「壁は高かった。」黒い司法 0%からの奇跡 CBさんの映画レビュー(感想・評価)
壁は高かった。
「黒人なら犯罪者でもおかしくない」という "常識" がまかり通っていた時代の米国南部アラバマ州で、冤罪で死刑囚とされている黒人を守ろうとして努力する若き黒人弁護士の話。実話の映画化。
「グリーンブック」「グローリー」「ドリーム」と、米国が黒人差別から脱却する過程を描く映画は多い(戦争映画とどっちが多いんだろう?)。自らの恥の歴史をこうして堂々と描ける米国の懐の深さを感じると共に、差別からの脱却をほぼ成し遂げたという心地よい自負がなせるわざでもあるのかな、とも思う。
アラバマ州は、1960年代にキング牧師が黒人の権利を求めて闘っていた舞台だそうだが、本作の1980年代でも依然として黒人差別は激しく、観ている俺は、何度も絶望しかける。再審が実現したかどうかは、劇場でご覧くださいだけれど、心は何度も折れるよ。
それだからこそ、正義の敵は絶望だ、という主人公の台詞は、わかる気がする。
MERCYの意味は、慈悲なんですね。"Just Mercy=公正(であることこそ)慈悲” と、ある解説にあった。この意味は深いですね〜。
主演のマイケルさんは、正義が似合う。
原作者の、TEDトークを視聴するとよいとのことなので、YOUTUBEで見たら、追記します。
2023/1/1 追記
TEDトークを観た(検索は容易だった。「ブライアン・スティーブンソン TEDトーク」だけでOKだった)
再び本作を観た際の課題提起「有色人種は無罪でも有罪になりやすい」を思い出し、かつ「罪は財産額で判断されている」も新たに課題提起される。
彼の言う「貧困の反対側にいるのは富裕ではない。貧困の反対側、最も遠い所にいるのは正義だ」というセリフと、「人類を、社会の品格を評価するのは、お金持ちや権力者の扱われ方ではなく、貧乏人や収監されている者の扱われ方で決まるのだ」というセリフを忘れないようにしていこう。
今年も宜しくお願いいたします。
今年、今作品の様な良作に幾つ出会えるかなあ。
休み4日目で、既に暇過ぎて・・。(忙しくしていないと、そわそわする典型的な日本人・・。)
私の会社は9日から稼働なのでぶん殴られそうですが、子供達が帰った世間的には、仕事初めの4日に、映画館で映画を観ちゃおうかな😃と思っているブラックNOBUでした。では。
CBさん、コメントありがとうございます😊
ブラック・ムービー多いですよね。
BLMの過熱をきっかけに、今後もさらに増えそうな予感です。
観客もしっかりとついていかなくてはいけないですね😔