ドクター・スリープのレビュー・感想・評価
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想像を上回る秀作に驚き
ダークなハリポタ的な超能力(シャイニング)とか魔法とか、ハイレベルの戦いが繰り広げられる展開に引き込まれて、あっという間に問題のホテルへ。この展開は想像できませんでした。
アブラという救世主の活躍が素晴らしい。
今度はシャイニングを観てからリトライしたいです。
HELL☻
悪夢のホテル籠りから40年、おじさんになったダニーに訪れる新しい出会い。運命と継承。
思っていたモノとは少し違っていたけど、そのギャップや衝撃を含め非常に面白く観られた。
前作よりもエンタメ的で分かり易いストーリー。
ホラー的な恐怖は減り、シャイニング能力へのアプローチがかなり強い。
超能力の超能力たるところがストレートに表現され、別次元で生きる人達を覗き見しているようで楽しかった。
バチバチにキマりまくった映像表現や高い芸術性、意味深さはなりを潜めていたけど、所々でキューブリック監督を意識したようなカメラワークが見られたり、音楽をそのまま使用したりと、ちゃんと「あ!」となるポイントを捉えてくれる。
「シャイニング」における新たな設定と壮絶なバトル。
各地を廻り各キャラごとにエピソードを連ねる描き方に最初は若干困惑したけれど、それらが繋がった時の熱の上がり方といったらもう。
ダークファンタジー的な展開にワクワク。
幾層にも重なったシャイニングの超世界へ、引き摺り込み引き摺り込まれのバトルが連続し、こちらも翻弄されっぱなしである。
と思ったら案外フィジカルな攻撃も混ざっていたりして面白い。
圧倒的ハンティングのシーンが好き。あ、それ効くんだ、っていう。
満を辞して辿り着くホテルにゾクゾク。
例の山道で迫り上がる緊張感。何とも恐ろしく、しかし嬉しくも思った。
おかえり、ダニー。
バーカウンターでの対峙は永遠に感じた。
前作の解釈もふとここで蘇ったりして。
ここに来てようやく爆発するホラー感にも、慄きながら歓喜していた。
血液の洪水はもっと長く観ていたかったかも。鼻で笑わないでよ。
最初は悲しく思った、ダニーの堕落。
あの時のトラウマを抱え、頭の中に無数の禍々しいモノを閉じ込め、自分で自分を抑え付け痛めつける日々。
その後のストーリーから「落ちぶれダニーのパート必要か?」とチラッと思ったけど、堕落で身を包み自らを隠し続けていた彼の半生を知らしめる重要なシーンだと考え直した。
自己を肯定してくれる切ない締め方に涙。
能力を持っているが故、時々ぎこちなくなっていた会話のフレーズ、その変化がもうたまらなく愛おしい。
このエキセントリックな映画の中で、ふと普遍的で大切なモノを置いてくれる優しさ。好き。
よく見る夢の感覚を思い出す映画だった。
操っているようで操られているような、空を飛んでいたのに急に地に落ちていくような、何かに追われて走っていたのに足がもつれて言うこと聞かなくなってしまうような、「悪夢」とまではいかないけれど確実に「苦しい」タイプの夢。
あのもどかしい感覚が、映画を観ながら私の全身に広がっていくようだった。
なんかわかるかな、ふわふわして脚が気持ち悪い感じの。
「死」への恐怖は歳を取っても消えないのかな、と考えてまた深く怖くなった。
私の隣にもドクター・スリープが来てくれたらいいのに。
あーーーあいいなあ、私もイマジナリーフレンドもイマジナリーラヴァーもいっぱいいるし、誰か一人くらい目の前に実態を持って現れてくれないかなあ。
続きがあるなら観たい
初めてシャイニングを観たのはリメイク版。
あとからジャック・ニコルソンバージョンあると知ったけどジャケット写真怖くて観れなかった。
今回シャイニングの続編らしくジャック・ニコルソンバージョン観賞…怖かったー
でもバーテンのジャック・ニコルソン横顔ソックリ(゜ロ゜)
キューブリックの亡霊と、キングの怨念?
スティーブン・キングの原作は「シャイニング」の続編なのだが、キューブリックの映画版「シャイニング」を原作者のキングが否定している以上、映画版の続編であり且つ、小説「ドクター・スリープ」の映画化というのは両立しないはずだ。
監督・脚本のマイク・フラナガンは、キューブリックの亡霊にとりつかれたかのように映画「シャイニング」の模写を再三挿入するのだが、キングに対する遠慮もあったのか、どうにも中途半端で私には陳腐に感じられた。
終には、ソックリさん登場ときた。
これをキューブリックへのリスペクトと感じられるかどうかで、この映画の評価は大きく割れそうだ。
特殊能力“シャイニング”をフィーチャーしているのは良いが、“ドクタースリープ”となって死にゆく者たちに安らぎを与える役割の描写は弱い気がした。
だから、クライマックスでの死者たちとの共闘は唐突感が否めない。
映画「シャイニング」の続編なら、何より怖くなくては‼️
レベッカ・ファーガソンの美しさが、本作の最大の価値だろう。
野球少年が…(*T^T)
原作は読んでなく、キューブリック版「シャイニング」の世界観がとても好きなので…コレはちょっと違うかなぁと思いました…。
やはり監督が違う続編は難しいですね。
原作ファンの方には楽しめると思います。
展望ホテルの場面は懐かしさでいっぱいになり、嬉しかったです。
他の方も書かれてましたが、ダニー君のママの声がそっくりでビックリしました。
野球少年の場面は…残酷すぎませんか!?
かわいい子供が犠牲になるのは、観ていてとても辛いです。
見終わって館内を歩いていたら、前に水色ワンピースの双子が!! ドキッとしながら良く見たら…エルサ風のワンピで「アナ雪2」を観に来た姉妹でした。笑
見てよかった
こんな人にオススメです
キューブリック監督のシャイニングが好き
でもなんかこの映画原作改変しすぎて揉めたらしい
シャイニングの力って結局なんなの?
でも原作読むのだるい
逆にシャイニング全く知らない人は見てもわかりません。これは続編です。
以下個人的感想
ほんっとうに面白かった。
キューブリック監督のような洗練された映像が作れるはずがないのはわかっていたので期待していなかったが、シャイニングの力がなんなのか知りたかったので嬉しかった。
映像のこだわりはないが、音楽はシャイニングと似た感じのものを使いまくっているのでテンション上がる。
シャイニング好きは絶対見ましょう。
意外といける。
ムムム( ゚ε゚;)
ユアンマクレガーが好きで見ようと決め、後からシャイニングの続編って知ったってゆうw
私はシャイニングを観ていないんだけど
、これはあまりに有名だから知ってる。
シャイニングの有名なシーンが所々に再現されているからなんとなくわかるけど、観ていないとわからないシーンも多々あり。
私は後から解説を読んで繋がった感じ。改めてシャイニングを見ようと思いました。
今はCGを使うのは当たり前なんだろうけど、なんかなぁってゆう感じもあり…。
ホラーが大丈夫なら、ぜひとも見てね🎥
続編として考えなければ楽しめる!
正直、前作との繋がりを追求してしまうとつまらないかも知れない。しかし、繋がりを考えずに前作出てきたキャラクターや例のホテル、そしてあの文字。それらが出てくることでワクワクする。それだけで十分楽しめると思います!
ホラー映画としては、ん?と思うところもありますが、スティーブンキングの想い(前作は嫌いらしいので)そしてキューブリックイズム。どちらも程よく反映されているのではないでしょうか。特に音楽。素晴らしい
シャイニングらしい不協和音は相変わらず作品を不気味にさせます。
エンターテイメントとしてしっかり成立させている作品です。
サイキックバトルを見たかった訳じゃないんだけどな~・・・
『ドクター・スリープ』鑑賞。
※「ルパン三世 THE FIRST」見た後に鑑賞。
*主演*
ユアン・マクレガー
*感想*
あの「シャイニング」の惨劇から40年後を舞台にした本作。
シャイニングは見たことありますが、細かい部分は忘れてしまってますが、まさに続編って感じですね。
シャイニングって、こんなサイキックバトルやってたっけ・・・?w ワケのわからない連中が子供を誘拐するシーンは正直胸糞が悪い。あんなの狂ってる。まぁ~襲ってる奴等は元々人間じゃないし、おかしいけど、見ててキツかったなー。
ダニーとアブラが超能力を使って意気投合して、悪のシャイニング?を使う連中に立ち向かうんですが、不思議な出来事が多すぎて頭が混乱してきた。(^^;
でも、前作のシャイニングの要素がたくさん散りばめられてますし、音楽もたまりませんでしたねーw
サイキックバトルを見たかった訳じゃないんですが、全体的にまぁまぁかな?(^^;
意味深のあるセリフがあるってことは続編あるのかな・・・
いやぁ~不思議な映画でした。。。
何とかなったかな
178本目。
前作観てなくても何となく分かるだろうからとは思うけど、上映時間に躊躇しそう。
でもまあいいかと。
でも始まってすぐにヤバい、このテンポ、絶対寝る。
で途中寝落ち。
まあ何となく分かった様な、始まってHEROESっぽいかなとは思ったけど、そうなのか?
面白かったけど、前作視とくべきだったかな。
みんな集まれペンギン村に
1990年、冬のある日、私は銀座にいた。
勿論映画を観る為である。今と違いなんの映画を観るとかの目的意識はない。近場にシネコンなどない時代である。映画を観たい時はまず銀座に行って、たまたま時間が合う映画を観る。
まあ、そんな感じである。
有楽町マリオンの看板を見ると、キネマ旬報の
表彰式の告知が目に入った。招待状は要らなく特別上映で「となりのトトロ」と言うアニメを上映するらしい、目的意識のない私は入場しました。トトロにはぶっとんた!当時はアニメ嫌いだったが大好きになった。
さて表彰式である。監督賞の発表。「フルメタル・ジャケット」のキューブリックだった。監督は来場出来ないので、代わりに配給会社の宣伝部の方が登壇して。キューブリックの話をした。
異常に細かく、例えば日本の新聞の広告まで注文をつけるらしい、宣伝部の方の気持ちが伝わった。
めんどくさい奴だな!
この映画だが字幕は当初、戸田奈津子さん(以下愛情を込めてなっちと呼ぶ)が担当したが、キューブリックが気に入らず原田眞人に変更になった。意訳が多くスラングがちゃんと翻訳されてないのが原因だった。
やっぱりめんどうくさい奴だな!
当時、字幕の女王と呼ばれていた、なっちは
「いや、映画字幕は文字数の制限があるので
そう言われても困る」と悔しさを滲ませた。
私はなっちの大ファンだったし、著作も読んでいたのでなっちに深く同情した。当時は・・・
当時と言ったわけがある。
今なっちは【意訳、誤訳の女王】と呼ばれている。
「ロード オブ ザ リング」の時はトンチンカンな字幕で大炎上。
My Lodeを我が殿って?じゃあジョージ ハリソンのMy Sweet Lode は我が甘き殿?
語尾もなっち節、炸裂!
で、LOTR2の時は署名まで!大炎上!
燃えろ いい女 燃えろ なつこー か?
話はさらに飛ぶ。2002年に「The Ring」を劇場に観に行った時の事である。ご存知、和製ホラーのヒット作のアメリカリメイク版である。
字幕はなっちである。
途中のダイアローグのシーンで、「彼女は66回中絶した」と、いうセリフがあった。
えっ?!待って!待って! 66回ってなに?
それに、何年かかるの?1年に3回としても22
年だよな。身体はどうなるの?
それに中絶って、命を屠る事。色々な事情があったとしても、モラルがないと思う。
怪異の類いなの?なにかの伏線?
そんな事をずっと考えていたら映画終了。
話は全く頭に入ってこなかった。
その後、驚愕の事実が発覚した。なんと・・・
66回の中絶では無く、66【年】に中絶したの誤訳だった!
何やってんのなっち!酒でも飲んで翻訳してんのか!なつこの酒
ソフト化の時直したって遅いんだよ。漢字一文字の誤訳って言っても致命的!なっちにもし会ったら絶対に一言いってやる。
馬鹿な翻訳者だがそれでもお前を愛そう・・・
白ヒゲか!!
しかし私は本当に・・・
めんどうくさい奴だな!
(関係者の皆様、なっちファンの皆様、ごめんなさい)
あとな松浦美奈!お前にも言いたい事がある!
イーストウッド監督の「アメリカン スナイパー」だ。
こういう会話がある。
「奴は姿を見せないで狙撃する」
「カイザー ソゼかよ!」
いい脚本である。しかし美奈はこう訳した。
「奴は姿を見せないで狙撃する」
「《見えない狙撃手か》」
こらー美奈!台無しだよ!
カイザーソゼくらい知ってるよ!カイザーがドイツ語で皇帝、ソゼがトルコ語でおしゃべりなのも知ってるよ!直訳でおしゃべり皇帝なのも知ってるよ!おしゃべりは英語では・・・
やめておく。ネタバレだからな。でも良く考えたら私が、おしゃべりクソ野朗だった。
こんだけ書いて言ってる事は、字幕にまつわる
エトセトラだけじゃねえか。
さてあいも変わらず、長いまくらが終わりました。ありがとうございます。この先は読まないでもいいです。
張り切っていこう。
蟹食べ行こう。
ドクタースリープです。アポロキャップ、丸めがねで走り回っています。んちゃ。
こらーそれはドクタースランプだよ!
キューブリックの前作、「シャイニング」は雪に囲まれたホテルで、狂っていくニコルソンという感じでしたが、今回の主役ユアン マクレガー演じるダンは狂いません。常に冷静です。
ホラー要素を期待すると肩透かしを食うでしょう。超能力者対悪夢軍団と言う感じでしょうか。
悪役のレベッカ・ファーガソンは魅力的です。
アイコンは帽子ですが、アポロキャップでは有りません。雪に囲まれたホテル、展望ホテル。
なかなか出て来ませんが、そこからは楽しい展開です。
みんな集まれペンギン村へ・・・という感じでしょうか。
本文中、酷い事を言ってごめんなさい。
あと、こんな長文を読んで頂いてありがとうございました。
ばいちゃ!
シャイニングは観てから行くのがおすすめです。
やっぱり、前作を予習してから行くといいですね。
結局、ホテルの謎はわからなかったような気がします。
でも、ダニー、ローズ、アブラ共にいい演技だったと思います!
脚本も詰め込んだ感は否めないけど、良かったし。
サイキックバトル風になってしまいましたが、、、。
あと、ダニーのママが綺麗になってて、ビックリでした笑
ダニーがオビワン化したので、あっ!と思いました笑
続編・・・なんでしょうね?
原作は読んでないけど、一応シャイニングの続編にあたるという今作品。どうもクラッシクホラーと現代の超能力者?ゾンビ?のマッチングが上手く噛み合ってる様で噛み合ってない感じもするが、ストーリー自体は面白かったので良しとしましょう。
当然ながら名作シャイニングを見ないで今作品を観るべからず!
ただ原作者のスティーブン・キングは映画については批判的だったらしいけど。
「シャイニング」の40年後
1980年スティーブン・キングの小説を描いたホラー映画「シャイニング」の40年後を描いた続編。
児童ばかりを狙った不可解な連続失踪殺人事件が発生する。事件の真相と犯人を成敗するために、主人公ダニーと不思議な力をもった謎の少女アブラで力を合わせ事件の謎を追う。そして、たどりついた先は、40年前の惨劇が起きたあの呪われたホテルだった。
スティーヴン・キングの小説は妄想シーンが多い。途中で何の話だっけ?と内容が分からなくなる。ホラーだが、恐いと言うか、グロイし、気持ち悪い。
ただこの「ドクタースリープ」は、続編を書かないスティーヴン・キングがあえてシャイニングの続編に挑んだだけあり、怖い、グロイ、気持ち悪いと三拍子揃ってストーリーも突っ込みどころはあるけれど、上手く纏まっていた。
スティーヴン・キングが好きになった映画「スタンドバイミー」も、小説では登場人物の妄想が多く読みにくかったが、映画では上手くカットされていてとても良い作品だった。
シャイニングのあらすじを、おさらいすれば尚恐怖感を楽しめる作品。
再びオーバールックホテルへ
ドクタースリープをシネマサンシャインで鑑賞。前作シャイニングを始めキューブリック作品は数多く見てきました。しかしキューブリック作品は単体での完成度が高く、本作も蛇足感の強いものになっていないか心配していました。
いざ見てみると、単体の映画として十分面白く。続編兼オマージュとして素晴らしい出来でした。キューブリック愛に溢れていて、後半からグイグイ引き込まれて終始ニヤニヤしながら見てしまいました。この時代に展望ホテルを新たな切り口で見れたのが嬉しいです。
シャイニングの"再現度"という点でも素晴らしかった。レディプレイヤー1でも展望ホテルのシーンがありましたが、本作のそれの方が再現度は上。特にバスタブの老婆はオリジナルに劣らぬ不気味さでした。
あと忘れちゃいけないのが、能力者同士のサイキックアクション、この駆け引きも熱くてスキャナーズを思い出すものがあった。シャイニングを踏襲しつつ、今の目で見ても全く見劣りしないアクションに仕上がっています。
心配していたダニーの配役ですが、見ているうちにユアン・マクレガーがダニーに見えてくるし、新キャラを演じたレベッカ・ファーガソンも妖艶で堪らなく魅力的でした。幼少期のダニーは流石にオリジナルの可愛らしさには劣りますけどね。
全体的に構成が上手く、言うならばローグワンに近い構成です。
新キャラ・ストーリーで導入。じわじわ前作の要素を出し期待感を煽り、クライマックスでホテルが出た時には問答無用でテンションが上がってしまう。
もはやこれは反射に近いですね。
ストーリーも全く破綻していないのは見事でした。
シャイニングの追体験映画としても、単体の映画としても良作な1本でした。
看板外して観賞すれば。
「『シャイニング』の40年後▪▪▪」の看板外して鑑賞すれば、1本の作品として成立しているようにも思える。
ただし▪▪▪
「う~~ん。」
「懐かしい▪▪▪」
「『スペース▪バンパイア』が相手だったのか。」
個人的にはこうなってしまった。(笑)
映画版『シャイニング』って、大まかな流れ位しか覚えていないけと、ホテルの怨霊だか何かの影響によって、気が狂ったオヤジが暴れる話だったようなイメージがある。
こんなイメージを持った状態でこの作品を鑑賞しても、問題のホテルが登場しようが、懐かしい面々が登場及び演出があっても、コジツケにしか見えず、「こんな話だったの?」となってしまった。
まぁ、『シャイニング』見直した直後にでも鑑賞すれば、印象も変わるんだろうけど。
キング様がご立腹された小説と映画版って、どの位掛け離れているのかは知りません。
ベストセラーだろうが映画しか見ない人間からしたら、一番困るような作品でした。
☆☆☆★★★(キューブリック版を観ているからこそ大甘で💧) 未だに...
☆☆☆★★★(キューブリック版を観ているからこそ大甘で💧)
未だにキューブリック版『シャイニング』は、傑作か!駄作か!の論争がかまびかしい。
とは言え、ワンショットに100テイク以上を費やす等、神懸かった演出の冴えを見せたキューブリック版。それまでの映画の歴史に於いて、【ホラー】と呼ばれた映画は在るには在ったが。このキューブリック版を持って、(近代的な)【ホラー】映画の始まりと分類する人も居る程のインパクト溢れる作品だった。
一方で、原作者のキングは激怒する。自分の作品を勝手な解釈で〝別物〟にしてしまったキューブリックに対して。
その怒りから自らが監督をし、自分の理想とする『シャイニング』を撮るが…。
キングからしてみたら、何が何でも《おとしまえ》をつけにゃ〜気が済まん!…の想いなのだろう。「だったらその後の話を書いてやる!」…とばかりに。
原作未読。前作は映画公開時に、鑑賞後に読了済み。(細かな部分は最早忘却の彼方)
前作のキューブリック版『シャイニング』には。アメリカ公開版と日本公開版には明確な違いがある。公開当時、(おそらくは)ワーナー・ブラザースの判断で、1日の上映回数を増やす為に。20分以上カットされた版をインターナショナル版として公開された。
当時は、テリー・ギリアムの『バンデットQ』 が。日本の配給会社の一存で、やはり大幅にカットされたり。フィリップ・カウスマンの名作『ライトスタッフ』も、上映回数を1回増やす為に大幅にカットされて公開されていた。
そんな『シャイニング』のインターナショナル版には。(確か)母親役のシュリー・デュバルが、バージニアスリムを丸々吸う場面が抜けている(筈である)
今、手元には全米版。インターナショナル版。共に無いので確認が出来ないのだけど、↓ 以後は、インターナショナル版にバージニアスリムを吸う場面が無いものとして書きます。
もしもインターナショナル版にも存在していたら(^^; 以後の書き込みはお笑いになっちゃうんですが…。
キューブリック版『シャイニング』を観た人の多くが。父親役のジャック・ニコルソンのオーバーアクトを指摘する。曰く「最初から狂っている!」…と。
『シャイニング』に於ける全米公開版に在るバージニアスリムを吸う場面。
そのバージニアスリムを吸う場面の無いインターナショナル版。
それによってまるで違う映画になってしまってはいないのか?
子育てに疲れた母親がダニーに対して暴力的になる一歩手前で思い留まりつつも、父親のアルコール中毒をヒステリックに注意し過ぎるのを。ジャック・ニコルソンが、終盤に於けるバーテンダーとの【粛清】談義の会話で非難する場面がある。
たった1度だけの酒によるダニーに対しての暴力を…と。
この【粛清】談義から、一気にタガが外れてしまったニコルソンは。封印していた禁酒を辞め、【粛清】を祝う乾杯によって。ホテルに巣食う《亡霊》の餌食となり。ニコルソンは大暴走し始める。
…実は、ここまでは子育てに疲れ果てた母親の妄想がジワジワと爆発して行く様子を描いていた…とも言える。それを想起させる場面が、全米版に在るバージニアスリムを吸う場面と言われている。
バージニアスリムを吸いながら場面はオーバーラップし、山奥のホテルに家族が車で向かうヘリコプターからの神ショットに繋がり。見た目によっては、母親の妄想の爆発の始まりとも捉えなくもない。だからこそニコルソンは分かりやすい位に狂っているのだ…とも。
ダニーに対する暴力は、母親の方こそ問題があったのではないか?との深読みも含め。たったワンカットのバージニアスリムを吸う場面の在る無しで、別な作品となってしまう。
…だが!
そんなキューブリック版だが。【粛清】談義の場面辺りからの、ニコルソンの嬉々とした演技面を観るにつけ。映画の方向性は、確かにあらぬ方向に行ってしまってもいて。そんな面での決定的と言えるのが、ラストシーンでの謎の写真。
この謎に満ちたラストシーンを観ると。結局、キューブリックは何をしたかったのか?キューブリック亡き今、それは永遠の謎のまま時は過ぎていった。
そこへ突然、「俺の元へ返して貰う!」とばかりに、キングが仕掛ける続編。
観る前に。全く関係ないネットの書き込みから、いきなりネタバレ地雷を踏んでしまい。テンションは上がらずの鑑賞だった。
前作の記憶が鮮明だっただけに、超能力合戦の応酬を面白くは観ていたものの。とかく超能力だけに、〝何でもあり〟的な展開にも中々テンションが上がらず…。
しかし…。
遂にやって来た【粛清】談義の場面の再来。しかもバーテンダーは…。
父親は《亡霊》達の誘惑に負けてしまったが。大人になったダニーも果たして負けてしまうのか?
個人的には、この地味な場面が1番の見どころだったのかも知れない。
この場面のバーテンが…。無い物ねだりと思いつつも、あの人だったならば…と思いつつ。
まあ。それはそれとして、この続編って!
そこはかとなく匂って来るのが…。
何だかやってる事は『バ◯リアン』じゃね?(=´∀`)
2019年12月5日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン6
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