イン・ザ・ハイツのレビュー・感想・評価
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歌い踊りながら過酷な現実と対峙する彼らに完全に魅了された
ラテンミュージックのミュージカルって今まであっただろうか。そしてこれだけラップが出てくるミュージカルも。ミュージカルに疎いだけなので他にもあるのかもしれないけど。こんな新鮮なミュージカル体験をするとは思わなかった。
ラテンミュージックがそれほど好きなわけではないが、彼らが歌い踊るシーンがとにかく楽しい。ストリートで、プールで、路地裏で、そしてビルの壁でキャストたちが歌って、踊るシーンを観るだけで体がウズウズしてしまった。
話の方は、4人の男女の夢や仕事や家族や恋を中心に描いていくだけでなく、ワシントンハイツの様々な人たちの話を織り交ぜていく群像劇のようでもあった。移民と言っても様々で、本作は中南米のコミュニティが舞台。ラテンのノリで明るく描いていながら、実はちゃんと深刻な問題にも触れていたりする。人それぞれの方法で立ち向かっているのもいい。深刻なようでいて最後は大団円な終わり方。ミュージカルがあまり好きではないくせにこんなことを言うのも気が引けるが、ミュージカルってこうじゃないとね!
元々の舞台が素晴らしいのはわかるが、映画としての作りもよかったんだと思う。ミュージカルが苦手な自分でもこれだけ感動してしまったんだから。
もう一回観たい
ラテンのオバちゃん
実在するニューヨーク北端の街、ワシントン・ハイツの名前を冠したミュージカル映画。夏にピッタリの、アガって踊れるラテンミュージック。ダンサーの人数がすごい!どこを見たらいいか、困るくらいたくさんいる! ちょっとふくよかな女性がキレキレ! プールでの撮影、ワンダホー! 肩の関節がぐにゃぐにゃの人が! ヴァネッサを中心にした円形のフォーメーションがきれい! とにかくダンス最高‼️
ダンスは見応えあるが、音楽は帰りに思わず歌いたくなるような美メロがなく、ちょっと残念。ラップの最後の方の「ワッシントンハーイツ」しか覚えられなかった。ラテンに馴染みが薄いので、違いがわからないが、たぶんキューバやドミニカやメキシコなど、地域で音楽にも微妙な差異があるのかも。そこまでわかったらすごいなー。
アブエラのソロは美しく切なくて、泣けた。舞台版と同じキャストだそうだが、けっこう張りのあるお声で、年齢不詳な感じ。美容院の3オバちゃん(?)はパワフルで、これは大阪のオバちゃんと一緒やね。あめちゃんいるか?
主人公ウスナビは人の良さそうな顔だなぁ。ベニーも仕事ができて優しい男前。ニーナかわいい。ヴァネッサ眉が濃い。フリーダ・カーロに似てる。
移民の問題を明るい音楽に乗せて、わかりやすく提示した、意外に真面目な映画だった。エンドロールの後に、おまけがあるので、お急ぎでなければ最後までご覧あれ。
🇺🇸ワシントンハイツ
青春‼︎ではなかった
移民の国アメリカでもマイノリティーの中米移民の現実をラティーノの音楽・ダンス・情熱で人間讃歌に昇華させている。特に後半二場面の群舞は素晴らしい!
①正直前半二場面の群舞シーンはどこか既視感があり前評判ほどには乗れなかった。登場人物達の相関関係を理解するのにもやや時間が係る。②しかし、ラティーノミュージック&ダンスが全面に出てきたクラブでのダンスシーンから一気に盛り上がる。アパートの中庭での群舞シーンもそれに負けず劣らず素晴らしい。③ベニー役の俳優は自分で歌っているのだとしたら声が大変よろしい。アブエラ役の女優さんの独唱シーンは『サウンド・オブ・ミュージック』の修道院長さんの独唱に負けない名唱と言えるだろう。④両親や祖父母、またその上の世代、貧しさから逃れ仕事と豊かになる夢を求め移住して来た世代、未だに残る生活苦、マイノリティー移民に対する根強い偏見・差別を感じながらも親の世代とは違う新しい夢を追いはじめた若い世代。現実は辛く苦しいがラティーノ特有の明るさが全編に溢れて暗さを吹き飛ばす。その中で若い世代の夢がやがて確固とした形をとり始め映画の夢と同化して高揚して行く。⑥現代の『ウェスト・サイド物語』か。少なくとも『シカゴ』以来最も成功した舞台ミュージカルの映画化と言えるだろう。
見るべき映画
寅さんの恋愛模様を彷彿とさせる
騒がしい音楽に感じ辛かった。
歌や躍りのレベルが高いのは凄いと思うが、好みでないリズムの騒がしい音楽で歌い踊られるシーンが多く辛かった。
テーマは差別への抵抗と希望を捨てずに進むこと?だと思うが騒がしい音楽が邪魔になったことと掘り下げかたも浅い気がした。
灼熱の暑さのなか、、、
ダンスは抵抗
いいはなしだなー
ミュージカルというSF
見どころとされているダンスシーンなのだが、とにかく見づらい。
カメラのカット数が多く、歌のワンフレーズ毎にカメラがぶつ切りに変わって忙しなく、ダンスが見にくい。ダンサーは一流なのに、その表現力を見せる為のカメラワークでは無く残念。
ダンサーが全員カメラ目線で踊っていることは、恐らく元の舞台へのオマージュなのかも知れないけれども、それが映画としての表現の邪魔をしており、作品としての工夫が足りない。
ミュージカルとはSFだと思う。
現実には起こり得ない「みんなが急に歌って踊る」という非日常を表現しているからだ。
そんな非日常を成立させるには、それを正当化させるだけの強い感情と動機がなければならない。
今作「イン・ザ・ハイツ」には、登場人物達の歌って踊らずにはいられない程の強い動機が感じられない。
シナリオの内容が薄いという指摘もあるが、その通りだと感じる。作中の歌とダンスは明るさを讃えてはいるものの、その明るさを発するだけの反作用としての負の感情、いわば「やるせなさ」が全く足りない。そのためカタルシスとして成立しておらず、登場人物達の中で何かが起こっているとは思えない。
派手に歌って踊っていれば満足する手合いには良いと思うが、私にはとても退屈な作品だった。
王道のハッピーエンド!
そこにあかりを灯すのは誰か
真夏の停電を通して、NY移民の生きづらさにあかりを灯す物語。
シリアスにも描けそうなストーリーが、ラテン・ミュージカルで軽やかに流れる。
街角のコンビニオーナーも、
デザイナーの卵も、
スタンフォード生も、
かき氷売りも、
それぞれの場所で、居場所とアイデンティティに悩み闘う。
Powerlessに思える状況から抜け出すために必要なのは、「小さな尊厳」。
夢の実現は、遠くにあるどこかや受け入れてくれる誰かではなく、今ここから自分で踏み出す一歩がスタート地点なのだと教えてくれる、感動と共に元気をもらえる映画でした。
ミュージカルのレベルも高く、143分の長尺を忘れます!でもこの作品を代表する曲がないことは残念。かき氷売りの売り文句の方が耳に残ってしまう。
それでも、苦しいときに歌って踊れる祖国のダンスがあることが、羨ましく思えました。
日本だと、盆踊り…?ソーラン節…?
ザ・ミュージカル。
何気ない日常が輝いて見えるとき‼️❓
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