ドクター・スリープのレビュー・感想・評価
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レベッカ・ファーガソン演じる「魔女」がイイ感じ
原作未読です。
シャイニングは、原作も映画もドラマも見てます。
キングの「続編もの」って少ないよな〜とか思いながら見てみる。
「子供の生気を吸い取って生きる魔女集団」というヴィランは、
昔から使われている定番。
しかし現代ではこのヴィランは「ディープステート陰謀論」を想起させる。「ピサゲート事件」とかね。
リベラルなキングとしては、こうしたバカげた保守系の陰謀論を批判する意図もあったのかな?とも思う。
(この陰謀論の「世界観」では、ディープステートが政治経済マスコミを、裏で支配してて、しかも子供を誘拐して生き血を吸って生きてる。それと戦う最後の「光の戦士」がドナルド・トランプなんだって(笑))
主演はユアン・マクレガーだが、それより注目は魔女を演じるレベッカ・ファーガソン。悪役を演じる姿を見るのは初めてだが、なかなか楽しげに演じていてイイ感じ。
勧善懲悪のバトル物
怖さとスピード感がありますが少しグロいかな
怖いです、少しグロいし、ダメな人はだめかも。
旦那はダメだったそうです。
可哀そうなシーンもあったし。
全体の映像としてはキレイですが、それが余計に怖いというか。
スピード感も怖いです、スクリーンから出てきそうで。
心理的にも絵的にも怖さを求めている人におすすめできるので、そういった意味では☆4です。
2回見たいとは思いません、怖いので。
女子高生が友人たちと大勢で誰かの部屋でポテチ食べながらDVDを昼に見るのであれば、見れそうです。(私は高校時代に友人宅でカップラーメン食べながらホラー映画を見てました。)
夜に一人では見れません、怖いんですよ。
あとラストが好きな終わり方ではありません。
考えたけどやっぱりラストに納得できませんし意味が分かりません。
あのようなラストにすることによって何か訴えることがあったのか?。
話の成り行きなのか?。
その方が怖いから?。
ラストが気に入れば☆4.5かなぁ。
ホラー映画としては合格点ではあります。
こんなに面白いなんて
本当に面白い。不可解でまだ全部理解できてないと思うが、一時記録したい。
この映画は全てがあやふやで語ることができ無いと思う。それこそ作者にしかわからないことが多いと思うが、完成度は100%と言えるだろう。
すごい言葉で表現できないが、ダニーと少女の関係がとても好きだ。それでも人が死にすぎておかしいと思うけどね。こんな感じで師匠と弟子みたいなまたもな親友みたいなLoganみたいなきっとレオン見たらハマるだろうなー。
そんななか特に印象的なシーンはやはりホテルのバーでのシーンだろう。もう一回シャイニングを見たくなったりも。また、ダンの能力とかもイマイチ理解ができていない。結局斧で戦ってるしね。
原作読んでみなきゃわからないんかなーいろいろ
続編
ダニーの成長物語。
『シャイニング』の原作も本作の原作も読んではいない。キューブリックの『シャイニング』に驚嘆し支持する者である(原作に忠実だというドラマ版も観たが、クオリティは映画版には遠く及ばないとの印象を持った)。
…という前振りをしておいてから、本作の感想を述べる。本作の内容を端的に表現すれば、「“シャイニング”を食い物にする怪人たちとの闘い」であるが、『シャイニング』の“お化け屋敷”の話と比べれば、本作の筋書きは“スーパーナチュラルな能力合戦”と言って差し支えなく、随分と毛色が違うことは間違いない。が、きちんと前作の世界観を共有しているし、リズム感や空気感は紛れもなくキューブリックの映画版を引き継いでいると言っていい。全体的にテンポもゆっくりで、ディテールを丁寧に描いており大変好感が持てた。ちなみにディレクターズ・カット版は、長くなった分一層キューブリック版のテンポと空気感に肉薄していると言って良い。
役者達の好演も目を引く。抑制を効かせたユアン・マクレガーの演技は重ねた年齢の魅力も上乗せされて上々だし、レベッカ・ファーガソンの不気味さと美しさも素晴らしい。最も特筆すべきは、アブラ役の子役、カイリー・カラン。あどけなさの中にも凛とした強さを感じさせる彼女の存在感は、本作の要石と言って良い。
原作には無いと言われる展望ホテルのクライマックスは、もはや旧作のフラッシュバックのオンパレードであって、あれほどの造形を再現した力量に驚嘆せざるを得ない。何十年も後になって、これほどの続編を観られるとは夢にも思わなかったが、この物語がダニーの成長物語という形できちんと語り尽くされたことに、心底嬉しく思う。よりたっぷりと味わうことができる30分ほど長くなったディレクターズ・カット版を強く推奨します。
お洒落さも負けてない
期待値が高かっただけに辛口
続編の謳いはオマケ
ふと、振り返ってみると、よく原作の映画を見るのに、たぶんスティーブンキングを一冊も読んだことがない。
ドクタースリープのタイトルの由来(これから死ぬ人がかれをそう呼ぶ)となるシーンに感銘をうけた。恐怖や悲しみをかかえた絶命のまぎわに「眠るだけだよ」と話しかけるダンの能力はまさに医者だと思う。
読んだことがないのでわかったようなことは言えないが、ホラーでさえ、温かい人間味を感じることがキングの映画には、よくある。
ユアンマクレガーが善良に見え、レベッカファーガソンが邪悪に見えた。逆の見え方もできるだろう──と思ったので巧いと思った。
アブラ役の少女の顔立ちが聡明で──にんげんの顔には格がある──とつくづく思わせた。またポリネシア系のビリーからは人の良さが見えた。
わたしはスピリチュアルを信じず、霊感もないが、この世のものではないものが見える人がいるのは知っている。だが、受動として単に見えるだけで、その「もの」に働きかける力を持たない。と思う。
ダンやアブラやローズは、想念が交信ができる。心に入って、人をあやつることもできる。不実体が空を駆けて、捜索もできる。まあ、なんでもできる。
なんでもできるわけだから、スピリチュアルや占術でお金を要求するのはぜんぶ詐欺です。(いうまでもないですが。)
ほんとに見える人は見えることをむしろ悩んでいる──わけです。恐ろしい能力を商売にするわけがありません。
この映画もダニー少年(ダン)の自分が持ってしまった能力にたいする恐怖と悲しみから始まる。酒浸りの日々からなんとかぬけ出して再生するのが前半部だった。
ビリーのおかげで健全になり、悪霊も見なくなっていた矢先、幼少以来ディックの霊があらわれ少女を助けるよう依願される。・・・。
映画はいっけん大人しいが、すさまじい残虐性をもっている。悪霊たちは幼い子が苦痛を感じながら死んでいくときの霊魂(の煙)を糧として生きている。トレンブレイが演じたこともあり惨たらしさが際立っていた。それ(霊煙)を高級なTHERMOSの水筒みたいなのに入れて保管している。善良なビリーもマインドコントロールにやられ、アブラの父親もころされる。心理的なシャイニングとは違い、直截的な暴力によって展開する話になっていた。
仲間や身内の喪失も軽めに扱い、気分を沈滞させない。が、恩人のビリーがやられたのはかえすがえすも痛恨だった。
ただしダンにもアブラにも悪霊をはめる戦略性がある。善側が、弱者的・守備的でないところが、この映画に躍動感をもたらしている。やってやんよ──てな感じの少女アブラはたのもしい。この不実体の(超能力による)闘いはディックみたいな印象があったが、血なまぐさいホラー色は残している点においてやはりキングだった。面白い。しかしかなり長いw。
オーバールックホテルに入ってからのシャイニングをほうふつさせるシーン群については、権威主義の批評家が鼻息を荒くしながら縷説しているパートであろうと思われる。ので、とくに思うところはない。
いみじくもドクタースリープのウィキペディアにこんな記述があった。
『『エンターテイメント・ウィークリー』によるインタビューの中で、キングは『シャイニング』と『ドクター・スリープ』の間の継続性について取り組むために、キング自身の研究者であるロッキー・ウッドを雇ったことを明らかにした。』
(ウィキペディア「ドクター・スリープ」より)
どういうことかと言うと(個人的な想像に過ぎないが)キングがこれを「シャイニングの続編」としたのは、マーケティングのためであっただろう。てこと。
キング自身はシャイニングの続編を書きたかったわけではなく、成長したダニーを主役に据えて新作を書いた。のだった。が、続編と謳ったならば続編でなければならない。
なので「継続性について取り組むため」続いている話になっているか整合を第三者に確認してもらいながら書いた──ということ、だったのだろう。本人はそこ(継続性)に特別の興味を払うことができなかったから人を雇ったのであり、多作多忙なキングならば、じゅうぶんに有り得る。と、わたしは思った。
言いたいのは本作がシャイニングの続編となっているのはセールスポイントのようなものに過ぎない──ということ。庶民にとってそんなどうでもよろしいことに着目・固執しているのは、権威主義の映画評論家だけ──という話です。
前述したように、ホスピスの当直をしている彼が、死に瀕した者に「眠るだけだよ、怖くないよ」と慰めてあげる──それがこの物語ドクタースリープの骨子であって「シャイニングの続編」はオマケだと個人的には思った次第。
名作の続編というプレッシャーから逃げずに立ち向かった製作陣に拍手
オーバールックホテルでの惨劇から40年、成人したダニートランスは発狂した父ジャックトランスと同様にアルコール中毒に悩まされ、最底辺の暮らしを送っていた。
幼い頃に覚醒したシャイニングの力を用いて社会復帰を果たした矢先、ダニーよりも強力なシャイニングの力を持った少女アブラとの出会い、その力を狙い彼らを襲ってきた不死の生命体との戦いに巻き込まれるダニーを描いた、傑作ホラー映画『シャイニング』の続編。
世界最高の変顔おじさん映画『シャイニング』、まさかの続編として話題になった本作。
原作未読の為、忠実さは不明だが、全編通して異色の雰囲気を帯びたまさにホラー映画の金字塔とされている前作と打って変わって、作中で曖昧な表現にされていた超能力「シャイニング」に焦点を当て、その力を生気として取り込もうとする不死の集団とシャイニングの力を駆使して戦うダニーと少女アブラというサイキックバトルアクションムービー的な体裁で続編と謳う割に違いすぎる毛並みに戸惑う作品だった。
相手の意識を乗っ取ったり、意識を別空間に飛ばしたりと前作に見受けられなかったようなシャイニングの新たな力の可能性の数々に何の映画なんだこれはと2時間近くボンヤリと眺めていた末に唐突に上がったオーバールックホテルの悪霊たちを敵のボスのローズにぶつけようというアイデアから始まる水面を舐めるように進んでいくカメラワークでお馴染みの『シャイニング』OPパロに目が覚める笑。
先ほどまで動いていたかのように何の違和感もなく起動するホテルの基幹システム、無人のはずのホテル内に現れた父の顔を持ったバーテンダーなど不気味だらけのオーバールックホテルにてついに対面するダニー、アブラとローズ。
一騎討ちの末、正気を吸い取られ絶体絶命の窮地に陥ったダニーの切り札、封印していたホテルの化け物達が一堂に見え、ローズ、ダニーの生気を吸い尽くそうとする奇跡の化け物オールスターズ大集合の図は微塵の恐怖も感じない大爆笑のハイライトシーンであった笑。
君たちは集まったらあかんて笑。
前述通り原作未読なのでわからないが、前作からのつながりがダニーとオーバールックホテルだけの為、続編と称するには少し無茶ではないかと思う反面、映画作品としては前作があまりにも完成され過ぎていて手を出しづらかったであろう中、ホテルもエレベーターも廊下も237ババアも双子もグレイディも盛会じゃも斧もダニーもウェンディもジャックも既成カットを使わず(使えず?)全て撮り直した度胸と手腕は讃えたい。
あとキューブリック印の白目演出を忘れなかったことも評価したい笑。
何回見てもこれは最高の続編です...!
寧ろ「アダムスファミリー」の続編だ。
続編なのに面白い
予想外の作品
やさぐれてるダニーかわいいね
冒頭、ユアン・マクレガーが酒場で喧嘩をして、そのあと女を抱いて、朝はゲロまみれな女を置いて金を持って部屋を出ていく様子を見て、トレインスポッティングかと思いましたが、シャイニングの大人になったダニー少年でした。Born Slippyが流れなくて残念。
シャイニングの続編とのことですが、全体的なノリがダーク路線のハリー・ポッターみたいな映画です。
前作のホテルの亡霊がぁー、みたいな話ではなく、サイキッカーと彼らのエネルギーを食らっていきる種族(これがまたハリポタに出てきそう)との戦いを描いています。
でも、もともとシャイニングの原作もこんな感じのテーマだったのかな?
懐古主義映画かと思いきや、バリバリのサイキックバトル映画でシャイニングとは別な映画としても楽しめました。
わかりやすくいうと、シャイニングの世界を舞台にした魔法魔術対決みたいな映画です。
ちなみに、ダニーの母親の女優さんが前作と似ていてテンションがあがります。(こっちの方がかわいいという意見もちらほら見かけますが、一作目のお母さんも表情に味があって良かったよね、みんな?)
作品のタイトルにもなっているドクタースリープの由来であるダニーの仕事が何か尊いです。願わくば病院であの仕事をずっと続けて自分の存在意義を見出だしてくれたら救いがあったんだけどな、と思って切なくなった。
ダニーと友達になりたくなる、そんな映画でした。
REDRUM.
超能力者大集合
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