ドクター・スリープのレビュー・感想・評価
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「シャイニング」の原作と映画の違いを知ると、本作の苦労がよくわかる
キューブリックの映画「シャイニング」を、原作者スティーヴン・キングが毛嫌いしたのは有名な話。いろいろ理由を並べたてて批判を繰り返したが、自身を投影した作家志望のジャックが、小説だと最後は家族を守るために戦う“ヒーロー”だったのに、映画ではまるで逆になってしまったことが大きかったはず。父と息子の関係性もまるで異なる。
当然、キングが書いた続編「ドクター・スリープ」は、映画「シャイニング」が改変した要素を無視している。監督・脚本のマイク・フラナガンが、原作のストーリーを尊重しつつ前作映画の改変要素を引き継いで、なおかつキングを満足させるという難業をやってのけた。
ただまあ、キューブリックの世界観が再現されて懐かしさはあるが、シャイニングを持つ2人対真結族の超能力バトルはエンタメ系アクションホラーの趣で、残念ながらキューブリックの格調高い傑作には及ばず。娯楽映画としてなら十分健闘している。
あの雪山のホテルへと向かう恍惚のカウントダウンが再び
かつて、あの雪山のホテルから母親と共に命からがら逃げ出した少年、ダニーは、今もトラウマを抱えて荒んだ生活をしていた。。。。。そこから始まる映画は、ニューハンプシャーの老人ホームで働き、人を苦しませずに死なせる力を持つことから、"ドクター・スリープ"と呼ばれているダニーが、またも、あの忌まわしい過去へと引きずられていくプロセスを描く。彼をそうさせるのは、シャイニン グ=超能力のある子供たちから生気を吸い取り、生き長らえようとする半不死の一族"ザ・トゥルー・ノット"との対決を余儀無くされるからだ。プロットを書くとそうなる。ファン待望の続編は、鬼才キューブリックが観客に想像を促してイメージの中で怖がらせる前作とは全く異なり、終始、目で魅せる娯楽ホラー映画の乗り。往々にしてその場合、恐怖の沸点が点在して次第に飽きてくるものだが、さにあらず。ホラー界の新星、マイク・フラナガンは巨匠のレガシーを元手に、全編見せ場のハイテンションを見事にキープしている。レガシーの最たるものは、前作と同じ電子音楽が鳴り響く中、ダニーが雪の山道を魔のホテルへと向かう場面。それは、「シャイニング」を知る、知らないに関わらず、全ての観客にクライマックスが訪れたことを知らしめる、恍惚のカウントダウンなのだ。
エンタメ的には素晴らしい
前作が偉大すぎるから比較できないけど
エンタメ性に振り切ったことが大正解だったと思う。
”邪悪”を可視化して、双方の視点で描く。
前作へのリスペクトを最大限に、
とことん手を尽くして引用するシーンは”同じもの”をつくる。
言ってみれば分かりやすい対立構造で、
邪悪サイドはもう誰がどう見ても悪でしかないっていう。
ボイラー室をアレするのもたしかキングの原作からだったのかな。
落ち着くところに落ち着いた
非常に楽しく、しかも芯の通った続編だった。
これはスティーブン・キング原作の小説「シャイニング」の続編であり、 スティーブン・キング原作の映画「シャイニング」の続編でもある。
動画配信で映画「ドクター・スリープ」を見た。
2019年製作/152分/PG12/アメリカ
原題:Doctor Sleep
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2019年11月29日
レベッカ・ファーガソン
ユアン・マクレガー
これはスティーブン・キング原作の小説「シャイニング」の続編であり、
スティーブン・キング原作の映画「シャイニング」の続編でもある。
スティーブン・キングは
映画「シャイニング」の小説「シャイニング」との
内容の乖離に不満だったようだ。
この映画は同時期に公開された
スティーブン・キング原作の小説であり映画
「IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」
と比して興行的には成功とは言えないようだ。
ダニー(ユアン・マクレガー)は父親ジャックと同じように
アルコール中毒だった。
それは自分の能力であるシャイニングを抑圧するためだった。
ダニーは小さな町に移住しアルコールを断とうとした。
ホスピスの従業員になり死期が近い患者をシャイニングで感知し、
ドクタースリープと呼ばれるようになった。
ダニーは自分よりも格段に強いシャイニングを持つ少女アブラから
テレパシーで連絡をもらった。
アブラは人間の精気を吸って生きている
ローズ・ザ・ハット(レベッカ・ファーガソン)が率いる集団、
が野球少年を殺して精気を吸い取ったことを感知した。
アブラはダニーに助けを求めた。
ここからアブラとダニーと集団の戦いが始まる。
最終的な戦いの場所は映画「シャイニング」の舞台になった
あのホテルだった。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
88点シャイニングよりこの作品が好き
いや〜普通に面白かったぞ!ただ長いなぁ。後半30分でついにあのホテルへ!それだけでも見た価値があるなぁ!なんかこの作品怖くは無いがSF感があって好きだなぁ。またより死人が多いのは気になるが…これが監督の趣味なのかな?
シャイニングホテル事件から40年後の話。親父と母は亡くなり、主人公は息子、ダニー。過去の事でトラウマありで相変わらず幽霊と話せる。
※謎の人間では無い民族と超能力のある小娘この3人の話が同時に進む。
超能力の小娘を謎の能力者の民族野郎どもから助けるかという話。
呪われたホテルが目を覚ます!
『ドクター・スリープ』の原作は未見ままで、映画『シャイニング』の続編という事で、あえて予備知識を入れずに鑑賞しましたが、予想を反するストーリーでした。(ドクター・スリープという名前も劇中で納得した)
まさかまさかの正義と悪の"超能力対決決戦"という展開になろうとは!前作の重苦しい精神的にくるホラーから、完全に娯楽要素を含んだ、ホラーというよりサスペンス映画ともいえるような出来栄えです。
悪役側は永遠の命を持ち、超能力者(シャイニング=輝く者)の魂をむさぼるグループ。永遠の命という設定と人間の血ではないのですが、苦痛や死の瞬間に出す能力者から出る煙をむさぼって生きるという姿は、完全にバンパイアと重なりました。そして、ボスであるローズ役のレベッカ・ファーガソンが余りにも美人でカッコイイので、美しき吸血鬼をイメージしました。
対するは、前作から成人になったダニーと少女能力者のアブラーのコンビです。一見は、さえないおじさんと子供の凸凹コンビなので、完全に悪役側の方が強そうなのですが、二人の力は超能力というすさまじく強い武器があるから面白いんです!二人の人間味があるやり取りもとても魅力的に感じました。
中盤以降は、終始善悪の戦いや駆け引き、超能力で頭の中に入りあいとなりますので、完全に娯楽映画に変わっていきます。思わず「あれ?今シャイニングの続編みているんだっけね?」って自問自答してしまいました。でもね、その戦いにチープさが無いためか、全く興ざめせずに楽しませてくれました。それもやっぱり大げさなCGに頼り過ぎていないからだと思います。
さてさて、お待ちかねの前作の場所である、幽霊が住むホテルは最後の決着の場でしたね。いつになったら、ホテルに行くんだろうっともどかしく映画を観ていましたが、後半ようやく、ようやく登場です!
そしてあのテーマ曲が!もう思わずにやけちゃいます!前作ファンは全てにニヤニヤさせてくれこと間違いなしです。お馴染みの絨毯に雪で覆われた迷路、血の海、双子、裸の老婆等々、そしてそして!ダニーの父親が母親を襲う時に斧で空けたドアの穴から覗くシーンは、子供のダニーが覗くという。くぅ~、なんと素晴らしいサービスカットでしょう!
ホテルシーンは、新旧映画の素晴らしいコラボと感じました。マイク・フラナガン監督が慎重に慎重に新旧の物語を繋ぎ合わせてきた結果、最後の最後で一つの作品として見事に融合させたのです。いや~、素晴らしいです!
ずーっとこれじゃない感
色々制作の苦労はあったんだろうけど、
ずーっとこれじゃない感があって、しかも長い
最後のホテルのシーンもなんだかとってつけたような展開で
というかすでに疲れ切った状態だったので、何も入ってきませんでした。
長い
とにかく長い
意外に楽しめた
シャイニングと比較しちゃいけない。
この映画はまったくの別物。
あのダニーがこんな大人になっちゃったという驚き。
バンパイヤみたいに長生きしてる化け物集団が陳腐な感じがして残念だった。
凄い超能力を持ったブラウ役の演技が素晴らしい。
それにしても150分って長くないか?
シャイニングを超える大傑作
名作『シャイニング』の子供が大人になった現代を舞台に描く続編👻
前作嫌いを公言している原作者スティーヴン・キング(ホラー小説の巨匠)が絶賛した前作超えの傑作
体験型アクションとしても秀悦です🔥
あの双子はかなり有名では?
見終わった今も心臓がずっとバクバクしてる。相当期待していたけどまさかここまでとは💦
シャイニングから40年
再現シーンが凄まじく秀悦で、風呂敷が大きく広げられ進化を遂げる。大人になったダニーは恐怖と向き合い、新たな敵に立ち向かう。
音楽、撮影方法、美術、演技、脚本、、、。どれをとっても非の打ち所がない。絶対にシャイニングを観てから臨んでほしい。感極まる。今の時代にこの傑作を作れたことに感謝。本気で作ったからだと思う。シャイニング嫌いの原作者キングが絶賛するのも納得。
心臓の音のような緊迫感のあるBGMが最高の環境で楽しめる!傑作という言葉では収まりきらないサプライズが詰まった超一級サイキックエンタメ✨
低予算とは思えぬほどお金がかかってる感と前作の再現度が凄まじい
前作シャイニングは恐怖に立ち向かう話
本作ドクタースリープは恐怖を乗り越える話
だと思った。
ユアン・マクレガーの演技が幼少期にトラウマを抱えた大人を見事に演じきたったと思うし、自らの能力や父親の呪縛を克服し、成長する姿に涙した。
あとは、何が凄いかってMIシリーズのレベッカ・ファーガソン嬢の悪役が今までの役柄以上にセクシーで魅力的なんですよ!!
シャイニング公開はお嬢が生まれる3年前ですよ。それでも貫禄あり過ぎて映画に完全にマッチしてる。新たな当たり役。
お分かりになる人は分かると思いますがレベッカ様が神様仏様のレベルで魅力的なんです✨
役柄的にも演技的にも超強そうに見えるのに意外にお茶目なところもあって悪役なのに人間味があって、超かっこいいし可愛くて、美し過ぎて眩しい🌻
シャイニング
ファンにも良い印象の続編なのでは無いでしょうか。
ホテルが蘇りあの時のシャイニングを思い出します。
前半は異能力バトルものみたいでしたが心音の音楽などどきどきはさせてくれました。
今作だけでも楽しめそうですがシャイニングを見ておくとストーリーも入ってきやすいかと思います。
シャイニングの和解
あとから見ればポスターに大きく書かれていたのだが、スティーブン・キング自らが書いた続編とは知らずに鑑賞。でもオカルトっぽい集団が出てきたところでキング原作だと思った。それでもシャイニングの続編である必然性は感じられない、などと考えているうちに、キューブリックのシャイニングのオマージュの数々に、更にはキング原作のシャイニングのボイラーまで登場して、最終的に懐かしい気持ちが勝った。
まだ私が十代の頃、映画と原作がここまで違う事があるという事実を知ったのがシャイニングだった。当時の私はキングの原作が大好きで、キューブリックの映画は邪道だと思っていたが、それでもその印象的なシーンを忘れることは決してなく、時とともにその印象は深くなるばかりだったから、やはり映画史に残る偉大な映像だったのだろう。
ドクター・スリープは、キューブリックのシャイニングとキングのシャイニングを和解させたという評価をどこかで読んだが、まさにどちらのファンにも満足な仕上がりであり、旧作や原作を知らなくても、オカルトっぽさへの毛嫌いさえなければ、一本の新作として見応えがあると思う。
妙なドキドキ感がずっと続く
シャイニングはずっと昔にいましたが、すっかり内容を忘れていましたが、楽しめました。でも、ドアの割れ目から覗いた顔ではっと思い出したので、シャイニングを見てからこれを見るのもより楽しめるはず。
ビジュアル的にめちゃくちゃぞっとするシーンは無いのですが、心理的に怖いです。
小さな女の子が、クールに悪に立ち向かうのがとてもかっこいい。
まあ「良」の作品
主人公の行動から学ぶ事はあったので高評価したい。終わり方もまあそうだよね、といった感じ。洋画の大胆さが昔から好きなので目を背ける様なシーンも無かった。主人公さん、世話になった方に助けを求める時は「何に」を検討しないと、デショ。「アレ」に巻き込むのは無い。でも完全無欠では無いヒーローでは決して無い主人公を描いたのかな、とも思う、完璧な人間なんていないもの。後は、能力がズバ抜けた方々はそれ相応の困難にも遭うのだ、と思った。
原作を読むことをオススメする
シャイニングから数十年。
生き残った少年ダニーも中年になり、かつての父のようにアルコール依存になるも何とか乗り越えることができた。
一方で特別な能力「シャイニング」を持つ少年少女の存在と、それを喰らう者たちの暗躍が人知れずあった。
前作のことは作中でも回想として度々現れるのだけど、本編ではずーっと「あれ?こんな話なん?」って違和感がすごい。
キューブリックによる映画とキングによる原作には結構テーマへの乖離があるので、本作は結構ギリギリではあるけど、最終的には良い所に着地する。
救いがあるかないかで言えば、私は無いと感じた。
この辺は原作を知っていると何となくもう少し精神的な救いがあって欲しかった。
その理不尽さは映画シャイニングっぽい。
やはり、父ジャックの存在をどう扱うかの部分に物足りなさを感じる。
原作の方が好きな私としては映画の続編ではなく、原作の続編の映像化の方が嬉しいと思ったけど、一般受けを考えればいいとこかと。
378位/529中 2022.12.06現在
シャイニングも
それなりには怖いんだけど
個人的には好きではなくて
多分スティーブンキングが
自分にあまり合わない。
なので、今作はシャイニング以上に
合わなかった。
懐かしくて、
おぉーってなるけど
だからって
それが面白さに繋がるわけではない。
ただ出演者達が素晴らしくて
かろうじて寝落ちせずに観られた。
レベッカファーガソン
やはり素敵だなぁ。美しい。
全然存じ上げないけど
カイリーカランって子役の女の子も
とても素晴らしい!
レベッカ・ファーガソン演じる「魔女」がイイ感じ
原作未読です。
シャイニングは、原作も映画もドラマも見てます。
キングの「続編もの」って少ないよな〜とか思いながら見てみる。
「子供の生気を吸い取って生きる魔女集団」というヴィランは、
昔から使われている定番。
しかし現代ではこのヴィランは「ディープステート陰謀論」を想起させる。「ピサゲート事件」とかね。
リベラルなキングとしては、こうしたバカげた保守系の陰謀論を批判する意図もあったのかな?とも思う。
(この陰謀論の「世界観」では、ディープステートが政治経済マスコミを、裏で支配してて、しかも子供を誘拐して生き血を吸って生きてる。それと戦う最後の「光の戦士」がドナルド・トランプなんだって(笑))
主演はユアン・マクレガーだが、それより注目は魔女を演じるレベッカ・ファーガソン。悪役を演じる姿を見るのは初めてだが、なかなか楽しげに演じていてイイ感じ。
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