赤い闇 スターリンの冷たい大地でのレビュー・感想・評価
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ちょっと様子がおかしいくらいに前のめりな姿に共感する
全編通してジャーナリスト、ジョーンズの信念で成り立っている。 国家レベルの隠ぺいをありのまま伝え様とするジョーンズ。 特殊能力のあるスーパーヒーローでもないのに、一個人が国家に立ち向かうのだから、頭のネジが一本や二本外れてると思ってしまう。 そんな無謀すぎるジョーンズの姿に最後まで引っ張られた。 美女を目の前に、取材の事しか考えない彼に可愛らしささえ感じでしまった。
ジャーナリズム腐敗への警鐘
イギリス人ジャーナリストが見た、ソ連の「ホロドモール」って映画。 陰鬱な内容。 日本ではあまり知られていないが、ドイツのホロコーストと並んで世界では有名な「20世紀の最大の悲劇」の一つに数えられる非道な話。 (20世紀の虐殺にはほかにも、前述のホロコースト、オスマン帝国のアルメニア人虐殺、ポル・ポト派による虐殺、ルワンダ虐殺等、数々の大虐殺事件があるけど) 告発したこのジャーナリストが、嘘つき呼ばわりされる展開は辛かった。 この映画はソ連時代の悪政を批判するだけでなく、今の時代だからこそ作られたように思いました。 フェイクニュースにあふれ、取材先と癒着し、政権におもねって大本営発表にかまけ、ジャーナリズムの尊厳をないがしろにした結果は、数百万人、数千万人の死に直結すると言いたかったのではないのか。 そんな気がしました。
全体的にスマートで、映像もいい
一度予告を見ただけで、前知識なしで見たら大正解だった。実話を元にしているのだけども、話運びはスマートで、私には2時間あっという間だった。また、美しい光景はないのだけど、細かな工夫もあり映像が絵として素晴らしかった。
ある意味、真実だから凄い内容
久しぶりに、会場での「試写会」が映画を見てきました! 会場を待って、映画が始まり、大興奮でした。 毎年、夏になると、ここ数年、ヨーロッパの戦争と言うか、第二次世界大戦のドイツモノなどが公開され、知らない歴史に触れられる事を楽しみにしていて、本作品も、今回大変に楽しみにしていました。 本作品、まずは、日本人には、予め予習と言うか、この頃のヨーロッパの事情を知ってから臨むと良いかな・・・・ 正直、当時のヨーロッパの事情が分からないと少し難解かな・・・・・ 本作品のお話が、実話と聞いて、本当にびっくり、「誰かの洒落た靴の下で、どれだけの人が涙をながしているのか(THE MODSの歌詞から引用)」 怒りというより、呆れてしまう・・・しかし、本作品の内容ですが、今でも現実に同じような事が行われているんじゃない、同国では、相手は○○だけどね・・・・・正直、何時も思うけど、大変に汚い国だな・・・・・ 本作品より1週間先い公開されるジュディ・デンチ主演「ジョーンの秘密」を後で見ると良いらしいね。 ある意味、話が続くと言うか・・・・ 本作品の監督のアグニェシュカ・ホランドって社会派の映画を作れるしエンターテインメント作品も作れるし、非常に器用な方ですが、本作品も、結構映像に凝っていて、カラーからモノクロ(シルバーカラーかも)になったり、要所要所にシュールに撮られている。 内容にメリハリがある意味、無いと言うか、淡々と話が進むので、出来れば、予習して見た方が良いかな・・・ しかし、この作品が実話と言う事で、主人公の方を考えると少し虚しくなるな・・・・・ 良い映画でした。
衝撃の実話
命懸けのジャーナリズム。韓国映画「タクシー運転手」に描かれた、光州事件に乗り込んだドイツ人記者のことが思い出されました。ウクライナの惨状をポリフオニーで歌い上げる子供たちの合唱が悲しく響く、雪のシーンが印象的。悲しいけど実話なのですね。「タクシー運転手」のように歴史の知られざる一面を知ることが出来るタイプの映画が好きな人にはオススメです!
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