「現実主義」燃えよ剣 哲也さんの映画レビュー(感想・評価)
現実主義
司馬遼太郎が、燃えよ剣と竜馬が行くを同時期に執筆・連載していたと聞く。一見対照的に思える2人だが、共通する点もあるのかな、と思う。それは前例にとらわれない、現実的な判断をする人だったこと。坂本竜馬は時代の形を自分の理想に近づけるべく、現実的な行動をした。土方歳三は、新撰組を自分の理想に近づけるために、一般的な武士道とは異なる「士道」を基に組織を作り上げた。鳥羽伏見から函館に至る官軍との戦いでは、西洋の軍隊組織を研究し導入している。
しかし、多分坂本竜馬は生きたかったと思うけど、土方歳三は死にたかったのだろう。近藤勇の死で、土方歳三の夢は終わっていたんだろうなぁ。
岡田准一、雰囲気ありました。また原作を読み返したくなった。
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