イン・ザ・ハイツのレビュー・感想・評価
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暗いテーマと明るいミュージカル。
久しぶりにミュージカル映画を観たいなぁと予告につられての鑑賞でしたが、
しっかりとミュージカル観たい欲を満たしてくれる良い作品でした。
ミュージカルには、歌と踊りを魅せるために物語が停滞するタイプと
歌と踊りの中で物語を進めるタイプの2種類があるものと勝手に思っているのですが、
本作品は後者でテンポ良くストーリーが進むため退屈しません。
ミュージカルシーンも規模の大きなものから一人にスポットを当てたものまであり、
それらが休む暇もなく畳みかけてくるため、ここもまた観ていて飽きない作りとなっております。
あとは物語の構成も中々Good。最後のシーンはふぁーー!となりました。
逆に気になった点というか、個人的にちょっと苦手だった部分はストーリーのテーマ。
あまり良くない状況の中でも明るく元気に頑張る人たちがテーマとなっているため、
全体的に闇を感じるというか、かなり暗めなテーマとなっております。
また、ミュージカルの歌詞自体で会話する様なシーンも多いのでそこは好き嫌いあるかも。
暗い状況をラテン風で明るい音楽と踊りで乗り切っていく人たちのミュージカル。
ミュージカル映画を観たい方、おすすめです。
RENTラテンアレンジはハミルトン前夜か
リン=マニュエル・ミランダさんファンとして、期待モリモリで鑑賞。
圧巻の歌唱力、映画だからこそ出来る群舞、ちょっとした遊びのCGも気が利いていて良い作品。
西洋の歌唱は声がウルウルしていて、包まれるだけで幸せ❤️
だとは思ったけれど、
群像劇は感情移入する先が迷子になるせいか、
移民のバックグランドをいまいち飲み込めないせいなのか、
これはRENTかな!?ときづいてからミミでエンジェルでなどと考えてしまったせいなのが、
感涙まではいかず不完全燃焼。
終わった後にサントラ落とそうと思える曲もなかった。
ラップでミュージカルをつくったのは、ラテン系演出だったと思われるが、それが良かったから名作ミュージカルのハミルトンに続いたと思うと偉大な一歩の作品なのかも。
舞台初演はリンさんが主役も勤めてたんですね。
動画漁りにいってきます。
心の居場所を求める物語
ラテン系超最高。
NYの移民が集まる街ワシントンハイツでそれぞれの故郷や夢や未来について悩む4人の若者たちのミュージカル。
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出演者がほぼラテン系の人達で、音楽も美術も今まであまり触れてこなかった文化が全面に出てて新鮮だった。というかラテン系のこの情熱はアジアにはないからただただ圧倒された。
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その反面、終盤のベニーとニーナがアパートの壁が床になって踊る幻想的なシーン、『ラ・ラ・ランド』っぽくてすごく良かった。
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登場人物たちは、色んな国の人、故郷がワシントンハイツだと思う人もいれば祖国だと思う人もいるし、見切りをつけて街を出てく人もいれば留まる人もいる。親世代がアメリカンドリームで来たけれど、子供たちはアメリカが日常。移民もアメリカも変わりゆく描写が良い。
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サブストーリーとして真夏に大停電が起こる日へと進んでいくんだが、3日間停電してエアコンが使えなくも、暑くてダラダラしてるぐらいなの日本じゃありえなさ過ぎて、いやそんな踊って歌ったら死んじゃうよって思って見てた(笑).
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ちょうど今家のエアコンの調子が悪くて修理までに1週間持つかヒヤヒヤしている私は本当にこれは他人事じゃない。日本で3日停電したらコロナ以上に死者出るだろうなぁ。
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リアル社会問題とファンタジーのバランスが良い!!
日本で有名な映画スターが出ている訳ではないので
注目度が低いのですが、アメリカの舞台芸術の最高峰
トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を
受賞した「イン・ザ・ハイツ」を映画化。
これ観ておかないと駄目なヤツです!!
ミュージカル大好きな私としては数年前の
「ラ・ラ・ランド」並みの注目度で観に行きましたよ!
南アメリカ(ドミニカ、プエルトリコ、チリ等)
から移民としてアメリカにやって来て人々が
ニューヨークの一番の端っこの
ワシントン・ハイツと呼ばれる移民街で
支えあって生きている姿を描いた今作。
明るく陽気な人々の楽しい音楽とダンス!
その間に挟みこまれるアメリカのリアルな人種差別問題。
デザイナーを目指す女の子は移民出身と言うだけで
ニューヨークの真ん中で部屋を借りれない、とか
勉強が出来て遠くの有名大学に進学した女の子は
パーティーで配膳係のウエイトレスと間違われたり
寮で盗みを疑われたり、
白人で無い事で差別や誤解を受ける生活に絶望して
生まれた町に帰ってきてしまう。
でも、その町もだんだんと家賃が上がってしまい
営業できないために一軒また一軒と
町を離れて寂しくなって行く。
移民社会の現実とそれでも諦めずに逞しく生きる
人々のパワーが画面いっぱいに溢れています。
で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
いつもこの手のミュージカルを観ると思い知らされるのは
踊れる人材層の厚さよね~。
爺さん婆さんはもちろん、腹の出っ張った親父や
でっかいヒップのおば様までみんなきっちり踊れる!!
普通に見える人たちが町の中いっぱいに踊って溢れる!
その迫力が凄い!!
ミュージカルはセリフから急に唄い出すのが嫌だ!
と言う人が観たらどう感じるかな?
ミュージカルと言っても
今どきの最新作なので歌がほとんど
ラップ調で始まるのです!!
二人のセリフの掛け合いがザクッと
ラップになっていきます。
曲調もヒップホップっぽいものが多くて新しい。
現実社会の問題を取り込みながらも
最後はファンタジーらしい終わり方になっている。
このさじ加減が先日観た
「竜と○○○○の姫」と違って飲み込みやすい。
映画やアニメや舞台の結末は多少、安易と感じる結末でも
良いのじゃないかと思ってます。
ファンタジーなのだから~~
折角盛り込んだものを中途半端に放り出されるよりは
よっぽど気持ち良いです。
ラテンのパッション
ブロードウェイでも高い評価を受けた、ミュージカル作品の映画化。
これまでの美しさや華麗さを売り物にしたミュージカルとはひと味違う、ラテンの情熱がほとばしり、熱いパッションが息づく新感覚のミュージカル・ムービー。
個人的には、ミュージカルは苦手な分野であるが、今回の作品は違和感なく受け入れることができた。ミュージカル独特なやたらと歌い上げる感じではなく、ラップのリズムに乗った歌詞が、そのままの台詞として、耳障りなく入ってくるので、構えることなく、自然体で鑑賞することができた。
もちろん、ラップだけでなく、レゲエ、サンバ、フラメンコ、タンゴ等の、ラテンの熱い音楽とダンスが、次々と繰り広げられ、自分も観ていて思わず、足先や指先で、リズムを刻んでしまい、作品の中に引き込まれていた。
本作では、現代のアメリカの非常に根深い問題である、移民問題をテーマとして取り上げているところにも、大きな意義もあり、強いメッセージ性も感じた。今回は、移民側の視点から描かれてはいるが、移民を受け入れる側においても、それぞれ言い分はあり、両者の問題は、なかなか歩み寄ることはできない壁があるのだろう。私達日本も、これから益々グローバル化が進んでいく中では、直面する問題となるのかもしれない。
ストーリーとしては、先が読めるし、それほどのサプライズは感じず、ミュージカルらしい、ハッピーエンドだった。人種の坩堝とも言えるニューヨークで、紆余曲折をしながらも、故国に誇りを持ちながら、ラテン移民の人々の、明るさとポジティブさ、そして逞しさが、軽快なリズムと共に描かれている。
主演のアンソニー・ラモスは、ハリウッド作品にも、数多く出演しているが、女優陣のニーナ役のレスリー・グレイスとバネッサ役のメリッサ・バレラについては、初の映画出演らしい。しかし、とても歌唱力もあり、魅力ある演技で、女優として、これから注目したい2人と言える。
2021年最高のエンターテイメント!
私自身、試写で2回観て、公開後にも観に行く予定をしている2021年最高のエンターテイメント作品。
本来であれば、2020年に公開される予定の作品でありながら、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、延期ほ余儀なくされたため、2021年以降に劇場公開が予定されていた映画版『ハミルトン』が前倒しでDisney+で配信スルーとなったこともあって、アメリカではHBO Maxでの同時配信という想定外なことも加わったといっても、何とか公開できたことを喜びたい。
ニューヨーク市マンハッタンの最北の居住区・155丁目を起点とした約40ブロックの「ワシントン・ハイツ」
原作者であり、今回は出演もしていて、製作にも関わっているリン=マニュエル・ミランダの故郷であり、脚本のキアラ・アレグリア・ヒューディーズは、今も住んでいるコミュニティ「ワシントン・ハイツ」は、近年はラテン系が多くなったが1980年代はドミニカ人が多く、それからイタリア、アイルランド、ユダヤ系なども加わり、多種多彩なコミニュティへと成長していった。
距離として、都心にすぐ近くでありながら、「近くて遠い」
アメリカとうのは、移民の国であるいうのに、その移民の中でも、差別感情や格差が生まれてしまう。得に都心部では社会的なマウントに耐えられず、似通った者たちでコミニティを作り、そこで集まった者たちとの心地良い居場所に執着してしまうもあるが、不法移民など、 社会から追いやられて、そこでしか生きられなかったワケありな人達も加わることで、コミニティ自体が一括りなイメージで見られてしまうと、そこで育った若い世代は、なかなかそこから抜け出せなくなってしまうという、生まれた頃から逆境に立っているというような負のサイクルが発生してしまうのだ
劇中の「96000」という曲は、原作の舞台においても人気の高い楽曲で、10年ほど前にもアリアナ・グランデのアカペラ動画が話題になったりもした曲だが、この「96000」というタイトルは、宝くじの当選金額のことである。「ワシントン・ハイツ」の住人たちが、「自分が当たっていれば…」という夢や希望が歌として表現されているのだが、逆に言えば、宝くじでも当たらない限り、なかなか夢が叶い難い環境ということを表している。
そんな負のサイクルを断ち切ろうとする「ワシントン・ハイツ」の住人たちの中でも、特に若者世代、ウスナビ、ベニー、バネッサ、ニーナからなる、4人の視点にスポットを当てて描かれ、そこに関わってくるサブキャラクターの視点や別の世代の視点も加わるとで、とても濃厚な群像劇に仕上げていながら、何とかそこから抜け出したいという希望が歌として表現されていることで、どの曲も力強いものばかりとなっている。
「ワシントン・ハイツ」の住人でなくても、自分の置かれている環境から抜け出せなくなっている者というのは、多くの異なった人種が暮らすアメリカという国なら、どこにでも共通するものであり、どこの国でも、今の自分に満足できていない者であれば、共感しないではいられないのだ。
アンソニー・ラモス演じるウスナビは、「ワシントン・ハイツ」で、食料雑貨店(字幕ではコンビニとあったが、コンビニというより、アメリカでは昔からあるミニスーパー、食料雑貨店と言った方が正しいと思う)の雇われ店長をしながら、故郷のドミニカに戻りたいと計画をたてている。
アンソニー・ラモスという俳優は、2012年から舞台版にも出演していて、当時はウスナビの従弟で映画版も登場するソニーを演じていて、2018年からは、今回と同じくウスナビ役を演じている。その他にも『ハミルトン』でジョン・ローレンスとフィリップ・ハミルトンを演じていることもあって、リン=マニュエル・ミランダの作品では常連であり、なくてはならない存在。
映画としては、『アリー/スター誕生』では、レディーガガ演じるアニーの友人役として出演するものの、歌うシーンはなかった。同じくミュージカル・アニメである『トロールズ ミュージック★パワー』では歌うシーンはあったものの、声を加工されているキャラクターを演じていたため、本格的なアンソニーの歌声を聴ける劇映画は、今作が初と言ってもいいだろう。
そんなアンソニーが、キャラクター達を紹介していく冒頭の曲「イン・ザ・ハイツ」から、いきなり心を鷲掴みにされてしまって、こんなハイスピードで突っ走って、「映画的なバランスは大丈夫なのか?」と思ってしまうが、そんな不安もすぐに吹っ飛んでしまう。逆に中だるみがなく、テンポ良く進み過ぎてしまう分、143分という上映時間を全く感じさせず、もっと観ていたいという欲求から、何度でも観たくなる「中毒感」が余韻として残るほどだ。
ファッション・デザイナーを目指しているメリッサ・バレラ演じるバネッサは、自分の夢に向かって、前向きに進もうとしているが、ラテン系、「ワシントン・ハイツ」の住人というイメージが邪魔をして、社会的信用を得られないことから、スタート時点から足を挫かれてしまっている。
一方、レスリー・グレイスが演じるニーナは、タクシー会社を経営する父のもとで育ち、大学に進出するために「ワシントン・ハイツ」を出ていった、憧れの存在として描かれる。ニーナは唯一の成功事例として、希望の象徴のようにも思われているが、実は社会からの扱いに耐えられなくなり、戻ってきてしまった。
希望を持つ者、挫折した者、挑戦すること自体が難しい者…あらゆる苦悩を抱えた若者たちを、良い意味で上手くキャラクターとして分別していることで、かなり観やすく、そしてシンプルでもある。
そこに厚みを増すのが、「ワシントン・ハイツ」の母のような存在であるアブエラの存在である。アブエラを演じているのは、2007-2008年のブロードウェイ、オフブロードウェイ時代に舞台版でも同じ役を演じたオルガ・メレディスということもあって、安定感がある。
移民としてアメリカにやってきたルーツを知ってる人物であり、社会からの偏見を最も肌に感じてきていながら、次の世代には負のイメージよりも、希望を持たせるように導いてきたからこそ、「ワシントン・ハイツ」の住人たちは、逆境にも耐え抜ける信念を持ったものが多いという部分に紐づけることができているのだ。
自分のしてきたことが間違っていなかったことを感じながら、次の世代に橋渡しをしていく描写も悲しくもあるが、どこか前向きに「時代は変わる」ということを表現しており、そこで使用されている楽曲「Paciencia y Fe」も非常に味わい深いものとなっている。
ミュージカルというものは、歌って踊るハッピーな現実逃避と偏った見られたをしてしまうのだが、実はミュージカルというのは、戦争、公民権運動、人種差別、LGBTQといった、社会問題を反映した題材のものが多く、比較的ライトな視点から立ち返って、改めて観ることで、複雑化していたものが解ける作用も持っていると私は信じているだけに、ミュージカルを語ると熱くなってしまう…
今作で監督を務めたジョン・M・チュウは『ジェム&ホログラムス』『ステップ・アップ2:ザ・ストリート』などの音楽映画を多く手掛けていることでも知られている人物であるが、近年においては、アメリカ映画でありながら、オールアジア系キャストで挑んだ『クレイジー・リッチ!』の功績が大きい。
この監督の特徴として大きいのは、「色彩感覚の豊かさ」である。これは、今まで手掛けてきた映画の中でも確認することができるのだが、『クレイジー・リッチ!』では、よりその長所が強調されていたのだが、残念なのが、そこまでの色彩感覚をもってして、『クレイジー・リッチ!』がミュージカルではないことだった。
満を持してというべきだろうか、そんなジョン・M・チュウのセンスが抜群に発揮され、オリジナル舞台の世界観と融合することで、舞台版では表現が難しかった奥行き感というのを全面に出すことに成功している。
映画ならではのフォトジェニックなシーンも多くあって、舞台の本質からは全くズレることはなく、再現度を維持しつつ、独自の色彩センスを加えて、全く新しい『イン・ザ・ハイツ』を作り出してしまった!!
これは完璧と言っても過言ではなく、同じく舞台の映画化である『ウィケッド』のオファーがきたことも納得がいくし、まだまだミュージカル映画のオファーが殺到するのではないだろうか。
今年は、新型コロナで延期が続いていたものが繰り越して、今年公開になったことで、ミュージカル映画が渋滞になっている。
スティーヴン・スピルバーグの手によってリメイクされた『ウエスト・サイド・ストーリー』やアレサ・フランクリンの半生を描いた『リスペクト』も今年公開されるが、おもしろいという表現が適切かはわからないが、 35歳という若さでこの世を去った『レント』で知られる劇作家ジョナサン・ラーソンの自伝的作品をNetflix映画『Tick, Tick… Boom!』も今年公開されるということ。
『Tick, Tick… Boom!』の監督を務めたのが、 リン=マニュエル・ミランダということだ。アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞の作品賞や監督賞で今作と『Tick, Tick… Boom!』がノミネートされれば、同じ人物の原作作品と監督作品がぶつかるという構図ができるだけに、気が早いかもしれないが、今作は間違いなく賞レースにおいては、何かしらヒットしてくることは間違いないだけに、今からノミネート作品の発表が待ち遠しい。
良質なミュージカル映画
ミュージカル、ラテン系音楽に抵抗がない方には、おすすめです。シンプルでありながら悲喜交交のストーリー、ミュージカル映画らしいダイナミックな歌とダンスのみせ方、それぞれに魅力的で応援したくなるような登場人物、心情をパワフルに時に繊細に物語る音楽など、個人的にはとても楽しめました。いい箱で見られる方が羨ましい。
コロナ禍で海外には行きにくくなってしまったので、少し、自分もニューヨークの街角にいるような気分になれるところも、楽しかったです。逆に、外国の文化や社会問題にまったく関心が湧かないという方には、向かないのかもしれません。アメリカの移民社会の中からみたストーリーなので、ある程度の事前知識はあった方が堪能できると思います。
なんてパワフル!
かなり話題になってた作品なので楽しみにしてました。
いざ拝見!
ところが序盤からアップテンポの曲が続き、字幕を追うのが忙しすぎて目が回る勢いで、映像観たいけど字幕無視したら内容分からなくなるわでひょっとしたら私ギブアップしちゃうかも、、と思いましたが、なんとかなんとか追いついて観れました。あー英語が分かればってつくづく思いました!
全体の8割ぐらいは歌って踊ってるんじゃないでしょうか。ストーリー自体も良くある作りですがとにかく役者さんの歌声が素晴らしい!ソロパートも皆さん個性が溢れ出ていて感動しました。ダンスも激しくてたまりません!全員が素敵な生き生きとした笑顔で踊っていて観てる側に沢山のハッピーを分けてくれました。
ミュージカルはやっぱり歌かと
#64 字幕見ずに楽しむべき!
ミュージカルは突然歌い出すから苦手なんだけど、本作はセリフよりもずっと歌なら良いのにと思わせる作品。
字幕を見てると踊りが観れないから、意味がわからずともせめて歌の部分は映像のみ見るべき。
と言いつつも脚韻とか楽しみたいから歌詞を聴いてると、ところどころスペイン語が混ざってるから英語だけわかる人でも多分理解出来ないと思う。
例えば"What are you cantando?"とか、なんでsingのところだけcantarになるんじゃ〜い⁉️
狭いカリブ系コミュニティで生きる人たちがアメリカ社会で悩みをかかえながらも皆んなで助け合って生きていく姿が良い。
途中からオチが読めたけど、それでもハッピーエンドになるのは嬉しいものです😊
ミュージカル映画が得意ではない者が観てみた(T∀T)
暇つぶしに、なんとなく鑑賞。
ミュージカル映画は得意ではないのだが、こちらは音楽がラテン系であったので救われた。
そう、ダンスシーンはなかなか良かった。
いつしか寝てしまったので後半のストーリーに不明な部分があるものの、それでもグッとくる点はいくつかあった。
悪くはなかったので、星は3つ。
プールのシーン、水が目にも気持ち良い。
あ…ミュージカル映画…得意ではないと言いつつ…
振り返れば『NINE』、『バーレスク』は好きだったかな…
とりあえず、帰り道、なんだかんだでラテン・カリビアン音楽のCDを購入してしまった。
歌が多すぎ、イライラしました
重い現実をラテンのビートが彩る
日本にいるせいか「移民」という言葉がピンとこなかった。
だが本作をみるうちにも、縁遠かった言葉が身近と迫ってくる。
そんなラテン系移民が住まう町を舞台にした群像劇が本作だ。
華麗なラテンミュージックに合わせて、全編ミュージカル仕立てと華やかに構成されている。
貧困や差別に喘ぎ、不法移民もいれば、だからこそ尊厳を持って日々を送る登場人物たちはひたむきだ。
そこにミュージカルながらリアルを感じるのは、作品自体が社会問題を真正面から扱うべく企画されたものだからだろう。
また移民としてやってきたところで二世、三世となればもう、本人にとってはそこがホームタウンのようなものである。
だがそれでも「移民」とくくられるとき彼らのアイデンティティに、
日本人として日本に住む限り、在れば得られるようなものと違い、
自ら掴み取らねばならないタフさを、ハンディキャップを感じて止まなかった。
なるほどこれが「移民」か、と。
ただ中で奮闘する姿へはだからして、応援せずにはおれなくなる。
同時に「幸せに生きる」とはどういうことなのか、についても考えさせられる1本だった。
音楽さえあれば
ラテンミュージカルの最高傑作
ブロードウェイといえばジャズやゴスペルなどブラックミュージックを起源とする音楽がほとんどだったということに今更気付いた。
本作のサルサ、ソン、カリプソなどラテンだけの構成が新鮮に感じた。
曲調が熱くて切なくて、でもとことんハッピー。
主人公達の悲喜こもごもがプレイされる中、インド映画のようなダンスもインサートされる。
俯瞰でのアングルはかつての名作ミュージカル映画のオマージュであったりして、ところどころマニアが唸らせられるところがある。
テーマは故郷と家族。
物語としての組立もシッカリしていて
ハッピーエンドで泣かせてくれる全年齢にオススメの娯楽作。
ブロードウェイでの再演も始まるとのこと。
劇場で観てみたい。
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