「そこにあかりを灯すのは誰か」イン・ザ・ハイツ Kikiさんの映画レビュー(感想・評価)
そこにあかりを灯すのは誰か
真夏の停電を通して、NY移民の生きづらさにあかりを灯す物語。
シリアスにも描けそうなストーリーが、ラテン・ミュージカルで軽やかに流れる。
街角のコンビニオーナーも、
デザイナーの卵も、
スタンフォード生も、
かき氷売りも、
それぞれの場所で、居場所とアイデンティティに悩み闘う。
Powerlessに思える状況から抜け出すために必要なのは、「小さな尊厳」。
夢の実現は、遠くにあるどこかや受け入れてくれる誰かではなく、今ここから自分で踏み出す一歩がスタート地点なのだと教えてくれる、感動と共に元気をもらえる映画でした。
ミュージカルのレベルも高く、143分の長尺を忘れます!でもこの作品を代表する曲がないことは残念。かき氷売りの売り文句の方が耳に残ってしまう。
それでも、苦しいときに歌って踊れる祖国のダンスがあることが、羨ましく思えました。
日本だと、盆踊り…?ソーラン節…?
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