ベン・イズ・バックのレビュー・感想・評価
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薬物依存の怖さ
薬物依存の息子を全力で守ろうとする母親の決して諦めない姿に心を打たれた。圧倒的な存在感を放つジュリアロバーツの迫真の演技は実に素晴らしく真にキャリアの頂点に相応しい。心が締め付けられる衝撃と感動の物語で薬物依存の怖さを実感した。
2019-135
ベンの真意が分かりにくい
予告編を観て、面白そうと思ったから観に行きましたが、なんか聞いたことありそうなストーリーだな…なんて。「ビューティフル・ボーイ」ですよね。なおかつ、ルーカス・ヘッジズ は、「ある少年の告白」で施設に入所してるので、私の中では、その二つを足したようなイメージでした。最も、ジュリア・ロバーツ の存在が、それを打ち消しましたが…。
息子の ルーカス・ヘッジズ が施設から抜け出してきたところから物語は始まりますが、何故、抜け出してきたのか分からず…。最初は、また、薬物を手にしたいから、抜け出して来たのかと思ったんですよね。でも、コミュニティに参加したりするから、本当に、家族に会いたかっただけなのかな…と思ったり。そうしていると犬のポンス連れ去り事件が起きます。必死に、ポンスを探している姿は、薬物を手にしたくて戻って来たようには見えず、疑ってゴメンヨと思いました。彼は、やっぱり、故郷に帰ってきてはいけなかったんですよね。狭い街では、誘惑が多すぎる。亡くなった友達のこともあるので、最後のシーンは、薬物に手を出しただけなのか、自殺したかったのか、どっちなんだろう?と思いました。ジュリア・ロバーツ の手によって、この世へ帰ってきましたが、これから幸せになれるんでしょうかね…。いずれにしても、終始、ルーカス・ヘッジズの真意が分からなかったです。
ジュリア・ロバーツ の母親役、だいぶ見慣れてきましたね。「ワンダー 君は太陽」の時も、若干、熱血ママでした。昔から、熱い役が、お好きなようですね。
ベン役のルーカス・ヘッジス君は、マンチェスター・バイ・ザ・シーの女...
ベン役のルーカス・ヘッジス君は、マンチェスター・バイ・ザ・シーの女の子にモテモテの甥パトリックだったのですね!とても魅力的な役者さんですね^_^。
お父さんが脚本、監督ってことの様で、興味深いですね。
ジュリア・ロバーツの母親も鬼気迫るものがありました。
話的には、早く警察に相談しろよと思いつつ、ドキドキしながら、話にのめり込んでしまいました。ひさびさに途中寝落ちせずに見れました^ ^!
マイ・シリーズを彷彿とさせる
これぞジュリアロバーツ!
まるでジュリアロバーツにジュリアロバーツがのりうつったかのような演技!
施設で治療中のはずの、薬物中毒の息子がクリスマス前日に我が家に・・・
という冒頭からジュリアロバーツ以外の家族から信頼を失っていた息子と家族の絆を・・・というシナリオかと思いきや、割と「母」ジュリアロバーツがグイグイ来るのと、息子は家族内というよりも外でのトラブルによって、クライムサスペンスかのようなプロットが展開される。
母・ジュリアロバーツが見たい人にはこれしかないという一本!
けど、思春期の男子にこのかーちゃんはなかなか辛いところだよな
その手を離すことができない母の愛
薬物依存症の息子と、彼を救いたい母の物語
多くの家族にとって、一年で一番幸せなクリスマスの日。
その日に息子のベンは依存症のリハビリ施設から帰ってくる。
母はそんなベンが薬を絶ったと信じているが、再婚相手である夫と、ベンの妹は、ベンのことを信用できないでいる。
その家族の中の温度差がとてもやるせない。
母は、予定外にリハビリ施設から帰ってきた息子を満面の笑みで迎え、嬉しそうに、楽しそうに、息子のつまらないジョークを聞いている
しかし、再婚相手のニールと妹のアイヴィーはベンのことが信用できず、冷ややかな視線で見ている
彼らは、帰ってきたベンを見て、散々家をかき回したジャンキーの頃のベンを思い出すからだ
もちろん、それは母にとっても辛い思い出に違いない
それでも「クリアだ」という息子の言葉を信じ、つい笑顔になってしまうのが「母の愛」なのだ
そして、そんな家族がいる、生まれ育った地元は、ベンにとって誘惑に溢れている
かつての「ヤク仲間」が、裏切り者のベンが帰ってくるのを、手ぐすね引いて待っているからだ
きっと、映画を観ている多くの人が途中で「警察呼んだら良いのに」とか「強制的に施設に送り返した方が良い」と思うに違いない
そんなことは、母だってわかっているのだ
それでも、息子のことを信じたいし、手放せないのが「母の愛」なのだ
けれど、時にはその「愛」が息子にとっては重すぎて
プレッシャーになってしまう
自分はどうしようもないダメ人間なのに、母は最高の息子だと思っている
そして、ついつい母の愛に甘えてしまう…
その2人の愛がとても切なかった
最後まで観て、彼らにとってどうすることが正解だったのかと考えた
それは、クリスマスとか、誕生日とか一切関係なく、完全にリハビリが終わるまで、接触を断つことなんじゃないかと思った
優しい言葉をかけた瞬間に、お互いに甘えが出てしまうからだ
「ビューティフル・ボーイ」では、その引き具合に家族が悩まされる話だったが、この2本の映画を観て、本人が本当に絶望の淵に立ち、そこから自力ではい上がることが大事なことだと思った
依存症との戦いは、本人だけでなく、家族の戦いでもある
愛すべき家族が苦しむことになるから、精神を破壊する薬物の依存症になってはいけないのだ
タイトルなし
①かくも愚かしくも心打たれる息子への母の強き愛。②と、観た直後は映画の謳い文句によく使われるような内容のない1文で終わらせてしまったが、いまこの映画を思い出すといつも一番先に鮮明に浮かんでくるのが次のシーン。③ジュリア・ロバーツ演じるベンの母親が帰ってきたベンを連れて近郊のショッピングモールに出掛けた際、ベンがハイスクール時代に大怪我をした時の担当医夫妻と偶々邂逅する。担当医は今や痴呆症になり夫人の介護が無ければ外出出来ないし、ベン母子の顔も思い出せない状態。夫婦一緒の時は普通に賑やかに社交辞令を交わしていた母親だが、夫人の方が少し席を外した途端、『あの時アンタはあの鎮痛剤には常習性は無いと言ったわね。でもおかけでベンは薬物中毒になってしまったわ。地獄に堕ちろ!(こんな台詞だったと思う)』と罵る。こんなシーンのある日本映画は観たことがなかったので、ちょっとビックリした。日本文化には「水に流す」という文化思想が根底に有るせいか、また相手は既に痴呆症になっているので、「そんな相手に言わなくても」とか「今さら言っても仕方がないのに」とか言いそうなところだが、母親は躊躇いもなく呪詛の言葉を投げつけた。母親のベンへの愛情の裏返しを表現したシーンではもちろんあるが、『忘れない』ことに対する欧米文化(だけではないだろうけど)のこだわりを見た気がした。アウシュヴィッツのことをいつまでも風化させないようにということは理解できても、アメリカ人がパールハーバーのことをいつまでも忘れないことがなかなか理解出来なかったが、根底に流れる文化思想に違いがあるわけだ。逆に、一日本人として日本人は『忘れすぎ』だと思うこともあります。
思ったよりもハラハラしたけれども
一日という時間の中で、限られた登場人物で様々なことを解らせる脚本の進め方、見事でした。
ジュリアロバーツとルーカスヘッジズが良いのはもちろんのこと、まわりの人々も良かった。妹役や夫役の複雑な心情もうまく表現されていた。ただただ分かりやすい伝え方じゃなくじわじわと胸に直接刺さる感じ。
ここまでハラハラさせなくてもとも思いながら、でもある意味エンターテイメントとして映画としてそれもおもしろいのかなとおもいました。
アメリカが抱える闇
ビューティフルボーイに続き、薬物依存の若者のストーリー。
それほどまでに深刻なんだろうということが、ヒシヒシと伝わってくる。
一人の問題ではなく、周囲を巻き込んでいく様子が描かれている。
それにしても、ジュリア・ロバーツの美しさといったら!
デビューからのファンとしては、存分に彼女の魅力を楽しめる映画でもある。
タイトルには、幾重にも意味が込められていたことを、最後に知ることになると思います。
たった1日の出来事
薬物依存の問題は今のアメリカではかなりシリアスなんだろう、怪我の薬でそのまま薬物依存なんて、、
ビューティフルボーイでは父の目線で、こんどは、母。
たった1日のストーリーでこんなに問題山ずみで、例え息を吹き返しても、喜びだけではない、重いテーマだ。
ジュリアロバーツ、この頃ほんとに母が板についた感じで、熱演だ。
ジュリア・ロバーツとルーカス・ヘッジズの共演💖
久しぶりのジュリア・ロバーツと今旬のルーカス・ヘッジズの共演が観たくて来ました。
もっと親子の感動涙物だと思っていたのですが…
アメリカの人々の日常に入りこんでいる、薬物依存症の恐怖をリアルに感じる、クリスマスイブの悲しいストーリーでした。
ジュリア・ロバーツとルーカス・ヘジッズ
2019年6月1日鑑賞
tohoシネマズのファーストデイにて
主人公ベンを演じるルーカス・ヘジッズが好きな俳優さんなので鑑賞しましたが、彼の母親役のジュリア・ロバーツの演技により魅せられました。
彼女はヘロイン中毒である息子の更生を信じ続ける一人の母親を演じました。彼女は薬物に陥ったのは彼のせいでは無い、彼の周りや環境、自分が悪いと思い込んでいましたが、彼がクリスマスイブに家に戻ってきた1日とその夜のある事件を通して、その気持ちが揺れ動くことになります。彼を信じ続ける気持ちとその揺れ動く感情を見事に表現されていて、とても魅せられました。僕の好きな俳優さんであるルーカス・ヘジッズは彼女の演技に比べて抑揚が少なく比較すると物足りないと感じる人がいるかもしれません。ですが彼の演技のベースが好きなので自分は大丈夫でした。
この映画はティモシー・シャラメ主演映画『ビューティフルボーイ』と同じドラッグに焦点を当てた映画であるのでよく比較されることがありますが、こちらはよりサスペンス色が強いです。この映画を鑑賞するなら上記映画も合わせて見ることをお勧めします。
ストーリー的には同タイトルの通りベンが更生施設を抜け出した1日を描くのですがその理由が弱いなと思いました。ベンは戻ってきては行けない存在でした。彼もそれはわかっていますし母親も娘が伝えたように会っては行けなかったですしすぐに戻すべきでした。でもそれでも母親のクリスマスイブだけでも会いたいと言う気持ちは解らなくは無いですが、、、。
そう思わせてくれるのは紛れもないジュリア・ローバツでした。
クリスマスの奇跡という事で良しとしましょう
タイトルはダブルミーニングという事で。
終始何かよぅないことが起きるんちゃうかとずっと心配し続けるので、クリスマスシーズンに観るのは憚られるのでやっぱりこの時期公開で正解かも。
アイヴィー役の娘が可愛すぎる。
犬活躍。ポンスがポンセに脳内変換されて笑いそうになるが、何ら笑いどころのないシリアスな内容。
ジャンキーはとにかく惨めな末路って強調されるのでダメ。ゼッタイ。啓蒙には良し
ニューヨーク州でロケ
彼はなぜ帰ってきたか
ベンは帰ってきた。クリスマスイヴに。そして繰り広げられる24時間のドラマ。
前半は親子の葛藤の物語である。息子を愛しながらも信じきれない母。どこか家族を試すような、作りものめいた息子。ぎこちない家族。無邪気な弟と妹。家族構成的には「ビューティフル・ボーイ」にそっくりなので対を成すといってもいいのかもしれない。
しかし自宅が襲撃され、飼い犬が連れ去られてからはサスペンスの様相を呈する。息子の「隠された」面を見せつけられながらも信じようとする母親と、自身を責め続ける息子の葛藤。
物語は大変分かりやすい時系列なのだが、ベンが帰ってきた後に焦点が当てられているため、なぜそうまでしてベンが「帰ってきた」のかがしっくりこない。どう考えても帰ってきてはいけない状況だったし、それは関係者全員が分かっていてなおかつ帰ってきた理由は何か。冒頭で触れられている要素では弱すぎて、まあ帰ってこないと物語が進まないのではあるが、その辺が気になってしまった。
薬物依存の恐ろしさは、直接的には描かれないがリアルだ。77日間クリーンだと語るベンが「78日目を無事に迎えたい」と語るリアル。娘を薬物で亡くした母親の涙と共感。そして彼が薬物中毒に陥った原因。
そして小さな街ならではの閉鎖性というか、しがらみというか...あれを見ていると絶対に帰ってきてはいけなかったんだな、何があっても...と思わされる。
ジュリア・ロバーツは強いようで非常に脆い母親だった。そしてロバーツが推薦したというピーター・ヘッジズ監督の息子ルーカス・ヘッジズ。彼はどの映画で観ても本当に生真面目をベースとしたキャラクターが似合う。生真面目が故にどこまでも堕ちていくタイプ。やはり、同世代の俳優ティモシー・シャラメとどことなく対を成す存在であり、この世代凄いなと思った。
タイトルを念頭に
おもしろかったです。
薬物依存で生まれた、家族からの不信、薬物への欲求、過去に犯した罪、そして、黒い交際など、クスリに手を出すと起こりうる様々な事象が、当事者であるベンとその家族に次々と襲いかかります。ドラッグがいかに危険で厄介なものかが、この作品を見ればわかります。
タイトルを常に意識していると、ベンがどちらへ転ぶかと、終始ハラハラできて、より楽しめるかと思います。
余談
オープンして間もない、横浜のみなとみらいにあるkinoシネマで観賞してきました。
サービスデーではありましたが、平日ということでお客はほとんどおらず、快適でした。館内はこじんまりとしていて、座席の傾斜は浅いのですが、背もたれが倒れる仕組みになっており、前の座席との間隔もわりと広かったので、とてもリラックスして観れました。行きつけになりそうです。
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