劇場公開日 2020年8月14日

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「映画ってやっぱりいい!」赤い闇 スターリンの冷たい大地で waiwaiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画ってやっぱりいい!

2020年8月23日
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嗚呼、映画ってやっぱりいい!
3月からずっと行ってなかった映画。
先日ちょっとした用事のついでに一本見て、錆び付いていた映画モードギアに油が刺されたのですが、まだまだ全開でなく、映画に行くか、家でダラダラするか、で迷うと結局家を選択していました。

今朝も、行こうかなと頭をよぎりながら、やっぱ寝ようかなと思って、ボンヤリFB眺めていたら、ある人がアメリカでバノン(トランプの盟友)逮捕について、彼はレーニン主義者と自らを呼んでいた、ということから極右とスターリン共産主義の関連を書いている記事を読んで、これはやはりちょっと行っておくかなと思って行ってみたところ、嗚呼、やはり映画って、ホント、いい!!!

これ実話に基づいてるんですね。
赤い闇って、これ、スターリン独裁下のソ連の話って単純な話じゃないんですよ。誰がスターリンを支えてたのかってことなんですね。

この映画はすべてのジャーナリストはマスト・シーでしょうね。特に若手とこれからなろうという人たちは。
安倍の取り巻きは、これを見ても、なに青臭い、相手の懐深く入ってこそ、とかしたり顔でいうんでしょうけどね。まあ、そんなのはどーでもいいです。無私の人間がいて、それを紙一重のところで支える人もいる。そこに人間の希望を見ます。

良い映画って、やはりメチャメチャいろんな刺激を与えてくれますよね。
そしてダラケた気分の私をシャキッとさせる。

で、家に帰ってきて、長年積読だったanimal farm、ええ、私読んでなかったんです、なんか内容が想像できる気がして、後回しになり続けていた、しかも私の記憶ではペンギンペーパーバックで持ってたはず、だった…が、探せど探せどなかった。結局買ってもいなかったんですね。これを機会に買って読むことにします。

そうです、映画の狂言回しにはジョージ・オウエルが出てくるのです。

この映画がポーランド映画だということは極めて本質的にこの映画の内容と結びついていることだと思います。第二次世界大戦でポーランドがどうなったのか!ナチスとソ連に侵略された。確かに。では、それはなぜ可能だったのか…

この前NHKでやっていたアウシュビッツの話の中に、虐殺が起きていることを西側諸国に知らせたけれど、無視された!という話がありました。それに相通じるのですね。

国とはなにを守るものなのか?単純な話ではないですが、人々の生活と、それを生み出す権力と、それを激しく見せつける映画です。

たった2時間で人をそこに連れて行き、考えさせて、その後にもズーンと響く。それが1200円。やっぱりすごいわ、映画!

補足、他の人のレビュー見たら、退屈というのが結構あって驚いた。全く私は違ったので。しかも映画の語法で、物語をうまく膨らませてるというか、色々その当時の世界のありようを想像させるようにもできていると思ったので!

waiwai