劇場公開日 2020年1月31日

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「バカバカしいのにバカっぽくないコメディ」嘘八百 京町ロワイヤル つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5バカバカしいのにバカっぽくないコメディ

2023年11月20日
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鑑賞方法:VOD

このシリーズが面白い理由はユルさにある。
一応詐欺師ものってことになるだろうが他の詐欺師ものと比べても、華麗に決めたりアッと驚くようなこともない。
計画はグダグダで危なっかしい。勢いと運任せの適当に見える。それでもちゃんと成り立つし面白く見ていられる。
なぜなら中井貴一演じる則夫と佐々木蔵之介演じる佐輔のダメな大人二人組を見るキャラクターもののドラマだからだ。詐欺師ものなんかじゃないんだな。
その中で、佐輔の陶芸の腕だけは「本物」で、それを軸にしているのだ。

前作はキャストの豪華さに反して10日ほどで撮影された、まあ低予算作品で、本作が公開されるときも「まさかの続編」が煽り文句だった。
きっと本作も似たような低予算。だけどキャストはパワーアップして、ゆるーいコメディ作品だけど撮影現場は本物なんだろうなと容易に想像できる。

メチャクチャ面白いとは言えなくともこのユルいノリが好きなんだよね。
かたっ苦しくなくて退屈しない有り難い作品であり、バカバカしいのにバカっぽくない堅実さに惹かれるのだ。

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つとみ