劇場公開日 2020年8月14日

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「ジャーナリズム腐敗への警鐘」赤い闇 スターリンの冷たい大地で コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ジャーナリズム腐敗への警鐘

2020年8月15日
PCから投稿

イギリス人ジャーナリストが見た、ソ連の「ホロドモール」って映画。
陰鬱な内容。
日本ではあまり知られていないが、ドイツのホロコーストと並んで世界では有名な「20世紀の最大の悲劇」の一つに数えられる非道な話。
(20世紀の虐殺にはほかにも、前述のホロコースト、オスマン帝国のアルメニア人虐殺、ポル・ポト派による虐殺、ルワンダ虐殺等、数々の大虐殺事件があるけど)
告発したこのジャーナリストが、嘘つき呼ばわりされる展開は辛かった。

この映画はソ連時代の悪政を批判するだけでなく、今の時代だからこそ作られたように思いました。
フェイクニュースにあふれ、取材先と癒着し、政権におもねって大本営発表にかまけ、ジャーナリズムの尊厳をないがしろにした結果は、数百万人、数千万人の死に直結すると言いたかったのではないのか。
そんな気がしました。

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コージィ日本犬