燃えよ剣のレビュー・感想・評価
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農家の出であっても、剣術に長けていれば、 乱世を生きていける。 そう感じさせる土方歳三の人生。
動画配信で映画「燃えよ剣」を見た。
劇場公開日:2021年10月15日
2021年製作/148分/G/日本
配給:東宝、アスミック・エース
岡田准一
柴咲コウ
鈴木亮平
山田涼介
尾上右近
山田裕貴
たかお鷹
坂東巳之助
安井順平
村上虹郎
谷田歩
金田哲
松下洸平
村本大輔
髙嶋政宏
柄本明
市村正親
伊藤英明
「燃えよ剣」は司馬遼太郎の歴史小説。
1966年にも映画化されている。
新選組副長・土方歳三の生涯を描いている。
農家の出であっても、剣術に長けていれば、
乱世を生きていける。
そう感じさせる土方歳三の人生。
享年34、短い一生だと思った。
新見錦、芹沢鴨の暗殺シーン、
池田屋事件のシーン、
山南敬助切腹のシーンなどとても血生臭く描写されている。
司馬遼太郎の原作だけあって、
たくさんある新選組に関する作品の中では
一番印象深い映画だったと思う。
見応えがあった。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
見事な再現度
やはり長い。
岡田くんの土方歳三
キャストはいいけど
来年2023年の祇園祭は新選組と土方歳三で盛り上がりそうです
2021年版、54年ぶりの映画化
リメイクというよりほぼ初映画化みたいなものです
というのも1966年版は、多摩時代から池田屋事件直後までしか扱っていないからです
しかも原作はあってなきがごとしなのですから
本作ではお話は原作にほぼ忠実です
原作者の司馬遼太郎もご存命なら激賞されたと思います
昨今の映画には珍しくタイトルロールがあります
キャスト、スタッフが縦書きで流れていきます
その背景のパターンが不思議な模様で、和風なのですが一体何なのかわからないのです
その謎がラストシーンで解き明かされる演出がなかなかに憎いです
土方歳三役は岡田准一
冒頭に有名な写真のままの黒い洋式軍服にザンギリ頭の姿で登場して、岡田准一が土方歳三に似ていることをまず強く印象づけます
同時にそれが回想シーンの導入部として全編を牽引させていく構成が巧みでした
これにより長い上映時間に区切りがはいり集中力が維持できる効果もありました
映像も美しく、画面が明るく鮮明です
時にレンズの味が映画的な快感をもたらします
島原の揚屋の有名な角屋の二階での大宴会シーンなど現代的な味付けの演出も、さほど気にはなりませんでした
確かに古い新選組の映画に浸ってばかりいると違和感を感じます
でもこれぐらいの感覚はあって良いものと支持します
また柴咲コウのお雪も現代的なキャラクター造形ですが、これも成功していると思います
剣戟シーン、合戦シーンどれも迫力があり嘘ぽくもなくクォリティーの高いものです
唯一不満なのは、ラストの単騎突撃シーンです
原作どおりなのですが、もはや手垢にまみれた展開なのでここは捻りをいれるか見せ方を工夫して欲しかったとは思います
とはいえ司馬遼太郎の原作ファンとしては大いに満足できる作品であると思います
司馬遼太郎記念館が大阪府東大阪市にあります
大阪難波駅から近鉄奈良線の各駅停車で15分ほどの河内小坂駅から徒歩10分ほどの住宅街にあります
原作ファンは京都ばかりでなく、ぜひこちらもお立ち寄りされるべきとお勧め致します
京都では2022年の新選組展が京都文化博物館で開催が終わったばかりです
土方歳三の写真の展示もありました
壬生寺には近藤勇の胸像があるのですが、土方歳三の胸像を建てるという話が進行中だそうです
クラウドファンディングで資金を募り、新選組結成160年の2023年池田屋騒動のあった7月16日を目標に建立する計画が進んでいるそうです
資金も目標を大幅にクリアしたそうです
来年2023年の祇園祭は新選組と土方歳三で盛り上がりそうです
ラストサムライ
新選組副隊長土方歳三
歴史ものは余り得意ではないですが…
最近岡田くんの映画ヘルドックスを観賞
したので配信で観ることに。
幕末の新選組土方歳三 岡田准一に
焦点を当てた作品
…まず思ったことはエンタメ性が
頗る高いな~と感じました
画、画像、暗闇での光での演出
リアルではないです
(当時は多分暗闇です)
明るさを取り込んで美しさを…
時代劇の暗いイメージを変えている
建物も豪華、華やかさを随所に…
感想としては
台詞の間の取り方少ない
シーンが変わって直ぐ台詞
周りを映す余裕すらなく落ちつきなく
感じる(そこは惜しい~)
だから主要な人物が出てきても
あれ?ってなっちゃう
人物像が薄く感じる
唯一良かったのは松平家の
…尾上右近、話す間も絶妙だし
顔の表情素晴らしいと思った
(そこは歌舞伎役者)
もう一人柄本明かな絶妙な台詞回し
時代劇は台詞の間が重要
岡田くんは確かに剣の裁き
アクションはいい
けど台詞の滑舌が悪い
ナレーションも頭に入ってこない
アクションだけでは何処か
…深みがなく
物足りなさを感じる
何のために戦うのか。
岡田准一の土方は山本耕史の土方を超えてるかも
新撰組と言えば大河ドラマ。
おれにとっては近藤さんは香取慎吾で、土方歳三は山本耕史で、沖田総司は藤原竜也で、芹沢鴨は佐藤浩市なのよ。
小さい頃にそれを見たので、それ以外のキャストは全て外伝扱い。なんとなく違和感を覚えてしまう。
でも、今回はそんなことないかもしれん。
上述の4人はみんなハマってた。
なかでも主役の岡田准一は本家よりカッコいいかもしれん。
燃えよ剣は、原作読了済み。
でも、それは10年以上前なのでほとんど覚えてない。
大河ドラマの方しか覚えてない。
大河ドラマは新撰組といっても、あくまで近藤勇の物語だったから、たしか最終回は近藤さんが死ぬところだったはず。
燃えよ剣は土方の話なので、ちゃんと五稜郭までやりました。
それにしても岡田准一はほんとカッコいい。
そしてアクションが凄い!
たしか、いろんな格闘技を習ってるんじゃなかったっけ?
もはや、和製トムクルーズと言ってもいいかもしれんな。
あと、すごく関係ないんだが、ちょうど今、ゴールデンカムイという漫画で、実は生き残ってた土方歳三が五稜郭で再び籠城戦をしている所を読んでいる。
なんだが、複雑な気持ちになったのである。
35点
映画評価:35点
原作を読んでないです。
新撰組は少し勉強してます。
その上で感想を書いていこうと思います。
まず作品を通して、
シリアスなのかコミカルなのか、
全くわからない。
真面目に見ていいのか、
ギャグ映画として見ればいいのか、
チグハグ過ぎて混乱します。
っと言うのも、
出演者や制作者が至って真面目にこの作品を作っているのに、芸人さんがチラホラいたり、所々ボケ?みたいなシーンが多く
どういう目線で見れば良いのか
本当に困惑しました。
ギャグ映画にしては2時間半は長いので、
きっと真剣に作ったんでしょう。
次に良い点を言います。
よく見る新撰組(幕末)作品は
大体が華やかに描かれていますが、
この作品はリアルが詰まっていました。
まず、登場人物の女性がほぼオバサン。
あの時代の色街の雰囲気がリアルに出ていました。
基本的に地味な役者を中心にしていた為、
妙にリアリティあって良かったです(笑)
ただ、そのせいもあり
岡田くんが異様に浮いていた気もします。
新撰組のストーリーについても、
徳川差別(嫌い派)の構成ではあるものの
史実に近しい展開になっていたし、格好良いだけではない本当のドロドロした姿も垣間見えるので、
新撰組を知ってもらう最初の作品としては
皆さんにオススメ出来るかもしれません。
ps.それにしても源さん老けすぎぃ~
【2022.8.4観賞】
良作だが尺不足。この土方はゴールデンカムイに繋がる。
余計なセリフや邦画特有の人情演出もなく、テンポ良く冷淡に展開。故に歴史的知識のない人にはかなり退屈なシーンが続く。殺陣もリアル志向で合戦シーンも岡田主演の「関ヶ原」とは比較にならないくらい血生臭くて迫力があった。感動、人情演出が目立つ既存の時代劇よりは、任侠映画の展開に近い。惜しむらくは原作の長さゆえの尺不足。いろんな方が語ってるけど、大河とまではいかなくとも前後編程度に伸ばして観たかった。新選組というとどうしても三谷大河と比較してしまうが、あちらは香取慎吾の近藤勇にどうしても威厳や魅力が最後まで感じられなかったが、今回はどの配役も良いキャスティングだなと思った。バットエンドなのは仕方ないので、せめて脳内で「ゴールデンカムイ」に繋げて続きを楽しみたい。
新撰組とは・・幕末の江戸幕府の用心棒&広告塔!!
映画の主人公・土方歳三・・・圧倒的な行動力と剣術の腕前。
意外にも統率力があり、策士でもあった。
近藤勇の最期が斬首されたのに比べて、土方歳三は五稜郭の戦いで実に見事に散っている。
そこに意気に感ずるのか新撰組とでNo. 1のが人気が高い。
映画(原田眞人監督)は、尊王攘夷の新撰組と、倒幕派の運命。
どう転ぶか全くわからなかった時代。
どちらにつくかは運命が真逆に変わる。
巡り合わせ、運命の悪戯・・・としか思えない。
時が尊王だったなら歴史は大きく違っただろう。
意外と小狡い近藤勇(鈴木亮平)
美男の代名詞で純な男・沖田総司(山田涼介)
そして中心に居るのは紛れもない剣の達人・土方歳三(岡田准一)
原田眞人監督は、後半では実に叙情的且つ詩的に土方歳三を描いていて秀逸。
土方歳三のパートナーの雪(柴咲コウ)は実在したのか不明だが、
闘うパートナー・理解者としてもこの上なく魅力的・・・理想の女性に描かれている。
148分でも描き切れないほどの濃い内容で、やや駆け足ではあるが、
剣に生き、銃弾に倒れた男気のある英雄・土方歳三を描き切った。
3回観た。もっと観たかった
岡田准一→御本人も歴オタだからか、土方歳三に敬意を持って強く逞しく演じてくれた。まさに、令和に現れた益荒男。
自分は『新選組!』も好きだったが、山本耕史の土方歳三とはまた違った良さがあった。
『ファブル』も面白かった!
鈴木亮平→『西郷どん』、『天皇の料理番』、『孤狼の血』も最高だったが、近藤勇もピッタリだった。
これまでの鈴木亮平の総決算のような、懐の深さと儚なさを併せ持った好漢だった。
鈴木亮平の近藤勇が好きな人は、おそらく、今年の大河ドラマの木曽義仲や源範頼も好きだと思う。
まさに、悲劇のリーダーといった趣きだ。
田舎の剣道師匠兼歳三の幼なじみとしての前半と、政治に呑み込まれて迷走し始める後半と、両方とも良かった。
“ふぉとぐらふを撮る”と聞いて、顔を真っ白に塗りたくって出てくるあの場面…。
あれは、彼なりの、“高貴な人物の真似”だったのだろうか?
頑張っても、頑張っても、田舎者成分が抜けきらない……そんな不器用さが、非常に愛おしい。……そう思う、田舎好きの私。
応援したくなる近藤勇だ。
強さと不器用さが共存していて泣ける。
芹沢鴨/『新選組!』の芹沢鴨も素敵だったが、あちらはムンムンとした成熟した大人の色気+破滅の美。
こちらの芹沢鴨は、ギラギラした男の色気に、時々無邪気さをチラ見せさせる、罪な芹沢鴨だった。
あんなにギラギラしていて悪人顔が似合うのに、子供達からは人気があって、子供達から誘われて、一緒に縄跳びをしたりする(笑)
そういう普段とのギャップに、お梅は惚れたんだろうな…と思った。
子供は、悪者を見抜くのが得意だ。
この映画の芹沢鴨は、実は良い奴だったのかもしれない。
その博識を買われて、近藤勇に懐かれていたのも面白かった。(笑)
史実の芹沢鴨は、お鹿と小寅という女性に乱暴狼藉をしたそうだ。
実際に周りにいたら、厄介極まりない男である事は間違いがない。
だが、時代劇になると、とてつもなく魅力的な人物になるのは何故なのだろうか?
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見所としては、やはりラストの土方歳三の乗馬シーンだ。
コロナ禍の最中に上映されたとは思えない、ド迫力のスペクタクルシーンになっている。
殺陣が得意な岡田准一の面目躍如。
昨今の時代劇ではあまり見られない、豪華な合戦シーンは一見の価値あり。
なお、自他共に認める新撰組オタクの私だが、新撰組は内部抗争が多かった事でも有名な少数集団だ。
史実及び、時代小説の巨星・司馬遼太郎の原作になぞったエログロな場面が劇中結構な頻度で出てくる為、そういった場面がOKな人にオススメしたい。
昔の時代劇は、もっとグロい場面が出てくる作品もあった。
久しぶりに、昭和の時代劇の様な、野心的で古典的な骨太時代劇を見た。
時代劇が若者の流行であった頃の、あの感触だ。
ありがたい。
斎藤一は、ハマり役だったが思ったより出番が少なく、残念。
お雪は、夫を亡くした悲しみをひそかに猟奇絵で癒しているという設定が、悲哀があり良かった。
新しい恋を見つけて、だんだん乙女になっていくお雪も可愛かった。
彼女が、ラストシーンで土方歳三の遺体を見る場面は、悲しかった。
毎回、近藤勇が死に赴く場面と、お雪のその場面で涙腺崩壊していた。
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