「移民達の小さな夢は次の代へと引き継がれ大きく花開くのだ。」イン・ザ・ハイツ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
移民達の小さな夢は次の代へと引き継がれ大きく花開くのだ。
ミュージカルの金字塔ウエストサイドストーリーもNYの移民の不良グループ同士の抗争の話しだったが、本作は差別や権利による挫折に負けずに前を向いて進もうとする若者達の話。
まずは主演の女の子2人の声の綺麗なこと。
本当に本人達が歌っているのだろうかと思うほど美しく素敵なお声。
大きな見どころの一つであるプールのシーンは真上からや水中からやと楽しいカメラワークで見応えがあった。
停電になってもみんなで集まりパーティーをしたり、逆に花火を楽しんだりとラテンの血の底抜けな明るさとパワーには羨ましさを感じるくらい。
バイデン大統領になり、親に連れられ不法入国した時に18歳以下だった「ドリーマー」と呼ばれる若者を対象に永住権を与えるという法案がつい数ヶ月前に下院で可決されたが、その後はどうなったのだろうか?(共和党に否決されてしまったか?)
いずれにしてもアメリカは出生地主義なので、彼らの子供達はアメリカ市民として扱われるため、しっかりと社会で成功し両親やお世話になった周囲の大人達に恩返しをして欲しいと思う。
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