“隠れビッチ”やってました。のレビュー・感想・評価
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承認欲求の現代性と佐久間由衣の挑戦
主人公は共感を得づらい女性像だが、ソーシャルメディアでリア充アピールや“映え写真”投稿でいいねの数を競い合う昨今の人間関係のありようを象徴する。彼女ほど極端ではないにせよ、恋愛面でも人付き合いの面でも、ほめられたい、好かれたいと思うのは自然な欲求だし、それをより多く求めてしまう、ある種の依存状態になるのも理解できる。だが娯楽にせよ嗜好品にせよ適量が肝心で、過度に依存すると自分を壊す。恋愛も同じ。
佐久間由衣は本作が映画初主演。「ひよっこ」で初めて知ったが、資質に恵まれた女優だと思う。女性からも男性からも嫌われそうなひろみ役をよく受けたと感心するし、鼻をほじったりする露悪的な演出にも応えて熱演している。ただ今作ではその資質を活かし切れていない。洋画ならかつてのジョディ・フォスターや最近のジェシカ・チャスティンが演じてきたような強い女性像が似合いそう。精進して好機をつかんでほしいと願う。
映画史に残る超ネガティブ思考
重く暗い。
ストーカーとDVの被害者加害者の予備軍達が実行修羅場の手前で踏み留まるだけがこの世。
お前もなと暗闇から肩を叩く。
映画史に残る超ネガティブ思考。
結果最も不気味な森山未来の殺戮ホラー前日譚と見るか。
愛
自分の弱さに気づき、
相手の弱さを受け入れる事が愛。
笑ってる二人は素敵。
もう都合のいい男は不要のはず。
【”他人に厳しく、自分に甘く・・”ある理由により、ナカナカに面倒くさい性格の女性が少しだけ成長する姿を描こうとした作品。】
ー 荒井ひろみ(佐久間由衣)は、コジ:家事全般担当:ゲイらしい・・(村上虹郎)と彩(大後寿々花:何だか、久しぶりである。)とシェアハウスをしながら”数々の男から好き”と言わせて、心の寂しさを埋めている・・。-
■前半は、”しょうがないなあ・・、ひろみは・・・、鼻をほじるのは止めようね・・。”
と思いながら鑑賞。
ある日、気になっていた安藤(小関裕太)との関係性が良好になるが・・、あっさり”撃沈”
へべれけになるまで、公園で飲んで、酔いつぶれた姿を、同じデパートで働く三沢(森山未來:このような役もやるんですね・・。)に見られてしまい・・。
けれど、何故か三沢さんから、告白されたひろみであるが、その我儘な気性により、三沢さんから”一カ月別に過ごそう・・、嫌いになってしまう・・”と言われてしまう。
- 彼女の我儘で自分勝手で荒い気性が、気になるが・・、
後半その気性はDVで彼女と母を傷つけていた父(三石研)から、”引き継いでしまったモノ”、とヒロミが気付く場面。
成程なあ・・、それは、ショックだね・・。-
◆一か月後に、三沢さんがひろみの家に来ていて・・。
嬉しいけれど、自分の気性の理由を知ってしまったひろみは三沢さんの事を考えて、”別れて・・”と三沢さんに告げるが・・。
- 成長したね・・。人の気持ちを考えて、人に優しくなったじゃないか・・。>
<三沢さんの懐の深さに、”優しなあ・・、ひろみも、もっと”自分の弱さを認めて”、人に優しい人になりなよ・・、と思った作品。
さて、安藤からのラインを見た彼女は、どうしたのかな??>
DVは伝承されるのか
主人公(佐久間由衣)は、男に告白させることを生き甲斐にしている。
自分が好きになってしまうと、フラれるリスクが生じてしまうからだ。
とはいえ好きになることはある。
突然、ブチぎれる主人公に幸せは来るのか。
まあ、逃げ出した方がいいよねぇ。
イマイチ
こじらせ系小悪魔姉ちゃんが、途中から本性剥き出しになるのは良かった。
最後はお決まりのハッピーエンドかと思いきや、エンドロールの後におまけがあった。
おまけを入れるのは良いけど、ハッキリ終わって欲しかった。曖昧に終わる映画は邦画っぽいけど、僕は嫌ですね。
清楚な雰囲気で男を惹きつけ、堕としたらすぐにふってしまう女。 本当...
清楚な雰囲気で男を惹きつけ、堕としたらすぐにふってしまう女。
本当は酒癖が悪く、下品で粗暴な女。
女優としてはなかなか冒険的な役どころだったと思う。
佐久間由衣の決意を観た。
自分を愛せない人は他人を愛せない、そんな教訓なのかな?ビツチでは無かった!
コメディかと思いきや、かなりシリアスな心理劇でした。
実話だそうで、相手によりギリギリの対応が、相手役の男優が個性的で、リアルで引き込まれます。
D Vのトラウマで、承認願望と依存が複雑で痛々しい、そんな感じです。
無意識に隠れビツチはよくある話ですが、意識してるのは珍しい。
自分に投影すると男でも多少はあるかも、自戒を込めて、自分らしくを意識して生きたい、そんな感想です。
観る前、石橋静河と思うてたら、佐久間由衣でした!
ビツチて言葉嫌いです、サノバビツチとかジョコビッチとか最低ですから、この映画の題名で良い映画を見逃すとこでした、セーフ!
エンドロール後の映像はいらんかな?
ちょっと重たいこじらせ女子の恋愛物語
主人公の起伏が激しすぎて、なかなか共感できる部分が見出せなかった。自分の嫌な部分が親の嫌な部分の似てたのに気付くところくらいかなー。また隠れビッチに戻るかもと匂わすラストもしっくりこなかった。
ビッチ?
隠れビッチって言葉を知らなかったけど、ビッチなの?
佐久間由衣、ひよっこの時子さんだよね。
主演映画おめでとう。
良かったです。
男の脆さが身に染みる。人間としての成長と、本当の愛の気づき方。
【賛否両論チェック】
賛:「好き」と言われることでしか満たされなかったヒロインが、本当の愛情を知ろうとする中で、何度も傷つき葛藤していく姿が、痛々しくも心に響くものがある。男性目線で身につまされる部分も多い(笑)。
否:ヒロインの言動にどうしても好き嫌いはありそう。特に後半は顕著か。
まず何と言いますか、男性側の視点で見ると、色々と身につまされる部分が多いと思います(笑)。本作でも登場するように、勿論男性にも草食系から肉食系まで様々なタイプがありますが、いずれにしてもその心の脆さや考えの単純さ、恋愛観の浅はかさ等々、自分の生き方を省みるイイ薬になりそうな作品です(笑)。
一方、そんな男性達を手玉に取りながらも、「愛」と呼べるものを知らずにいたヒロインが、本気でぶつかり傷つきながら、本当の愛情を理解しようと苦悩していく姿は、痛々しくも胸を打つものがあります。
そして個人的には、ヒロインを温かく見守る晃のキャラクターが、とっても好きです。
「自分に自信がないからってね、男に逃げるのやめなさい。ちゃんとした人間になりなさい。」
と諭すシーンは、メチャメチャステキでした。
とはいうものの、特に後半に行けば行くほど、ヒロインの言動がどうしても生理的に苦手な人も出てきそうな展開ではありますが、タイトルが気になった方は是非チェックしてみて下さい。
インパクトがあるタイトルにはリスクもある
2020年映画館鑑賞13作品目
原作未読
佐久間由衣の声が大き過ぎる
吉田鋼太郎とは全く違うタイプの大声
舞台のような演出に辟易
こっちがなぜか恥ずかしくなる
映画は比較的観るがあまり舞台の方はあまり観にいかない理由がここにある
だがゲイとヤリマンと隠れビッチの共同生活は絵的にも面白い
ヒロインに共感できるかどうかは女じゃないので重要だと感じた事は一度もないから気にならない
自分はこの作品のヒロインがもし唐田えりかだったらどうなっていただろうかと観ながら想像した
DVの父の遺伝で娘がキレやすい暴力的な人間になる
呪われた血筋だ
あれだけ自由に生きてストレスがあまりなさそうなのに酒豪酒乱って最悪
こういうダメな父親がよく似合う光石研
冒頭のエンドロールの後におまけあるよというお知らせは嬉しい
はじめからないとわかればガラガラならエンドロールの途中でトイレに行ってもいいんだから
でも観る側の想像に任せます的なモヤモヤした終わり方には苦笑い
子役だった大後寿々花がいい感じでいい女になっている
少女の日々よサヨウナラありがとう大人の寿々花
森山未來
名前だけでは男が女かわからない中性的なイケメンを想像するがはっきりいってブサイクというギャップがある
でもダンスはキレキレでどの作品でもそれを披露できるわけではないのが残念
本編とは関係ないがイタリア映画を観た直後にこの作品を観たがやっぱり日本の作品の方が好き
外国の作品だって傑作は傑作なんだけど
あとこれも関係ないがここの劇場は雑居ビルの二階なんだがここのスクリーンの上がちょうどカラオケボックスがあり雑音が混じっていた
最初はヒロインの自宅のすぐ隣がスナックなのかなと思っていたが違った
映画館のすぐ上がカラオケボックスで防音がいまいちってあり得ないので映画館の従業員に報告したが改善されるだろうか
一日も早くカラオケボックスが潰れてエステ屋さんか耳かき屋さんでもできればいい
廃棄食品のエピソードは使える!
森山未來も大人になったもんだと感じる一作。ひろみにとっては、居酒屋でいきなり「好きだ」と発言されたことから始まった今までにないパターン。「好きだ」と言わせることにゲーム性を見出して楽しんできたのに・・・
“隠れビッチ”という言葉にちょっと引き気味だったのですが、思い切って鑑賞。ルームメイトの彩(大後寿々花)から罵られる感じだったのですが、肉体関係は絶対に断るタイプなんだから、そんなビッチではない。これは飲み屋のネエちゃんにはありがちの性格だし、常連客を作るためのテクニックを普段の生活で行ってるだけ。むしろ、彩の方が押しに弱く誰とでも寝てしまうビッチだと感じた。
そんなある日、出会った男が森山未來。彼の出演作からすれば、白血病の彼女を亡くしているし、すごいモテキを経験したりして、恋愛に関しては十分大人なのだ。彼のひろみに対する態度も好感もてるし、牛乳は買い忘れるのが玉にきずだけど、包容力が魅力的でもある。顔はあれだけど。
意外とDVを経験していたことが伏線となっていて、大声を張り上げて怒り出すとかの性格は父親のDNAによるものだった!という事実。それに気づいた佐久間由衣がとても愛おしくみえてしょうがない。いやはや、彼女の本質を見抜いていた森山未來もすごいのだ。個人的にはすね毛が濃いことを告白した彼女がとても好きだ。
なんとなく軽めの作品かと思ったらDVのトラウマを抱えた一人の女性の...
なんとなく軽めの作品かと思ったらDVのトラウマを抱えた一人の女性の話で、思ってたより太めの作品だった。
主演の方、頑張ってたがもう少し抜けられたらもっと感情入ったかも。
起伏
タイトルからは想像もつかなかった着地を見せる本作。一筋縄ではいかなかった。
気楽に見れるコメディかと思いきや…なかなかに根深い内容だった。
全ての人がそうだとは言い難いが、それでもこのパターンはきっとあり得る。
最初は捻れた承認欲求の話かと思って見てた。自身を確立する為に他人を使う。
それが告白だったりSEXだったり。
その辺りの開き直り具合は生々しい。
女性2人は熱演であった。
「必要とされる人でありたい」
その必要性を相手になすり付けるような自負勝手さに現代の息苦しさを垣間見る。
恋愛のすったもんだに終始するかと思われた本作は、中盤以降ガラッと雰囲気が変わる。
主人公の過去が覆い被さってくる。
幼い頃、父親から受けた虐待の傷痕がジュクジュクと疼き出す。
彼女は愛情の対価を相手に求め、不安ゆえなのか、失望ゆえなのか、相手を責める。
心理的にも物理的にも。いわゆる家庭内DVってやつだ。
冷却期間を経た後、幸運にも彼女は良き理解者である彼とよりを戻す。
住み慣れた家を後にし、同居人達に別れを告げる彼女は一生懸命手を振り「頑張れよ、頑張るんだぞー」と叫び続けた。
彼女は異臭を放つ泥沼から救い出されたのだ。
…と、ここで終わっておけばいいのだが、この作品はそんないい子ちゃんじゃなかった。
救い出した彼は「僕も同じだから」と言い放つ。
ゾワッ…身の毛がよだった。
克服し乗り越えたのならいいのだけれど、どうなの?まだその片鱗は顔を出すの?ここに来て森山氏がキャスティングされた意味を知る。やらかしそうで怖いのだ!
収束しつつある物語が新たな支流を見つけ濁流の如く流れだそうとしたかのようだった。
そんな感想に至ったのも偏に主演・佐久間由衣さんの引力かと思う。
本作は佐久間由衣劇場と言ってもいいくらい佐久間さんの色んな表情が見れる。物語の起伏を一手に請け負っているのだから当たり前と言えば当たり前なのだが…。でも、だからこそ、核となる彼女に飽きてしまえば、脚本がどんなにうねってようと客的には凪いだ海に浮かんでるのと変わらずで、見ていられなくなる。
そおいった意味では佐久間さんは素晴らしかったし、監督とキャスティングには感謝しかない。
虹郎氏の貫禄には驚いたし、もう1人のヒロインも、とても美しいのだけれど薄幸というかガラスというか…この方も見事だった。
主要なキャスティングがハマりにハマってたと思う。
良い作品に出会えた。
エンドロール後のおまけに関しては…あれはホントにおまけなんだと思う。
監督達の遊び心を見たような気がした。
そんなおまけ映像も含め、一筋縄ではいかない作品だった。
主人公が彼女で良かった
清楚風なオトコたらし。佐久間由衣ちゃんで良かった。ちょっと大柄で野暮ったく見えるのがピッタリ。共感出来かねるキャラを好演。
もし田中みな実みたいな見かけの娘だったら、この映画どうなっていたか?
モテなかった自分には酷すぎたかも。
冒頭の[エンドロール後もあるよ]は余計。
予告なく入れてほしかった。
隠れびっち
マジでこういう人いるなーって、自分も同じとこあるなーとか、なんか、複雑な気持ちになった
“隠れ良作"やってました
恋愛関係直前で相手を振り、肉体関係も結ばない。ルームメイトからは、清純派の皮をかぶった「ちやほやされるのが生きがいのくず女」と呼ばれる主人公の暗い過去のトラウマと向き合い、成長する姿を描く。
鼻くそをほじりながら、交際を申し込まれた、相手との電話をしたり、酒乱で、ルームメイトの前では、結構な荒くれぶりを発揮する主人公を演じる佐久間 由衣が、なかなか良い。
前半は身勝手で自己中な印象の彼女で笑いをとりなが、過去に父親のDVによって抱えてしまったトラウマに悩み克服する過程もしっかり描いてあり、脚本と演出も真っ当な印象。
シェアハウスの同居人の人なりも、説明的にならない範囲で、上手く演出して観客に分からせるところや、同棲的に付き合う真面目で誠実な男を、ちょっとしたことで、なじり、傷を負わせてしまう下りの緊張感の出し方も役者の演技と演出と上手い。
個人的には、ゲイ(おねい風)でシェアハウスの母親的役割の同居人を演じる村上 虹郎が印象的な好演。調べてみるといくつもの映画で新人賞受賞している注文の俳優でした。
ジャニーズ以外にもやはり人材はいるね。
監督と脚本の三木 康一郎は、テレビドラマやバラエティの演出が多いくて、近年は7本の監督作品あったが、あまり目立った作品がない様子で、若干テレビバラエティ的な感じの悪ノリ演技も載せているのが? だが全体的に良質な印象。
大後寿々花だったのか
顔が小さいのか身体が大きいのかで、等身が良く解らない助演女優がうまくて「誰なんだろう」って観てたら大後寿々花だったの。そら、うまいわって。
それで佐久間由衣、村上虹郎、大後寿々花って揃えたんなら、もっとやれるはずなんだよ。だから脚本・演出になにか問題があるはずなの。三木康一郎もう少し頑張ろう。
一つ一つのエピソードは面白いんだけど、それがぶつ切れで繋がってる感じで、うまく物語に入り込んでいけないのね。それで引いて観ちゃうんだけど「好きな人に愛されるって知らなかった」みたいに佐久間由衣が泣いたところから入り込めた。
主人公は愛されたことがないんだよね。だから手軽に「好き」って言わせて、その愛を無意識に満たしにいっちゃう。本当に好きな人ができて、その人に愛されたいって思ったときに、どうやったらいいのか解らないの。それで理不尽に120%の愛を求めちゃう。
主人公が救われるといいなと思うけど、自身じゃ救えなくて、誰かが隣にいなきゃなんだよね。それで、その隣にいる人は間違いなく主人公と一緒に沈む。人生がある程度メチャクチャになるはずなの。
「そんな奴いんのかよ」ってことなんだけど、それは、たまたま主人公を愛した人がやるんだね。業というか因果というか。主人公が落ちていくときに一緒に付いていって、それでも見放さずそばにいて、ある所で一緒に上ってこれるかどうか。そのまま沈み切ってしまう可能性だってある。
「そんな女、選ばない方が絶対いいよ」と周りに居たら言うだろうけど、一緒に落ちていく人にとっても、それが愛で、そんな強い愛ないだろうからね。
続編ぶくみのラストにしてるから、作って欲しいなとも思うけど、そんときは頑張ろうね三木康一郎さん。
申し訳ないほど素晴らしい
佐久間由衣さん初主演にして代表作になるのでは。ぶりっこ、ぐずぐずなとこ許せないけど、その顔でやってきたのですね。小関君にしっぺ返しを食らっちゃいました。父親のDNA,人の愛しかたを忘れてしまった彼女を救うのは、誰。また彼女は負のスパイラルから抜け出せるのでしょうか。
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