黒い司法 0%からの奇跡のレビュー・感想・評価
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実話である事の怖さ!
こんな冤罪が1980年代にあったなんて、憤りや悲しさ、アメリカの恐ろしさを思い知らされる。黒人を軽視する白人の奢り。この事件だけではなく、無実の罪で死刑になる黒人が大勢いた事実は悲劇としか言いようがない。
そんな無実の黒人を助けようとする弁護士のブライアンは超エリートで、高収入を得て悠々自適に暮らす事も出来るのに、信念を貫いて無実の人々を助けるために奮闘する。凄い人だ。一緒に仕事をするエバも、白人女性なのに、家族が嫌がらせを受けても負けずにブライアンと共に闘う。エバも強い女性だ。彼女のような白人がいてくれた事が救いではある。
白人警官が黒人を逮捕する際の執拗な暴力や死亡させてしまうケースをキッカケに暴動が起こったりと根深い差別は2021年になった今でも無くならない。肌の色で差別している場合ではないのに💦今の世の中、世界中で力を合わせて闘わねばならない事は沢山あるのに💦
エンドロールで実際の映像が流れたけれど、みんなよく似ていて、さすがだな〜と感心した。似た俳優を選ぶんだろうけど、俳優も本人に似せていく、凄いです。
まともな裁判さえしてもらえずに死刑判決が下されて執行を待つだけの状...
まともな裁判さえしてもらえずに死刑判決が下されて執行を待つだけの状況。
そこから釈放まで持っていくのは奇蹟に近い。
これがフィクションなら出来過ぎだろ、という評価になってしまうが、実話だから物語に厚みが出る。
本来なら無罪で当たり前なので、これで感動している場合ではないのだろう。
冤罪で死刑になる人が相当数存在するという恐ろしさを感じた。
こんな冤罪があるなら死刑制度はなくさなきゃいけない
もう20年も、恩師と死刑制度の是非を討論している。
私は、死刑制度は「あり」だと思っているけれど、その大前提は、きちんと捜査がなされて、有罪である揺るぎない証拠があること。
恩師の主張は、1%でも冤罪の可能性があるのならば死刑制度は廃止すべきだし(執行してしまったら取り返しがつかないから)、司法も人間がやるものなのだから、冤罪の可能性を100%排除することはできない、というもの。
日本の司法制度はここまでひどくないと信じたいけど、この映画を見たら、死刑制度を支持するのが難しくなるな……。
権力者が真実を曲げても、希望があれば前へ進める!
現在のBLMにマッチした象徴的な社会派作品。ただし、黒人ということは強調してなくて、貧困など社会弱者という言葉を使っているのも印象的。しかも実話であるということが驚き。黒人差別の根強いアラバマ州での冤罪事件を扱い、司法の杜撰さも浮き彫りにしている。
皮肉なことに「アラバマ物語」の舞台となっているモンロー郡というのも凄いことで、人種差別をなくそうとする町が半世紀の間に元に戻ってしまったのも興味深い。しかも、扱う事件は胡散臭い証言によるもので、物的証拠は何もない・・・何じゃこりゃ。
人々が安心して眠れる社会。その“人々”には黒人、貧困家庭は含まれているのですか?若き弁護士ブライアン・スティーブンソンは問う。「貧困の敵は正義」だとも主張する。つまり誰でもいいから犯人をでっちあげることで人々は安心を勝ち取ることができるという、偽の正義が横行しているわけだ。自分も死刑になるからと、司法取引によって“でっち上げ”を強要されたマイヤーズも貧困世帯。検察にとって都合のよい犯罪者であった。
日本でも冤罪事件はあるけど、アメリカほど多くはなさそう。そして10件の冤罪のうち1件しか釈放にまでは持っていけない現実。その冤罪被害に遭うのもほとんどが黒人・・・
ちょっとしたことですが、車の運転者を白人か黒人かと見極めようとする姿も見られ、まずは人種チェック!といった様子が興味深いところでした。もちろん黒人弁護士のブライアンもそれをやっていた。どうしても見た目で決めちゃうんですね。
こうした法廷モノは大好物。判決は楽だったわ~などと、結審する裁判官の言葉も面白いし、再審請求が中心となる展開も緊張感max!!! マクミリアン(J・フォックス)の静かな演技もいつもと違い、あらたなジェイミーの姿を目撃した気分。マイヤーズの火傷痕のメイクアップも良かったし、家族たちの演技がもっと良ければ言うことなし!でした。
ビビる白人俳優が巧い
アラバマ物語を撮っても直らなかったのね。
これ撮っても直らぬと見ねばね。
日本は駄目って言うけど他国も相当だね。
差別問題でなく事務屋のメンツVS証拠不十分論者のお話し。
この手の正統王道で真面目なエンタメ一本撮るのが米映画の強み。
ビビる白人俳優が巧い。
Lives matter
白人警官による黒人に対する行いが社会的争点となった今年に象徴的な一本。差別問題なのか当時の捜査の杜撰さを扱った話か分からないほどデタラメな対応。日本人として笑えぬところ。
白人の変化がストーリーの肝となる。終始、象徴的に背景に入ってくる看守、そして検察官。なによりも供述を変えたマイヤーズを演じたティムブレイクネルソンの演技が印象に残る。しかし、白人の変化に希望を寄せるといっても、これは30年前の話で、今年起きた事象を考えると、ループ感が否めない。
この話のポイントは、むしろマスコミの役割かもしれない。流れを変えた60 minutesエドブラッドリーのレポート。真実を伝えるメディアにどれだけの信任を示せるかが、こちらの課題かもしれぬ。
「フルートベール駅で」を観た方が良い!!
ありふれた内容でテンポも悪いので、とても退屈で内容が頭に入って来ませんでした。主人公の表情が終始乏しく、逆境を撃ち破るぞと言う気持ちには全くさせてくれませんでした。黒人差別の問題は語り尽くされていると思うのですが、私たちを取り巻くワクチン、5G、長時間労働、非正規労働、放射能、汚染水、食品添加物、遺伝子組み換え、種苗法、自由貿易、経済特区、新自由主義等の問題は全く話題に挙がらないので、気が気じゃないです。
重厚しかし見やすく面白かった
面白かった。
よくある裁判物と流れは変わらないけど、
それでも苦難に次ぐ苦難。差別に次ぐ差別。
それも、最後まで覆らなそうなまま
話は進めから目が離せない。
そういう意味では作りは半沢直樹。
しかし、「評決のときと言いアメリカという国が
いかに黒人を差別して来たかが分かる作品だった。
こんな事じゃ外を歩くのは怖いし、
一人でいるのも怖い。
常に誰かが自分が何をしてるか知ってる人がいないと
真実も証明出来ない。
しかもそれが黒人同士だったら何の意味もない。
国の分断は今に始まった事じゃないんだなと思いました。
ジェイミールフォックスの「何が起きたんだ?」という
台詞とキョトンとしてる演技が泣かせた。
マイケルBジョーダンの「権力者が真実を曲げても
希望があれば前に進める」という言葉は映画だけじゃなく
現在のアメリカに向けて言ってるような気がした。
これが実話とは!
これが実話なのか。人が人を裁くとはどういうことか、成熟した社会とは何なのか、改めて問われるような作品である。エンドロールで示される衝撃の数字に、思わず声を上げてしまった。アメリカの抱える負の遺産を思わずにはいられない。
マイケル・B・ジョーダンの感情を抑えるような演技がとてもいい。これからも注目していこう。同じくアベンジャー組のブリー・ラーソンも、脇ながら要所要所でいい演技をしている。
こういうのを見る度に思う
世の中は狂ってるって。その証拠としてこういう話はいくつもある。
失礼ながら肌の色で括らせて頂くが、こういった不正義が日常茶飯事な黒人社会に深い哀れみの意を表明します。
責任はちっぽけな自尊心しかない怠惰で怠慢な警察、検察、判事、政治家にあり。
差別は今も尚・・・勝利に導くものは正義
実話に基づく映画が増えていく中でも、その良し悪しは別れますが、この映画は傑作だと思います。
とても感情移入のしやすい黒人側の視点で描かれていた物語で、ブライアンと言う人物の正義を心に決めた若き弁護士男性が、如何に残酷な社会や富裕層を中心とした弱者を差別する人間との闘いを、観るものに訴える力強さのある脚本と、心に響く演者のエネルギーを感じる内容でした。
ただ、邦題があまり魅力的ではないので劇場に観に行くのを躊躇ってしまう方は少なくなかったのでは?
とてもよかったのですが
久しぶりに、見ていて体が熱くなる素晴らしい映画でした。ちゃんと映画館で見ておけばよかった。。。一つだけ気になるのは、最初に聖歌隊のエピソードで出てきた黒人の青年、あれから出てきたかな。なんかモヤモヤ。
HOPE!
ブライアン スティーブンソンの若い時の自叙伝。トランプより有名な人かもしれないだろうと冗談を。貧しい人、少数民族の人たちが司法、監獄などで人権平等に扱われる活動(EJIEqual Justice Initiative)をつづけていて米国のヒーローである。ここに基本的人権尊重思想に一生をささげているブライアンのスピーチを載せておく。
Bryan Stevenson: ブライアン・スティーブンソン - TED Talks (コピへしてみて)
(TED 日本語)が、日本語字幕が彼の英語より早く出てしまうのでちょっと聞きにくいかもしれない。でも、ないよりいいと思う。かれの思想を広めるため一役かってくれているTed Talk 日本語に感謝する。
この本は2014年出版で 1988年のアラバマ州で死刑囚だったウォーター マックミランのケースを例にとって無実を証明した作品。アラバマ州の裁判所にこのケースを持っていったことにより、勝訴。ブライアンは米国で有名な弁護士で、多くの場所で彼の経験やこれからの司法のあり方についてを話して希望を与えている。EJIによって、百四十人の死刑人が救われていると。(何年から何年までの統計かわからないけど)それに、ブライアンの秘書の(?)エヴァ(EVA Ansley)の存在も大きい。ブライアンとマックミランは2013年に彼が死ぬまで、友達だったそうだ。これははエンドロールに。
ハーバーという死刑になった人が自分が電気椅子で死刑になる一日前、看守はなにかいるものがない?何が飲みたい?などと一日中聞いてくれると。でも、こんなことなんて監獄に入ってもなかったし、入る前も一度もなかった。べとナム戦争から帰ってきて、障害者になった時だって、3歳で母親が亡くなった時だって。。。。。。。ここに国や社会の問題点が隠れている。監獄に入るまえにこんなに声をかけられていたら、監獄に入らなかったんだよ。お互いに、困った人を助けると大袈裟に考えないで人に声をかけてあげることが必要。
この映画では検察側はだれかを犯人として捕まえることに趣をおき、人間の命一人一人が大切だということや、事実を証明する証拠集めを怠っている。それに、もちろん人種差別。黒人は何もしなくてもその存在だけで犯人にまつりあげられてしまう社会。
笑ってしまうのはモンロー郡は『アラバマ物語』
To Kill a Mockingbird | Atticus Finch's Closing Argument (コピペしてみて)
の発祥の地だから、ブライアンに数人の白人はこの美術館に行ってみたかと聞く。この意味は白人の被告弁護士フィンチが黒人の無罪の青年を死刑から救えなかった話だが。どういう意味でブライアンに聞いているかわからないが、『努力して人を助けようとしても水の泡?』『ブライアンがフィンチ(白人)と同じ弁護士だから?』『黒人が白人女性を殺したという似たケースだから?』『ただ、単に有名な本だから?』『このほかに誇れるものがないから?』などと勝手に解釈している。なぜ、ここで『アラバマ物語』を出したのか知りたいね。
映画の最後の方で『60 Minutes 』From the 60 Minutes archives: The true story behind “Just Mercy” コピペをしてみて!英語版
というテレビ番組に出て、アラバマ州に2審告訴してする模様が載っているが、これをみただけでも、冤罪マックミランが無実だということが証明されている。こういうようにマスコミに載せることにより、より無実が証明しやすく、一人の命を救うことができる?
ブライアンもマックミランもパトカーに捕まるシーンがあるが、気を付けてみるとわかるが、両方とも両手をハンドルの上側において手を開いている。手に何も持っていないと知らせてる。マックミランは車からでるよ、とかドアを開けるよとか言って警察に知らせてる。警察の前でベストをつくして、この場を無事におわらしたいという気持ちがあるが、黒人男性は警察の前でこういう行動をとることを親から教わると聞く。私はにはこの必要がないし娘にも教えなかった。全く差別、極まりない!!
構造的レイシズム、司法の不平等、監獄制度の改善の公正さをブライアンは訴えているが、私たち市民が一人一人することがあるはずだ。こういう影に隠れている社会の問題点を認識して、私たちに何ができるかをかんがえることだと思う。行動に移すことはもっと重要だが。
最後に黒い司法の意味だが、『黒い』というのはなんのため?
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