「自分の欠点も、少し好きになれる映画。」サイダーのように言葉が湧き上がる yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の欠点も、少し好きになれる映画。
今年84本目(合計148本目)。
特集通り、俳句をテーマにした映画。
90分ほどの短いアニメ映画ですが、いたるところに対比関係があって飽きないです。
・ 2020~2021年を彷彿とさせるスマホがある割に、舞台が1980年っぽい描写
・ 今ならスマホで好きに音楽が聴けるのに、(CDでもなく)レコード
・ スマホなら、歳時記(俳句の季語を集めた本)もアプリだが、本として持ち歩いている
・ 男の子と女の子が隠していること、苦手にしていることの対比
・ 介護施設では歩くのもやっとな方も、最後のお祭りではよく歩いている
俳句をテーマに取ったという点でちょっと珍しい映画ですが、俳句のある「季語」が物語のキーワードになっていて、これが後半で大きくかかわっています(他の方のコメントにもヒントはあります/一般的には知られていないとは思いますが、ちゃんと後半説明はある)。
物語の内容的に誰がが傷つくとか、傷つけられるという映画ではないし、今週は数がそもそも少ないので(オリンピック事情?)、迷ったら一押しできるかな…という感じです。
ここの特集にある予告編を見ると、独特な色合いなど好みに合うかどうかなどわかると思います。
採点にあたっては、特に差し引く要素はないのでフルスコアにしました。
もしかすると、今年下半期の中ではベスト3には入るかな…という印象です(アニメだけど、俳句という学術を扱った映画で、学術ものは好きだから)。
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