劇場公開日 2021年5月22日

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「北マケドニア版 #Me Too ? 毒親との決別物語か?」ペトルーニャに祝福を kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5北マケドニア版 #Me Too ? 毒親との決別物語か?

2021年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

たとえば、関西の正月の風物詩・西宮神社の通称「福男選び」。一等賞が実は女子だとわかったら、令和の日本でもきっと同じ騒動になるんだろうな。でも普通わざわざ女子は参加しない。受けるダメージの方が大きいことが予想されるから。ペトルーニャもそうだった。きっかけはあくまでも偶然。本人も言っていた。自分は動物と同じことをしただけど。その日の朝には、過保護で保守的で近所の目を気にするお母さんに出された朝食をベッドの中で食してしまう程度のダメ子だった。
賽が投げられた後は、どこの国にもいそうな自己顕示欲の強い「頑張り屋さん」の女性レポーターの手にかかる。本件は「進歩を妨げる伝統への固執」を徹底的に糾弾する物語へと進化を遂げる。ペトルーニャも本領発揮した。当たり前のことを主張して、毒親へのきついジャッジを下した後、抱きしめた。賢い32歳だから。小さなロマンスにも恵まれ、アップの顔立ちがどんどん美形であることが強調されてきた。
ストーリー展開はちょっと冗長だった。

Kumiko21