ベン・イズ・バックのレビュー・感想・評価
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ルーカス若いのに、とても良い俳優。 ドラック中毒の話なんだけど、大...
ルーカス若いのに、とても良い俳優。
ドラック中毒の話なんだけど、大好きなジュリアロバーツとの演技は必見
疑心暗鬼
たった2時間の間ですらベンを信じきる事が出来ず
疑心暗鬼になる。
これが一生続くのだから薬物依存の子を持つ親は
大変だ。
ベンが今どこにいて何をしているのか気になって、
自分の人生をすり減らすのだから…
「ビューティフル・ボーイ」のような
長いスパンで起伏を見せるのかと思ったら、
一日の事をミステリーに仕立ててビックリした。
子育ては環境が大事だ。
環境が人を作ると思う。
家族は子どもを悪から守ってあげたいけど、
全てを見てるわけではないのに責任を負わない
といけないから、ある意味犠牲者なのかもしれない。
ベンは自分が言ってる事を誰も信じてくれなくて
辛そうだし、
家族はベンを信じきれないし、
ドラッグは絆をも壊すのだなと教訓になりました。
全体的に面白く観れたけど、
1つだけ、子どもを救出するために、
薬物依存の子どもの同級生にドラッグ渡すって
ダメでしょ?とても気になった。
彼を応援しているが、我々の応援は甘過ぎる
映画「ベン・イズ・バック」(ピーター・ヘッジズ監督)から。
「薬物依存症の息子を全力で守ろうとする母」が主役だが、
私には、彼のためというよりも、自分のため・・という印象が強い。
施設に入り、一所懸命治療しようとしている息子に、
「クリスマス・プレゼント」として、1日だけの帰宅を促すなんて、
まさしく、自分のため、としか言いようのない対応だから。
さらに、突然帰ってきた彼を責める継父や妹に対して、
「私はあなたたちに怒りを感じる。嫌ってるでしょ?」と言い捨てる。
そんな妻を見て、夫が諭す。
「彼を応援しているが、我々の応援は甘過ぎる」と。
親子だとどうしても甘くなってしまう・・だから施設に入れたんだと、
説得するが、「まったくもう、うんざり」とばかり聞く耳を持たない。
物語は、そんな場面からスタートするのだが、
その「母の甘い応援」が、大きな事件に発展していくのだから、
最初に、夫の忠告を聞いておけば・・と嘆いても仕方がない。
この作品は、私たちに何を伝えたかったのだろうか?
そればかり考えているが、あまり上手い表現が見つからない。
「母の愛」と「家族の絆」・・・まさかなぁ。
感動という本来の意味とは違う感動
タイトルの「ベン・イズ・バック」の意味をとても考えさせられた。
麻薬依存から抜け出してほしいという意味なのか、逆に麻薬依存の世界へもう一度戻ってこいという意味なのか終り方を想像したがどちらにになるのか最後まで分からなかった。
やはり麻薬に依存してしまうと自分1人では治せないし、死ぬしかないのだと思った。
全てを通して色々な思いや意味を感じた。
とても面白かったこれは1人でしっかりと観ると良い。
母の愛は強い。タイトルの意味を最後に噛み締める
ジュリア・ロバーツが素晴らしかった。息子を信じているけど、信じきれない葛藤や、それでも絶対どんなことからも守ってやるという強い愛を様々な表情で表現しています。
今年の作品で「ビューティフル・ボーイ」では父とドラッグ依存の息子の関係を描いてましたが、今作は母とドラッグ依存の息子。関係や行動の違いが興味深いです。
母親にとって息子は特別な存在だとよく聞きますが、まさに。凄まじい愛を感じました。
薬物依存症の怖さ
クリスマスイブの朝に、薬物依存症の治療施設を抜け出し、息子が自宅に戻って来た。
そこから24時間、丸一日の中で起きる出来事を、サスペンス仕立てで見せる作品。
その母親役を演じるジュリア・ロバーツは、最初から最後まで、ほぼ出っ放しで、少々やり過ぎ感もある、まさに迫真の演技だ。
息子のためなら、母親はこんなになるんだろう。
それにしても、鎮痛剤として処方された薬から、薬物依存症になるとは、なんと恐ろしいことか。
薬物依存症から、なかなか抜け出せないのは、本人の意思だけではなく、環境や人間関係など、取り巻く全てが深く関わっている。
つくづく薬物は怖い。
余談だが、この家族の愛車はSUBARUのOUT BACK。
なんか嬉しかった(笑)。
依存症の思わぬ原因についての映画
モルヒネのような強力な鎮痛薬は、一時的に痛みを止めるが、その緩和効果は次第に薄れてゆく。長期間にわたって投与が続くと、こうした麻薬に対する耐性が生じて、やがては薬物用量を増やさなくてはならない。その結果、患者は薬物依存になる。───(講談社『もうひとつの脳』)
やっぱりジュリア・ロバーツ上手い❗
星🌟🌟🌟🌟久しぶりのジュリア・ロバーツの作品なので期待して観に行きました❗なかなか良い作品でやはりジュリア・ロバーツの息子を思う母親の気持ちが最初から最後までスクリーンから伝わって来てベン役のルーカスベッジズがどうなるのか後半はハラハラドキドキしながら観ました❗ジュリア・ロバーツとの親子役も合っていて良かったです❗ラストは…ジュリア・ロバーツの作品だったらあの終わり方で良かった気がします❗なにはともあれ良い作品でした❗
似たの多いですね
おもしろいはおもしろいのですが、、、ありきたりでもありました。
似た題材を扱った作品が続いたせいか、新鮮味薄く特出するような設定や見せ方もなかったので少々退屈してしまいましたが、役者の演技に引っ張られて飽きはせず楽しめました。
けっこうよかった
息子とはぐれたときに、娘に連絡するとなんと娘が母親と息子のスマホを追跡していて、『24』みたいな展開になるので驚いた。
アメリカのイオンはヤク中だらけで怖い。教会に行けば、加害者と被害者ばかりでその色が濃すぎていたたまれない。
ジュリア・ロバーツが演じるお母さん、時折抑えきれなくなるものの、感情的にならないように努めている感じがよかった。オムツを替えた子が大人になってボロボロのヤク中になっているのがつらい。
薬物依存の怖さ
薬物依存の息子を全力で守ろうとする母親の決して諦めない姿に心を打たれた。圧倒的な存在感を放つジュリアロバーツの迫真の演技は実に素晴らしく真にキャリアの頂点に相応しい。心が締め付けられる衝撃と感動の物語で薬物依存の怖さを実感した。
2019-135
ベンの真意が分かりにくい
予告編を観て、面白そうと思ったから観に行きましたが、なんか聞いたことありそうなストーリーだな…なんて。「ビューティフル・ボーイ」ですよね。なおかつ、ルーカス・ヘッジズ は、「ある少年の告白」で施設に入所してるので、私の中では、その二つを足したようなイメージでした。最も、ジュリア・ロバーツ の存在が、それを打ち消しましたが…。
息子の ルーカス・ヘッジズ が施設から抜け出してきたところから物語は始まりますが、何故、抜け出してきたのか分からず…。最初は、また、薬物を手にしたいから、抜け出して来たのかと思ったんですよね。でも、コミュニティに参加したりするから、本当に、家族に会いたかっただけなのかな…と思ったり。そうしていると犬のポンス連れ去り事件が起きます。必死に、ポンスを探している姿は、薬物を手にしたくて戻って来たようには見えず、疑ってゴメンヨと思いました。彼は、やっぱり、故郷に帰ってきてはいけなかったんですよね。狭い街では、誘惑が多すぎる。亡くなった友達のこともあるので、最後のシーンは、薬物に手を出しただけなのか、自殺したかったのか、どっちなんだろう?と思いました。ジュリア・ロバーツ の手によって、この世へ帰ってきましたが、これから幸せになれるんでしょうかね…。いずれにしても、終始、ルーカス・ヘッジズの真意が分からなかったです。
ジュリア・ロバーツ の母親役、だいぶ見慣れてきましたね。「ワンダー 君は太陽」の時も、若干、熱血ママでした。昔から、熱い役が、お好きなようですね。
ベン役のルーカス・ヘッジス君は、マンチェスター・バイ・ザ・シーの女...
ベン役のルーカス・ヘッジス君は、マンチェスター・バイ・ザ・シーの女の子にモテモテの甥パトリックだったのですね!とても魅力的な役者さんですね^_^。
お父さんが脚本、監督ってことの様で、興味深いですね。
ジュリア・ロバーツの母親も鬼気迫るものがありました。
話的には、早く警察に相談しろよと思いつつ、ドキドキしながら、話にのめり込んでしまいました。ひさびさに途中寝落ちせずに見れました^ ^!
マイ・シリーズを彷彿とさせる
これぞジュリアロバーツ!
まるでジュリアロバーツにジュリアロバーツがのりうつったかのような演技!
施設で治療中のはずの、薬物中毒の息子がクリスマス前日に我が家に・・・
という冒頭からジュリアロバーツ以外の家族から信頼を失っていた息子と家族の絆を・・・というシナリオかと思いきや、割と「母」ジュリアロバーツがグイグイ来るのと、息子は家族内というよりも外でのトラブルによって、クライムサスペンスかのようなプロットが展開される。
母・ジュリアロバーツが見たい人にはこれしかないという一本!
けど、思春期の男子にこのかーちゃんはなかなか辛いところだよな
その手を離すことができない母の愛
薬物依存症の息子と、彼を救いたい母の物語
多くの家族にとって、一年で一番幸せなクリスマスの日。
その日に息子のベンは依存症のリハビリ施設から帰ってくる。
母はそんなベンが薬を絶ったと信じているが、再婚相手である夫と、ベンの妹は、ベンのことを信用できないでいる。
その家族の中の温度差がとてもやるせない。
母は、予定外にリハビリ施設から帰ってきた息子を満面の笑みで迎え、嬉しそうに、楽しそうに、息子のつまらないジョークを聞いている
しかし、再婚相手のニールと妹のアイヴィーはベンのことが信用できず、冷ややかな視線で見ている
彼らは、帰ってきたベンを見て、散々家をかき回したジャンキーの頃のベンを思い出すからだ
もちろん、それは母にとっても辛い思い出に違いない
それでも「クリアだ」という息子の言葉を信じ、つい笑顔になってしまうのが「母の愛」なのだ
そして、そんな家族がいる、生まれ育った地元は、ベンにとって誘惑に溢れている
かつての「ヤク仲間」が、裏切り者のベンが帰ってくるのを、手ぐすね引いて待っているからだ
きっと、映画を観ている多くの人が途中で「警察呼んだら良いのに」とか「強制的に施設に送り返した方が良い」と思うに違いない
そんなことは、母だってわかっているのだ
それでも、息子のことを信じたいし、手放せないのが「母の愛」なのだ
けれど、時にはその「愛」が息子にとっては重すぎて
プレッシャーになってしまう
自分はどうしようもないダメ人間なのに、母は最高の息子だと思っている
そして、ついつい母の愛に甘えてしまう…
その2人の愛がとても切なかった
最後まで観て、彼らにとってどうすることが正解だったのかと考えた
それは、クリスマスとか、誕生日とか一切関係なく、完全にリハビリが終わるまで、接触を断つことなんじゃないかと思った
優しい言葉をかけた瞬間に、お互いに甘えが出てしまうからだ
「ビューティフル・ボーイ」では、その引き具合に家族が悩まされる話だったが、この2本の映画を観て、本人が本当に絶望の淵に立ち、そこから自力ではい上がることが大事なことだと思った
依存症との戦いは、本人だけでなく、家族の戦いでもある
愛すべき家族が苦しむことになるから、精神を破壊する薬物の依存症になってはいけないのだ
タイトルなし
①かくも愚かしくも心打たれる息子への母の強き愛。②と、観た直後は映画の謳い文句によく使われるような内容のない1文で終わらせてしまったが、いまこの映画を思い出すといつも一番先に鮮明に浮かんでくるのが次のシーン。③ジュリア・ロバーツ演じるベンの母親が帰ってきたベンを連れて近郊のショッピングモールに出掛けた際、ベンがハイスクール時代に大怪我をした時の担当医夫妻と偶々邂逅する。担当医は今や痴呆症になり夫人の介護が無ければ外出出来ないし、ベン母子の顔も思い出せない状態。夫婦一緒の時は普通に賑やかに社交辞令を交わしていた母親だが、夫人の方が少し席を外した途端、『あの時アンタはあの鎮痛剤には常習性は無いと言ったわね。でもおかけでベンは薬物中毒になってしまったわ。地獄に堕ちろ!(こんな台詞だったと思う)』と罵る。こんなシーンのある日本映画は観たことがなかったので、ちょっとビックリした。日本文化には「水に流す」という文化思想が根底に有るせいか、また相手は既に痴呆症になっているので、「そんな相手に言わなくても」とか「今さら言っても仕方がないのに」とか言いそうなところだが、母親は躊躇いもなく呪詛の言葉を投げつけた。母親のベンへの愛情の裏返しを表現したシーンではもちろんあるが、『忘れない』ことに対する欧米文化(だけではないだろうけど)のこだわりを見た気がした。アウシュヴィッツのことをいつまでも風化させないようにということは理解できても、アメリカ人がパールハーバーのことをいつまでも忘れないことがなかなか理解出来なかったが、根底に流れる文化思想に違いがあるわけだ。逆に、一日本人として日本人は『忘れすぎ』だと思うこともあります。
更生
この世界の片隅で、どこかの街角で、現在進行してるような話だった。
薬物依存症で施設に入っていた息子が帰ってくる所から話は始まる。
作品から感じるのは更生する事の難しさだ。
母親以外、誰も彼を信用出来ないでいる。
そして、また泥の中へ引きずりこもうとするかつての同類たちがいる。
彼は幾度となく嘘をつき、裏切ったのだろう。彼だけが救われる事を良しとしない人間がいるのだろう。
秀逸なのは、それら過去の出来事を一切映像として提示しなかった事だ。彼や周囲の言動から想起される事柄は脳内であらゆる方向に広がっていく。言うなれば今まで観てきたドラック関係の映画やその知識が、全て彼の過去に置き換えられるような印象なのである。
彼は常習者であると同時にディーラーでもあったようで、街の暗部に顔が効く。
とあるディーラーは、高校の歴史の教師だった。かつての同類は、薬欲しさに自らの尊厳にさえ唾を吐きかけるように憐れだ。
元締は薬に犯される事は一切なく、クリスマスを楽しみ、薬に群がる客たちを喰いものにし続けてる。
施設の外に一歩踏み出せば、そんな蜘蛛の巣が張り巡らされている…。
そんな環境の中、自分で自分を諦めそうな環境の中「あなたは大丈夫」と言い続ける母親の存在。どんなに心強い事だろう。
自分も親だから共感できる。
何とかしてあげたい。一心にそれだけを念ずる。
母親を取り巻く環境も過酷だ。
息子は犯罪者で薬物中毒が故にあらゆる問題を起こしてきたのだろうと思う。
だが彼女は常に彼に寄り添う。
励まし、認め、叱咤し抱き締める。
アメリカでは親の責任まで問われてなさそうなのが観てとれた。
一連托生ではない。
勿論、なんらかの軋轢はあるのだろうが日本ほどではなさそうだった。
村社会の悪しき風潮なのだろう…。
ジュリアロバーツ演じるところの母親は、弱さも強さ、優しさや愚かさも、どんな特異な感情も、一切特別なものではないと表現してくれているようで見事だった。
その感情をさり気なく切り取る編集の良さもあったのだと思う。
そしてラストカットが意味深だった。
映画は終わるが、彼と母親にエンドロールは訪れないとばかりに唐突に終わった。
おそらくそうなのだ。
一旦踏み込むと逃れられない実情を、このラストカットは訴えていたように思う。
薬物依存の恐ろしさを語ってくれる。
自分だけではない。
家族も友人も全ての関係者を巻き込んで、泥の中に突き落とされる。
抑止力になればいいと思うし、更生しようとする人への偏見が少なくなればいいと思う。
「覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?」
この映画を観て、上記の標語が過剰な表現でない事を知った。
観れて良かった…。
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