「似たやつこないだ見たーって思った…ごめん。」ベン・イズ・バック だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
似たやつこないだ見たーって思った…ごめん。
ベンイズバックは、おそらくベンが(施設から)帰ってきた、という意味と、ベンがこん睡状態から意識が戻った、のダブルミーニングのタイトルなんだと思います。多分。
はしょった部分が多い描き方なので、ベンは一体組織のどんな役割をしていたのか、いったいどんな組織なのかなど、いわゆるミステリーとして解釈しようとすると穴というか、説明が足りねーよって思います。
恐らく母親の愛といえなくもない息子への執着のお話なんだろうと思います。
そこにミステリーのエッセンスをちょぴっと加えた感じが、製作者の意図なのかしらと思います。なんですが、ミステリー感が前に出すぎているし、そうなのだとすればミステリーのカタルシスが無視された感があるので、ちょっと、ん?ってゆう感じなりました。
ルーカスヘッジスは相変わらずよろしいです。好きです。
妹ちゃんが美女でした。
あとの二人のおチビちゃんは、ジュリアロバーツ演じる母の、再婚相手の連れ子?なんですかね。それとも再婚後に産んだ子なんですかね。
どっちでもいいけどさ。その辺もわからなかったなー。
ビューティフルボーイも見たのですが、似たようなテーマなんですよね。なので、どっちかだけでも良かったかもです。
そして、優等生が特段の挫折というわけでもない躓き?によって依存症になるのだな、という間口の広さへの恐怖と、ベンは14才の時医者が処方した鎮痛剤が依存症の入り口だった(とジュリア母は信じている)みたいなので、そんなん避けられへんやんっていう恐怖を感じ、とにかく怖いと思いました(表現力…)。
つか頭痛とかで鎮痛剤使うけど、ハイになったことないし、時々アメリカのドラマでは咳止めシロップでハイになるとかのエピソードがあるけど、私には全然よくわからないです。
依存については、生きていくことは何かに多少なりとも依存しないとやっていけないと思うので、誰しもが親とか子供とか恋人とかタバコとか酒とか過食とか買い物とかギャンブルとかに多少なりとも依存してるんだとは思います。なので依存自体はせずには生きていけない系なんでしょうね。でも「症」になったら、やっぱまずいんですよね。病気になってしまう依存とそうでない健全?な依存の境界線ってどこなんでしょうね。
字幕翻訳・松浦美奈