「自分を認めなければ、ヒトからも愛されない」“隠れビッチ”やってました。 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
自分を認めなければ、ヒトからも愛されない
ただ、ある女性の主観で愛とは何か?を
問いかけただけの作品ではないと思いました。
男を値踏みし見下していたある種、特異な女性像が
己を知り、見つめ直し、真の愛を獲得する
というこの物語は
男性・女性の価値観や立場を越えて
“人間”という生き物同士で
向き合い続けなければいけないこと…
他者と認め合う、許し合う、といった
普遍的で哲学的な意味合いがあるように
わたしは思ってしまいました…
当初わたしのお目当てだった〈村上虹郎さん〉が
“ジェンダー”な役だったこともそうですし
元々ファンだった〈森山未來さん〉が
まるで“仏様”のように〈佐久間由衣さん〉演じる
主人公ぴろ からの、数々の仕打ちをことごとく
受け入れる許容の広さも手伝って
【この作品は自己と他者とを語った
“人間そのもの”を描いた映画だ!】
…と、わたしはムダに深く感じ入ってしまったわけです。
そしてこのお話は「映画らしい作品」というより
むしろ、 舞台上の「戯曲らしい作品」じゃないかと
続けて思いました。
あと『モテキ』の森山さんを
キャスティングしたところにも意図を感じました!
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