劇場版 誰ガ為のアルケミストのレビュー・感想・評価
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よくあるストーリーにタガタメキャラが出演している映画
ゲームはしたことがありますが、ストーリーが面白かったとはお世辞にも言えない内容でした。
評価出来る点としては、魔人の描き方(凄い気合い入ってましたが、それならもう少しキャラに力を入れて欲しかった)、主題歌、プロローグでしょうか。
女子高生が異世界に来るという設定も使い古されたものだし、演劇云々も異世界で戦う動機としては弱いし、主人公と周りの人達も浅い関係だなと思ってしまいました。主人公が没個性すぎるからかな?
何より、ラストの羽のはえた動物が飛んで来て服が変わって、不思議な力で勝ちましたというのは昔の女児向けのアニメかと思いました。折角の剣と魔法の世界なんだから、もっと作戦たてて皆で巨大な敵に立ち向かう手に汗握る戦いを期待していたのですが…。エドガーやリズはラスト眺めてるだけだったのでは。
ファントムも戦うのが嫌だと言ってみたり、敵に寝返ったかと思ったら味方に戻ったり、本当は色んな信念のもと戦っているキャラ達だったのに残念だと思いました。人気キャラをポッと出で出演させたり、ロギがファントムに謝ったり。
原作があるのに初心者でも見れる映画を作るのは難しいとは思いますが、ゲームの世界観をもっと大切にして欲しかったです。皆疲れ果ててて性格違うし…。
他の人も言っていますが、タガタメのキャラがただ動いてるだけで感動出来るという人向けだと思います。もっと感動する異世界転生系アニメは沢山あるし、もっとドキドキするファンタジーも沢山あります。そういうアニメとか小説を今まで全く触れてこずに生きてきたなら楽しめると思います。
色々言ってしまいましたが、タガタメのゲーム自体は大好きなので、SRPGが好きなら一度はやってみて欲しいです。キャラもストーリーも戦闘システムも本当に魅力的です。
後半の盛り上がりが熱い
ゲームをプレイされている方は観て損はないと思います。
初めは正直、ゲーム内に出ないキャラが主人公というところに違和感というか、不安のようなものがありました。
女子高生とタガタメって世界観違くない?と思って観ていたのですが、ちゃんと観たら納得する内容でしたし、むしろそこがよかったです。
まず冒頭から迫力のあるアクションシーン。
やっぱりバトルシーンは映画館で観ると惹き込まれますね。
そしてリズやエドガーと主人公の出会い。
ここが一番びっくりしました。
ゲームと雰囲気が違って、異世界から来た主人公にエドガーは冷たいですし、女に優しいはずの彼が変わっていて驚きでした。
けれど、異世界転生もののように変に主人公に期待するのではなく、信頼出来ない初対面の相手への反応としては自然ですし、これがかえって主人公に共感できる状況になりました。
絶望的な危機感の中で期待を裏切られたら、確かに冷たくしたくもなります…。
でも、勝手に召喚しておいてひどくない?と、主人公にどんどん同情して物語は進みました。
カスミ頑張れ!の気持ちです。
そして中盤に進み、キャラとのふれあいを見ていると、エドガーを変えれたのはカスミだからだったんだろうなと思いました。
カスミはまだ異世界から来てこの世界の絶望を味わってないですし、しっかりぶつかっていける子だから、エドガーの心にも響いたんだなと。
カスミ自体はリアルで自分に期待できない環境に切なさを感じていた分、自分以上の絶望を目の当たりにして、だからこそ強くあれたのでしょう。
そういう心境の変化や葛藤がよくわかる内容でした。
この時点で既にカスミを応援したくなっていて、エドガーとの関係にもどかしさを感じていました。
(カスミの話を聞いてエドガー)
そういうモヤモヤのおかげもあり、主人公を引き立てる流れや設定がとてもお上手で、平凡な子だからこその魅力が素敵でした。
そしてそして後半の主人公たちが共闘するシーンは最高ですね!
本編ではすれ違っていた人達や、アルケミストとファントムとの関係性。
正直ここの複雑な問題を取り上げたのは素晴らしいと思います。
死んでなお兵器として呼ばれることへの怒り。
すごく悲しくて難しくて、この葛藤や悩みを描いたのは本当に心にささりました。
都合のいい設定にせずに、ちゃんと向き合ってる辺りに、キャラを大切にしている作品だということが感じ取れました。
また、ゲーム内登場キャラが攻撃するときに、ゲームでお馴染みの台詞が聴けるのが熱いですね!
ここで初めて、やっぱりタガタメの映画なんだと実感して、じわじわと込み上げてくるものがありました。
「残念でした、これにて終了です」が聴けて嬉しかったです…
そしてそして、ロギとディオスの共闘は熱すぎます!
ここにセツナさんも入ってくるとは…泣きそうでした。
しかもアルマとレベッカもチラ見せ…ありがとう!
本当にファンの期待以上をいく!
とまあ興奮が冷めきらないですが、
この辺りでしめたいと思います。
だらだらと感動のままに書いてしまいましたが
本当に充実した濃いお話となっており、
ゲームファンは特に楽しめると思います。
時間以上のボリュームが詰まっていて、とても胸熱な作品かと!
ただ一点、冒頭のザインの顔芸で
ワクワクとドキドキが笑いに変わってしまったので、そこを考えて星を1つ引かせてもらいました。
ザイン様にその顔はあかん…と思います…笑
とはいえ、全体的にクオリティが高く、
大変面白かったです!
会場特典もかなり豪華ですし!
リズとカスミ可愛いですし!
観に行かれてはどうでしょうか!
ゲームファンは是非!
(ここのレビュー見て映画観に行きました)
初見
知名度のあるゲームタイトルだし、ファンに支持されてるのも分かりますけどやはりこの作品はファンサービスの為の映画ですね
制作期間とかきっとそんなとれなかっただろうし予算もそんなにかかってなさそう
映画として観てみると…
ゲームありきで、登場キャラのキャラ立てもメインの3人に絞られているし、その割には主役の女の子が絵に描いたような没個性だし
それは最後まで観たら"意図してやっている"と分かりますが「なんにもできないんだから」がいわば個性の女の子が、従来の主体性を取り戻すまでの物語なんですね
その結論に至るまでの経緯を長い尺を使ってやってみせた、と
これ基本的に"異世界転移モノ"だし、背景はどちらかというとオブジェで、描き込みにもムラがあるしそこらへん映画としてジブリなどど比べるとどうしても弱い
テイストではまどマギとかスターウォーズとか入ってるし、料理を教えるあたりではドラクエビルダーズ要素もあるし
似ている単体作品としてみたらまだ「バースデーユニバース」の方が好感度のある作り方をしてるんですね
正義を共有して戦ってたわけじゃなくただ召喚されてただけだ、とかモチベーションに問いかけるセリフがあったのはいいんですけど、途中までは自分達を解放してくれたヴィランになびいていたのに、ラストでやっぱ改心というかなんというかで大団円
ファンじゃないのに観に行っちゃったのが失敗なんですが、つまらなかったわけではなく面白い要素は沢山あるのにフルスイングで三振してる印象でしょうか、少なくともこのエピソードでは一般ウケは難しそうです
観てる終盤は「そう、むしろこんな世界無に帰すがいい」とさえ思いましたもん←
スマホゲームアニメに一石を投じる傑作
映画オリジナルヒロインが主役のゲーム原作アニメ
冒頭で過去の偉大な英雄を召喚する力(いわゆるガチャキャラ)が失われ、なんと敵として今まで召喚してきた人々に襲いかかります
世界を救う為の最後の希望として呼ばれたのは何の特技も無い普通の女子高生カスミ
視聴者はカスミの視点で召喚されたガチャキャラ(しかも戦闘力無し)の立場を追体験します
初めは戦えないカスミに落胆する人々ですが料理が得意だったり人の気持ちを思いやれる彼女を少しずつ認めていきます
やがて敵となった英雄から知らされる事実、彼らは召喚の強制力で共に戦ってきただけ
自分の都合で死者を弄ぶ全ての生者を根絶やして無に帰したいと...
さらにこの世界を救うにはカスミの犠牲が必要な事が判明
彼女の選んだ選択とは?!
河森正治作品だけあって普通のゲームアニメでは触れないタブーにこれでもかと斬り込んでます
映画としてもテーマ、ドラマ、キャラが融合した充実の120分でした
原作知らなくてもスマホゲーを経験した事のある方なら思うところがある内容でおススメです
想像してたより面白かった
サービス開始当初からゲームを遊んでた人間の感想です。
個人的にゲーム知らない人でも王道アニメだと思って鑑賞すれば見やすそうな内容にまとめられてました、ただ、最後に主人公キャラが唐突に勢揃いするので、ゲーム知らん人はビックリするかもしれません。
パッと見人間とファントムの区別つけづらいので、敵か味方か混乱するかも、ですが個人的にすごく楽しめました。
ラストでは少し涙腺にくるものもありました。
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