閉鎖病棟 それぞれの朝のレビュー・感想・評価
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ツッコミどころと胸糞
俳優さんたちの演技力は凄いです。
でも他の方が言ってる通りまず閉鎖してない。
精神病棟で屋上を解放するな。せめて柵とか塀とかあるでしょ。その時点で悪い予感が。
予想通りツッコミどころのオンパレード。集中できません。
病院側の怠慢がえぐい(それ含めて伝えたいことであっても普通にメディアに取り上げられるレベルです)。もはやそれぞれの人物の生き方どうのより病院に対しての怒りしか湧きません。
そのせいで何を伝えたいのか分からない、小松菜奈がかわいそうなだけ。俳優さんたちの努力を粉々にしてます。
凄く失礼ですが、これを見て感動したって言ってる方が正直怖いぐらいです。
倫理観疑うって言ってた方に同感です…。
~「事情を抱えてない人間なんて、いないからね。」~
【賛否両論チェック】
賛:様々な事情を持つ人々の日常が赤裸々に描かれ、厳しい風当たりの中でも必死に生きていこうとする姿に、思わず考えさせられる。
否:精神疾患の辛さや偏見、女性への乱暴等、内容的には軽い気持ちでは観られるものではない。
かつて自身の妻を殺めてしまった秀丸や、幻聴に苛まれ家族との縁が切れかけてしまうチュウさん、他にも1人1人それぞれの複雑な事情を抱えながら生きる、閉鎖病棟の患者達。そこへやって来た由紀の存在が、秀丸達の心にわずかな変化をもたらしていく様が、由紀自身が直面するDVという哀しい問題と共に、変にオブラートに包まれることなく赤裸々に描かれていく中で、その厳しくも現実的な姿が胸を打つ部分が沢山あります。
しかし同時に、それでも完全に立ち直ることが難しい精神疾患の辛さや、理解なき偏見から来る孤立、そして理不尽な暴力等、主人公達を取り巻く難しい環境の数々に、思わず考えさせられてしまうのも事実です。思わず目を背けたくなってしまうようなシーンも結構あるので、観る人は選ぶ内容かも知れません。
簡単に気持ちでは観られない作品ですが、決して見過ごしてはいけない実社会の一部分を、是非ご覧になってみて下さい。
タブー、日の当たらないところにスポット
心に強く迫ってくる作品
よくできているのに少し残念
患者役の役者さんすべてが精神疾患患者だった
副題に含意が込められている
原作は未読。1994年の作品であり、原作者の帚木蓬生は精神科医でもある。
映画は現代に寄せてあるそうだが、それでも2006-08年の設定である。
様々な精神障害の患者が集まる閉鎖病棟の風景。まず、看護師長の小林聡美が鍵を開けて病棟に入り、鍵を閉める描写から始まる。閉鎖性の暗示。
精神障害患者の役というのは、巧くやらないと一種の物真似芸のようになってしまう危うさを秘めている。脇を地味ながらも堅実な演技巧者で固めているのもそこが理由なのかな、と思う。ひとりひとりの個性が際立つ。個人的には駒木根隆介&大窪人衛コンビの組み合わせの尊さに感動した。坂東龍汰さんも表情が大変良かった。
死刑執行に失敗し、精神病院をたらい回しにされてきた秀丸は、死刑囚とは思えぬ程の穏やかさで登場する。そして、精神障害者の中でも回復しているように見えるが、感情の昂りに対処できず幻聴に苦しむチュウさん。義父からDVを受け母にも捨てられ、心を閉ざす由紀。行き場所のない3人が穏やかに過ごそうとしていた日々を破断するように、事件は起こる。
人生全く思うようにはいかない。傷つけられるし傷つくし、病も得ることもあるし、罪を背負うこともある。自身も負わなければならないものを抱えながら、それでも互いを思いやる3人の姿に心を揺さぶられる。
余りにも壮絶な体験をしても、必死に立ち上がる役を演じる小松菜奈の凄さにやられてしまった。彼女の法廷での語りは本当に泣いてしまった。あの言葉をあの場所で語ることの過酷さを思う。
綾野剛の平静から危うくのたうち回る描写、そして不安を抱えていても立ち上がる姿、最後に秀丸にかける言葉も素晴らしかった。
そして、笑福亭鶴瓶。なんとなしに「何を演っても笑福亭鶴瓶」になりかねないキャラの濃さを持つ彼だが、今回は喋くりの役でないのもあってか、非常に抑制の効いた演技を見せたな...と思う。ラップ巻いてダイエットした甲斐があったね...。平山秀幸監督は「鶴瓶さんは撮影のないときは完全に『家族に乾杯』になっている」と仰っていて、スイッチング能力の高さやべえなと思った。
ラストシーンが、仄かな希望を思わせる。あそこで終わらせるというのが好きだ。
惜しむ...というか凄く難しいのは、渋川清彦は「悪」として完全に自分の役割を演じきってはいるのだが、描き込みがあまりないので、とにかく悪ってだけで終わってるな、というところ。しかし、そういうキャラクターでないと立ちはだかれないのか。
あと、笑福亭鶴瓶の躊躇いのなさ。彼は絶対に自身の為した過去に葛藤と後悔を持っているはずなのに、なぜあんなにも躊躇無く行動に移れたのだろうか...?為したからこそ...?優しさ、は残酷な悲しみでもある...のだろうか。
ちなみに余談だが、死刑執行で死刑囚が蘇生する事案というのは、映画でも語られるとおり1件だけ事例がある。明治時代である。「石鐵県死刑囚蘇生事件」がそれで、原因は処刑器具の欠陥である。この作品に限らず「死刑囚が死刑執行後蘇生した」という作品は幾つかあるが、あくまでフィクションである。現代ではまず起こり得ない。というか脳への酸素の供給が止まるのであれだけ吊られていれば脳への障害は避けられない気がするのだが...まあフィクションだし、野暮な突っ込みではあろうな...。
非常に良かった。 また、演技力も皆さん非常に素晴らしい。 人の痛み...
切なさにあふれる
うーん、難しい
つらくても立ち上がるのは
精神病院の描き方
号泣して服の袖がビショビショになった
キャストの圧倒的な演技力
ストーリーの展開は余りにも重く
またキャストのパフォーマンスがとても素晴らしいので現実味も増しエンディングには
私自身が何処かに取り残されたような気分になった。
綾野剛さんの「事情を抱えていない人間はいない」と言ったようなメッセージも心に強く残った。
確かに悩み事をオープンにはしていないだけで何かと戦ってる人は多いと思います。
一方でこの物語のようにそれ程世界はドライではないと私は感じます。
作者の帚木蓬生さんは精神科でお勤めになりながらの執筆との事なのでリアルにこの物語のような事情を抱えている人も身近にいるのかもしれない…と振り返ることができたなら、どういった「人」に対しても様々な角度から理解の目を向けられるのかもしれません。
それぞれに宛てて
守ろうとする心の強さと優しさは半端ない。。。
観終わり 1番強く感じたのはそこかな。。。
偏見もわかりやすく描かれていて、更に謎の女として生きて行こうと心に誓えたかも。。。(笑)
当事者として悩みは、オープンか、クローズかという事。
あたしが知りたかった意味は出なかったけど、
感受性強いあたしは 序盤から涙が止まらなかったです。。。とにかく観て、感じ、考えて欲しい 映画だと思いました。。。
深い闇はいつ誰にも起こり得る。
過去に、現在に、そして、未来かもしれない。
泣きやすい人は
心が優しい
よく笑う人は
緊張しやすい、、、etc。
どこかで見たことがある言葉です。。。
皆、何かしら感じ取れる 映画かと思いました。
キャストには入院時にあーこんな人いたなぁ、、、と
思うほど、入院中あたしの時と似過ぎててなかなかの
キャスティングだと思います。
とにかく観て損はないかなという感想かな😊
当事者にしても、関わりある方でも、健常者の方でも
何かしら感じ取れる映画だと思います。。。
映画の影響。学ぶ事多いですね。。。
カッコーの巣の上で
悲しみ漂う作品、しかし泣けない
死刑制度や司法制度あるいは犯罪学とか、罪と罰とか、家族とか人間関係とか、心の病とか暴力とか…観賞というよりも色々と考えさせられる事柄が多くて、単に面白いとか楽しいという表現ができない。
展開やストーリーには全くリアリティは持てなかったのは必然的なことなのかもしれないと思ったし、むしろあれだけの物語を違和感なく伝えていることに凄さを覚える。
俳優陣の熱演が強烈な作品への吸引力を作り出しているように感じた。
悲しみを作り出している作品なのに全く泣けないと思ってしまった。しかし、あらゆる感情や思考を刺激して止まなかったのは、この作品の役者全員の素晴らしいパフォーマンスがあったからこそ。それを引き立てようとしている明確な映像構成も非常に分かりやすくありがたかった。
社会に潜む難しい問題を分かりやすく重々しく伝えてくれる映画だった。
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