劇場公開日 2020年2月28日

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「実話だけに説得力があります」黒い司法 0%からの奇跡 Elton Shinさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5実話だけに説得力があります

2021年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

幸せ

実話であるという黒人弁護士の活躍を描く一方でむちゃくちゃな裁判で無実かもしれない人が死刑にされていったのもまた実話。
そこには黒人対白人という対立軸があって貧富の差も当然のごとく描かれている。
住んでいる場所も建物も見ただけで違うとわかるし黒人につく弁護士はヤル気の無い奴ばかり。
主人公も最初はやりにくかっただろうけれどだんだん誠意が通じ最終的には信頼を勝ち取っていく。
この映画に出てくる白人警察官の黒人の見る目のやらしさや、傲慢さは昨今、警察官の黒人をむやみに殺害する状況から、アメリカ社会は人種差別の歴史は進歩していないんだろうなと思ってしまう。残念だけれど。
でも、日本も至る所で差別はあるんだろうけれど・・・

この映画を見た白人はどう思ったのだろう。
少なくとも見た人自身が人種差別しないと思ってくれたらすごく価値のある映画だろう。
登場人物みんなの素晴らしい演技が光っていた。

ところで真犯人は見つかったのだろうか?
わたしはパトカーを運転していてつけ回していた警察官が怪しいと思っていたのだが・・・

♪エルトン シン
CBさんのコメント
2025年1月22日

> 否定することで相手の行動や考え方を変えさせようとする
そうですね。みなで話して、揃えていくべきことと、さまざまであることをみなで容認すべきことの、区分が意外とできていないのかもしれませんね。

CB
CBさんのコメント
2025年1月21日

共感できるレビューでした。
最初は区別しているだけなのに、差別につながっていく…区別するということは、違いを意識することなので、区別するから差別が生まれるのか、それとも区別と差別の間になにか差別を生む罠があるのか… どちらにせよ、区別する段階で本当に必要な区別なのかどうか考えるってことが、俺たちにできることなのかもしれませんね。

CB