足で幕引きしたような描き方ですが、しょうがないのかな?剣ノワールとして見所沢山でした。芹沢鴨みたいなワルがいると、クラスの不良の悪行をドキドキしながらみているようで、引き込まれました。 暗く陰鬱な描き方で人を選ぶかも知れませんが、なかなか良かったです。

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カルカソンヌ

2.0史実を撮るな。人を撮れ。

2021年11月14日
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激動の時代だからって 映画が忙しくてどうする。 物語を追って幕って。 結局よく分からないし。 時代を追うな夢を追え? 史実を撮るな人を撮れ、だ。 非支持。

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きねまっきい

3.0新撰組と司馬遼太郎オタクが喜ぶ映画

2021年11月14日
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はっきり言って凡作 映画会社のオールスターかと思うほど役者を豪華に使った見せ場があるんだからコスパはいい 作品としての評価です 土方歳三が激動の時代をどう生きたかがテーマ その時代背景を描かないといけないが時間が足りない 時代が駆け足で進むから、まるでドキュメンタリーのよう それでも時間がたりないから、土方歳三自体の描写も深みが無い 間に剣劇をはさんで見せ場をつくって終わり ドラマか三部作くらいで作るべきでしたね 一般人程度の知識では 間にはさまれる和歌はなんなん? (土方は和歌をたしなんでいたらしい) とか 羽織がダンダラから黒にかわってるというか、混じってるのはなんで? (ダンダラ模様は1年だけだったらしい) とか あの変な踊りは気持ち悪いし、なんでバイオリン引いてる芸妓がいるのか気になるし 史実なのか、演出なのか、ごちゃごちゃで混乱しました 浅い知識なりに、なんか時代が進んでいくのは理解できるけど、有名俳優がチラチラ使い捨てのように出ては消え 中途半端なんですよ 一作でおさめるには、全部ナレーションにして岡田土方に集中すべきでした なので、今回は岡田准一を生かしきれなかった 本人はいつものようにストイックだったのに、時代に埋もれてしまった 沖田総司役にジャニーズ枠ですか あれではただ人のいい愛嬌のある病弱者でしか無い ”るろうに剣心”で同じ沖田総司役の村上虹郎がとても良かったのにと思っていたら 岡田以蔵役で岡田准一とタイマン わざわざ原作に出てこない岡田以蔵を出してまで出演させたのは、あの演技を監督は見てたんじゃないかな 原田 眞人監督には合わない作品でしょう 勉強はしていたみたいですね 土方歳三が岡田以蔵の首を絞めるシーンは調べたんでしょうね Wikipediaで実戦で相手の首を絞めて殺した逸話が載っています 個人的には松下 洸平の斎藤一が気になってずっと追っていました ”るろうに剣心”では準主役、”銀魂”ではアフロ(一じゃなく終だけど)、警察官に転職し天寿を全うした人物です

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nakaji

3.5密度の濃い大作だが、尺が足りん!

2021年11月14日
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 原作は未読。特に歴史・幕末好きというわけでもありませんが、邦画アクション大作として、予告編から楽しみにしていた作品です。  剣術、すなわちアクションシーンは素晴らしいの一言。岡田准一や鈴木亮平、伊藤英明といったしっかり体が鍛えられた出演者だからこその動きは、観ていてリアリティと安心感があります。同じ時代劇で比べると、るろうに剣心よりも「現実的」でありながら、山田洋二よりも「派手」なちょうどいい具合のアクションに仕上がっていると思います(剣心も山田洋二もどちらも好きです)。  銃社会ではなく平和ボケした日本において、邦画での銃撃戦をメインとしたアクションは、どこか間抜けに見えるというか、嘘っぽさが目立ってしまいがちですが、時代劇+剣劇であれば違和感のないアクション映画が作れるというお手本のような作品です。最後まで緊張感を持って楽しむことができました。  ただ、ストーリーに関しては少し残念な点も。まず、展開が早くて詰め込みすぎです。新選組の結党から終焉までを、主人公(土方歳三)の視点で描いていくわけですが、2時間半に収めるにはさすがに無理があったようで、すべての出来事がダイジェストのようにドンドン進んでいきます。新選組にまつわる有名な事件は一通り描かれますが、すべてが短く、余韻がない。ゆえに心理描写も薄い。また、登場人物が多いのに複雑な歴史背景や人物相関も説明されないので、どれが誰で何をしているのか、集中していないと理解できずに置いてきぼりにされます。幕末の歴史に詳しい人であれば、自分で補完しながら楽しめるでしょうが、そうでなければ「新選組って結局何がしたかったの?」となります。無理に詰め込むくらいなら、特に有名な事件(池田屋事件とか)だけにスポットをあてるとか、要所要所にナレーションで解説を入れるとかしてもよかったのではないでしょうか。

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N T

5.0泣いた、、、

2021年11月13日
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なぜか泣けた〜😭 意味の分からない感動が冷めやらず、 そのまま本屋に向かい小説買う。 また二回目観に行きたいかも〜

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ラッキー7

4.0原作を読んでいたので、上映前からとてもとても楽しみにしていた作品!

2021年11月13日
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鑑賞方法:映画館

新撰組が好きで、原作も読んでいたので、どんな感じになるのかとても楽しみにしていました。 映像は綺麗で、内容も満足でした。 岡田くん演じる土方歳三がとにかくかっこよかった。 強いていてば、最後の終わり方だけ。。。 それ以外は満足な作品でした。

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梶清智志

4.0期待以上!

2021年11月12日
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というか、あまり期待していなかったのだ実は。 自分はチャンバラ映画が大好きだが時代劇は特に好きじゃない。 は?と思われるかもしれないが、「必殺仕事人」や「暴れん坊将軍」は好きだがNHKの歴史ドラマは好きじゃないと云えば伝わるかな。 そんな自分なので今作はあまり期待していなかった。同監督の「関ヶ原」はあまりに退屈で途中寝てしまったし。 実際史実を元にした作品はチャンバラという娯楽要素はオマケ程度の作品がほとんどだ。 しかしながら本作は新選組結成とその内部崩壊、五稜郭での敗戦までの時代背景をしっかりと描きながら、2時間半にキレイに収めて且つチャンバラも存分に見せてくれる。 歴史劇では有るが、チャンバラを見せ場にした間違いなく娯楽作品なのだ。 そんな本作の殺陣担当は森聖二。 切り合いの中に組打術が入っていたりしたので、「散り椿」に続いて岡田准一が殺陣にも参加しているのかと思ったが、スタッフロールにこの名前を見つけて納得した。 誰あろう「ラストサムライ」でトム・クルーズに殺陣を付けた方だ。その劇中殺陣の中にアキレス腱ホールドを組み込んだ人物だ。 あれはびっくりしたなあ。 そんな殺陣師のもと演出されたチャンバラは、血生臭く、痛そうで、且つカッコイイという素晴らしいものだった。 そんなイカしたチャンバラをたっぷりと見せてくれる本作。大満足です。少々疲れたが(笑)。 殺陣ばかりでなく本作はカメラも素晴らしい。 原田眞人監督作品は作品の出来に拘わらず映像に限ってはどれもシャープで美しい。 広角で背景を映しながら決して手前もボヤけさせないのは現代のデジタルだから出来る技術なのかもしれないが、原田監督と長年コンビを組んでいる柴主高秀撮影監督のセンスが映像美に顕われていると思う。 キャストが豪華で芸達者揃いなのは言うまでもなく、激動の時代を描いた歴史劇でありながら、男達の熱いドラマとカッコイイチャンバラ、そして映像美で楽しませてくれる見事な娯楽作品。 オススメ。

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MAKO

4.0タイムスリップ

2021年11月12日
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私は、NHKの大河ドラマ「新選組!」を観て、新選組の大ファンになりました。 いつの時代も身分違いの若者が、侍になりないと夢を抱きながら、誠の武士となった青春群像劇は、時代を超えて心に打たれるものがあるからこそ、銀魂やるろうに剣心などに影響をあたえてるのではないかと思います。 それで映画を観て思ったことは、タイムスリップをしたような、時代の目撃者になったような感覚になりました。そして岡田准一さんではなく、まさに本物の土方歳三を見たような気がしました。本物の土方歳三と一問一答したのではないかというくらいに、岡田さんの演技力の素晴らしさと、殺陣のカッコよさは凄いとしか言いようがありません。 またあまりにリアル過ぎて、目を覆いたくなるような場面もありましたが、実際はこうだったんじゃないかと思わされます。 また、ロケーションの素晴らしさとお雪の切なさや沖田の病んでいくところ、役者さんの台詞の言い方や視線、全てにおいて体現されていたので、迫力も含めて圧巻の2時間であったと思います。 ただ、頭を傾げてしまうところがいくつかあり、芹沢鴨の暗殺ってこうだったっけ?とか、近藤勇は確か捕らえられていくという内容だったような…?勇の奥さんもとっても良い妻だったはず? また、ダンダラ模様の隊服を着てないところにも違和感がありました。その時代のお侍さんは、役職によって着ている着物の質が違っていたのではないかと思ったのですが、隊服を着てなかったら、それこそ流浪人と間違われたりして、折角池田屋で大手柄をたてて新選組を世に知らしめる存在になったのに、浪人と間違えらるような服装で良かったのだろうか…。のちに、土方歳三は、洋装に変わったりしているので、着ているものにこだわりがあったように思うのですが、違うでしようか? なので、星4つにしました。

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alpenroses

4.0崇高で高潔な愛の物語

2021年11月12日
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鑑賞方法:映画館

「京おんなは人あたりも正味も悪うおす。けど、それも男はんしだいどす。」 沖田総司が初めて吐血した時、介抱する島原の芸妓・糸里が、戯言めいて呟くこの一言が、本作の巧妙な伏線になっていたとは、最後の最後に気付かされました。 当代随一の岡田准一の殺陣は相変わらず見事で、迫力あるチャンバラを堪能でき、更にロケを多用したことが非常に効果的で、幕末の揺れ動く時代感覚、燃え盛る熱気に包まれた京洛の臨場感と炎熱感が、スクリーンを越えて溢れ寄せてきました。 また原田眞人監督の、いつものような冗長な展開ではなく、引きのカットが目まぐるしく小刻みにつながれ、パンやトラッキング、寄せズームもあまりなく、長回しもなく、細かくカットを割って、次々と画面が変わっていきます。あまりに速いテンポゆえに、観客によっては、一つ一つのシーンを見過ごしてしまうことも多かったと思います。 本作の原作は、国民的作家・司馬遼太郎の、新選組を舞台にした一種のシチュエーション・ドラマです。元来が群像劇ゆえに個性的で癖のある人物が、虚実混交して数多登場する名作であり、この長編小説を、原作に忠実に描き分け表現しようとしたために、やたらと主要な人物が多く現れながら、その人物が何者かという、主人公の土方歳三との人間関係が十分に示されないままに次々と殺され死んでいくので、観客はただ茫然と幻惑され続けます。 結果として、驚異的速さでストーリーが展開しながらも、新選組物では定番のクライマックスとなる池田屋事件が、本編の半ばを過ぎてもまだ気配すら見えないという、人物の多さに当惑しつつも、逆説的ながら間怠く感じられ、多くの観客が、現在位置と進む先が見えない眩暈感と焦燥感を催します。 その上、未来からの回想という、凝った構成にしたために時制が頻繁に行き来し、一層混乱を助長しました。 斯様にフラストレーションが鬱積して迎えたラスト15分、舞台が函館に移って物語は一変します。 それまでの土方と新選組の叙事詩、いわば敗者の美学を滔々と綴っていたのが、土方とお雪という、男と女の慈愛と情念の賛歌に置き換わります。 歴史の大きな潮流に翻弄され、過酷で残酷な運命に晒される男と女の、愛撫も交媾もない崇高で高潔な愛の物語が、そこにはありました。 滅びゆく己の運命を知りつつ、最後まで“男”を貫き通した一人の男と、己を殺し甲斐甲斐しくひたすら尽す一人の女、虚飾を全て削ぎ落した生身の男と女が函館で得た束の間の安らぎの一瞬、僅かだった一生を凝縮した、その刹那のこの上ない幸福感が画面に充溢していました。 今の時勢ではアナクロながら、男が男であった、女が女であった、その根源的な純粋な姿に、ラスト15分は体が震え涙が止まりませんでした。 現代劇ではどうしても作り物感、わざとらしさが鼻につく処であり、今や時代劇でなければリアルに観ることの出来ない陶酔の情感の世界です。 2時間半に及ぶ本作は、この15分間を描くための長い長いイントロであり、従い数多登場する人物描写は等閑でよかった、否、寧ろ意図的に記憶に留めないよう描かれたのだと思います。 土方の最期、大軍が構える敵陣へ単騎突撃していく時、彼は決して鬨の声は上げておらず、ただ愛する女(ひと)の名を叫び続け、涅槃で穏やかに結ばれている夢をみていたのでしょう。 将に、宣伝ポスターに謳われたキャッチコピー「時代を追うな、夢を追え」の通りに。

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keithKH

4.0新選組副長・土方歳三の生涯を描き、過去に映画化、ドラマ化もされてき...

2021年11月12日
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新選組副長・土方歳三の生涯を描き、過去に映画化、ドラマ化もされてきた司馬遼太郎の歴史小説を、「関ヶ原」の原田眞人監督&岡田准一主演の再タッグで新たに映画化。

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てかる

4.0見応え十分な美しくカッコイイ侍たち

2021年11月11日
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岡田准一ワールド全開な感じでしたが、いろんな要素がある映画で今まで見たことない侍モノでした。新しいものを取り入れようという作り手さん達の情熱が感じられて飽きることなくラストを迎えましたが期待が膨らみ過ぎて、ラストに物足りなさを感じました。池田屋事件の描写と劇伴が、最高に良かったです。キャスト陣みなさん、素晴らしいのですが特に、山田涼介と村本がとってもいい感じのキャラクターで演じられてました。

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☆まぁ☆

3.0この映画を観る前に

2021年11月10日
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鑑賞方法:映画館

難しい

この映画の公開を知ってから2年以上待ち、ようやく観に行けました。 感想……この映画を見る前に小説を読めば、スポットライトを映像で表現してくれる映画です。 幕末好きであれば、こういう感じねとか、ここはさらっと流したね~とか思うかも。 そもそも、五稜郭までの話を1本でまとめるのは厳しいかと… 2本でまとめるくらいの内容だと思います。 映像、舞台は、なかなか良かった。 配役は、個人の好みが出るので書きません。

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Sey

5.0期待通り良かったでごさる❕

2021年11月10日
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鑑賞方法:映画館

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知的

難しい

土方と云えば新撰組では悪役のイメージを持つが、実際どうだったか誰もしらないし、こんな描きかたも有りかな❔ 殺陣も現実的でかなり見応えあったし、1本では勿体ない、三部作位で観たかったな❕ 感動と娯楽を散りばめた見事な作品でした。

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辛口慢