「蛍の光でも別れのワルツでもありません」在りし日の歌 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
蛍の光でも別れのワルツでもありません
1980年代湖南省の国有企業で働いていた息子を亡くした夫婦の話。
上映開始早々に小学生の息子シンシン(リウシン)が溺死…しかしもう少し成長したシンシンの姿が…?
開始から約2時間は、1980から1990年代の主に3つぐらいの時代の話を更に分割して時系列を弄りまくってみせていく展開で、最初はちょっと頭に入り難い。
一人っ子政策が特に厳格に実施された計画生育政策下の中国を舞台に、一人息子を失った悲しみと「一人っ子」に纏わるエピソード、家族同然の友人達との交流と関係性をみせていくストーリーで、確かにそうかも知れないけれど、そうじゃなくたって…という思いや、オヤジ結構…というのが頭に過ったりと、わかるけれど淡々としていたり、ノイズが混じったりと沁みる感じはせず。
ちょっと長いしシーンの移りかわりは行ったり来たりと慌ただしいけれど、丁寧にみせてくれたおかげで、現代パートの優しさラッシュが胸に響いて胸アツだった。
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