劇場公開日 2019年11月29日

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「キューブリックの亡霊と、キングの怨念?」ドクター・スリープ kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0キューブリックの亡霊と、キングの怨念?

2019年12月8日
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鑑賞方法:映画館

スティーブン・キングの原作は「シャイニング」の続編なのだが、キューブリックの映画版「シャイニング」を原作者のキングが否定している以上、映画版の続編であり且つ、小説「ドクター・スリープ」の映画化というのは両立しないはずだ。
監督・脚本のマイク・フラナガンは、キューブリックの亡霊にとりつかれたかのように映画「シャイニング」の模写を再三挿入するのだが、キングに対する遠慮もあったのか、どうにも中途半端で私には陳腐に感じられた。
終には、ソックリさん登場ときた。
これをキューブリックへのリスペクトと感じられるかどうかで、この映画の評価は大きく割れそうだ。

特殊能力“シャイニング”をフィーチャーしているのは良いが、“ドクタースリープ”となって死にゆく者たちに安らぎを与える役割の描写は弱い気がした。
だから、クライマックスでの死者たちとの共闘は唐突感が否めない。

映画「シャイニング」の続編なら、何より怖くなくては‼️

レベッカ・ファーガソンの美しさが、本作の最大の価値だろう。

kazz