閉鎖病棟 それぞれの朝のレビュー・感想・評価
全182件中、41~60件目を表示
ずっと重い。
閉鎖病棟?
重い。でも、希望がある。
重く辛くなるようなエピソードが続きます。
役者さんがみな素晴らしかった。
小松菜奈さんの慟哭。
胸を打たれました。
無表情にも表情がある。すごい役者さんだ。
人が精神のバランスを崩すのは、弱いからじゃない。
むしろ人としてのまともな感性があるからではないか。そんなことを感じさせてくれる映画。
「普通の人」?の方がよっぽど狂ってる。良心の呵責もなく、人の存在を踏みつける人たち。
家族も安心できる居場所にならない。お互い助け合うどころか、家族が家族を邪魔者扱いし、時には利用する。自分の欲得を優先したら、これほど残酷でおぞましい場になるところはない。のうのうと動物の部分むき出しで生きている。人間の自覚すらなく。
くやしい。でも誰にも言えない気持ちを、全く思いがけない誰かがわかってくれていた。自分の知らないところで。想像もしないかたちで、救われることがあるんですね。
ただ、そこに至るまでには、相当の試練が...
ひどい奴らが何人も出てきます。クズをクズと呼べたらどれだけよいか。でも言えない。お前が悪い、ともっと傷つけられる。観ていて私も心の中で慟哭しました。
正当な怒りを相手に思い切りぶつけてやりたい。でもそれをしたら、自分も動物むき出しになっていく。究極は命を仕留めるところまで。自分もクズになっていく。最後の砦、人間としての自分を、失いたくない。本当にギリギリのところで必死で葛藤している、無表情の下で。
闇に気付きながらも抜け出せない時、優しい人は病むしかないでしょう。
でも世間には少なからず、本人の弱さのせいで病むと思っている人がいる。繊細さを、可哀想なことのように扱う世間の勘違い。これが偏見となり、弱味を見せたら、どんな目にあうかわからない世の中になる。虚勢のはりあいで、家族や社会から優しさがなくなっていくとしたら。
それこそ人類全体の危機だ。
法や社会の枠組みは人間が決めていくことで、大体は歩みが遅く、一番後からついてくる。管理の視点から見れば、閉鎖病棟にいる彼らは枠からはみ出した人たちだろう。
でもはみ出さざるを得ない理由。
そこに大事な何かがある。
繊細というのは言い換えれば、感じるセンサーが、より際立っているということ。繊細さはむしろ優れた特長と私は思う。センサーが気付いてしまうから、それ故はみ出してしまう。
でもそれは私たちが気付くべき警告のような気がしてならない。人間の闇はお前の身近にもあるよ、という。
でも今、世の中は繊細で優しい人を潰していっている。言葉の暴力、支配と差別。無関心。気付いても傍観者にまわって何もしない、関わらない。我が身可愛さで。
はみ出した大事な理由に、辛抱強く耳を傾けてくれる人はいない。死にたいほど孤独。
だけど、実は自分だけじゃない、あの人もこの人もそれぞれに葛藤し、傷つき、孤独を生きているんだ、と気付いた時。隣りを歩く人たちの顔が見えてくる。何かが動きはじめます。
でもまた試練。一筋縄ではいかない。
もうボロボロですよ。
でも、何かが変わる。
世間的には病んでて弱いはずの人が。
よっぽど強い。
どうして、そうなれたか。
それをこの映画は伝えていました。
ボロボロだけれど、美しい。って言葉にすると陳腐に。やはり語るより、観て感じる映画です。シンプルな筋書きですが、温かく、こんな時代に一筋の希望を感じさせてくれる作品でした。
友情とは家族とは正義とは??
裁かれるべきはあの世で
うーん
前評判が良かったように思ったので、鑑賞を楽しみにしていましたが、、、
結果、大した感動も共感もできなかった為星は2.5にしておきます。
実際の精神病院というものにお世話になった事がないので、こんなところなの?と分からないなりに突っ込んでいたらやはり、こんなもんじゃないとのこと。
ですよね〜。となる。リアリティが欠けてしまうと、余計な事が気になってストーリーまでもが嘘くさく見えてしまう。
綾野剛さんの発作の演技など素晴らしいと思いましたが、何故発作が出るようになってしまったのか、もう一歩踏み込んだシーンが欲しかったです。
小松菜奈ちゃんもとても良いと思ったが、普段から韓国のドラマや映画を見ていると、あぁいった口にするのも憚れるような性的な暴力シーンは韓国俳優はとてもハイレベルな演技をする為、これからも演技の勉強を頑張ってますます良い女優さんになっていくのを楽しみにしてます。(いや、別にそんなシーンばかりして欲しいということでは決してなく、人が演じるに難しいシーンという意味です)
鶴瓶さんの役も非常にツッコミどころが満載で。
なぜ?なぜ?となってしまい、イマイチ鶴瓶師匠の良さが分からなくなりました。
扱い題材が難しいだけに、期待も膨らんでしまいますが、今回出演している役者さんが腕のある役者揃いだったので、少し残念でした。
どんなに辛い事があっても、待っていてくれる人がいるだけで人は明日をみられるように思いました。
世の中にいる精神に病のある方だけでなく、病気を患っている方々がみな、少しでも明日を楽しみに思える人生を送れる場所であって欲しいなと精神病院へ対して希望を込めて期待したいです。
2度、観たくはない
色々考えさせる映画
こんなに色々と考えさせられた映画は久し振りだ。
閉鎖病棟で歳の離れた友人となった、秀丸、由紀、チュウさんの物語。家族より優しく強い絆で結ばれた彼らの悲劇と再生が描かれている。
秀丸が2回目の殺人に至ったのは必然と思えたし、裁判での由紀の訴えを聞き、人生を諦めていた秀丸が再び立ち上がろうとしたラストは感動的だった。
結局、人を救うことができるのは人なのだ。実に感動的で良い映画だった。
精神病院が選ばれたのは一般社会からの隔離空間(物理的にはそれほど遠くなくとも感情的には遠い)としてと理解したのだが、他に理由はあるのだろうか?
健常者と精神病患者との境目なんて曖昧で、漠然と感じていた距離なんて実はないのではないかと感じたが、これが作者の意図?
死刑執行失敗の件、要る?死刑失敗して障害を残してしまったものの隠蔽するために閉鎖病棟に押し込んだ結果秀丸の人格が形成された、というシナリオだと思う。が、秀丸ってモンスターと呼ばれるような普通の人から乖離した性格ではなく、(過去に突発的な感情で殺人を犯してしまったものの)穏やかな常識人じゃないか。死刑執行失敗の件は映画的なインパクトはあるが蛇足と思う。
長編原作のある映画あるあるなのだが、時間の限られた映画では説明しきれないディテールも多く、原作を読みたくなる。(原作があることを知って、深読みし過ぎてしまうこともあるが。原作読んでもたいして違わなかったり笑)
伝えたいことは、それぞれの朝
映画としてはこうなる
鶴瓶の罪状は妻と浮気相手、病床の母親の殺害で死刑執行されるも生き残ってしまうと言うのは悲しい。
入院患者も皆一様に悲しい人生を送っているのはよく分かる。
どの患者も精神科では見掛ける症状でさすがに精神科を知ってる人が書いたとは思う。
ドラマとしては患者の望むささやかな幸せの部分と、実際には本当にどうしようもない患者もいると言うのも分かる。
時代背景がハッキリしないが、タイトルが閉鎖病棟なのに玄関先に患者が出歩いているから、どこまでも出ていける状態で結構昔の精神科っぽい。
だが急性期で暴力行為に走りやすい患者の重宗が閉鎖から出てきている事から病棟内でのトラブルになっているのはいただけない。
あれだけの易怒性を持っている患者である重宗が好き勝手しているのは他の患者の治療にも悪い影響があり、しかも看護師付き添いで売店に行き、エスケープされているのはアホらしくなる。
ただ、重宗を悪役として描いているが精神科患者としては描いていない気がするのは不思議だ。
精神科患者も様々であるが、その本質は社会的弱者である為、主人公を含む三人以外は普通に生活することは困難だろう。閉鎖された世界で生きるしかないのだ。
もし我を通し、他人を傷付けた時は退院は叶わない。退院しても適応できなければたちまち困窮し、また舞い戻って入院となる。
では誰のための入院なのか?
本人を守る?
家庭や地域に迷惑だから?
相模原の事件では少ないながらも犯人に同調する意見も見られた事から、作品のように理解と寛容さは拡がらないのが悲しい。
話は戻るが、物語のラストはやや現実感に薄く、私自身は心揺さぶられる事はなかった。
レイプされたユキが病院で働こうとするとか精神が強すぎる。あれはムリがあると思う。
期待しすぎました
不自然さはありますが
それぞれの人生
朝は来る
目を閉じて横になってるのを見るまで小松菜奈に似ている女優さんがいる...
目を閉じて横になってるのを見るまで小松菜奈に似ている女優さんがいるなと思って誰だか気がつけなかった。顔ぜんぜん違って見えた。
自分の状態が良い時に観ないと気が滅入るかもしれない。泣けはしないが最後の裁判は心に残った。
悲しいドラマなのは判りますが、、、
死刑になっても死にきれなかった患者、家庭に訳ありの患者など色々な人間が病院にて語る悲しいドラマ。
なんですが、
私的にはこれが「精神」病院か?と言うのはいささか疑問。
紹介状無しに簡単に精神患者だと入院出来る体制?
どこにでも行ける開放的病院内?
金属バッドや軟式ボールがある?普通プラバット&ゴムボールじゃね?
陶芸用ナイフって、危機管理どうなってんの?
「老人ホームや逃げ込み寺、精神的ならぬ人格社会不適合隔離病棟じゃないんだから。」と思わせる内容。
入院まではいかない、又は通院でOKそうな人間もいる訳ですし、この括りは何とかならなかったのか?と正直な所です。
(この体制がホントだとしたら、こんな簡単な判断の緩みが刑事事件でも精神的理由にて刑を軽くするのでは?と想像してしまいます。)
他のレビュアー様が言う通り、何でもありすぎる設定が醜く、私にはホントに利用しなければならない患者さんや精神科さんを軽く侮辱しているのでは?と思ってしまう程。
俳優陣演技が凄いわけでも無く。主役3人も他映画と変わらず。
重く考えさせられる映画に対して何を使っても良いと言う考え方は嫌いです。
重く考えさせられる映画ならばリアル重視でお願いします。
全182件中、41~60件目を表示