「生まれた時代や国によっては普通の出来事だった」黒い司法 0%からの奇跡 ナカネムさんの映画レビュー(感想・評価)
生まれた時代や国によっては普通の出来事だった
事実に基づいた作品なんですが、民主主義と自由の国アメリカで今も根強く残る人種差別や偏見を描いています。この手の作品を見ているとホントに今の日本は平和で自由で良いなあと思います。全ての自由や平和は数多くの人の努力と犠牲によって成り立っているという事を痛感します。
2015年、米アラバマ州バーミングハムのファストフード・レストランのマネジャー2人が射殺された1985年の強盗殺人事件で死刑判決を受けて収監されていた男性が無罪となり、この男性は3日、約30年ぶりに釈放された。釈放されたのはアンソニー・レイ・ヒントン氏(58)裁判所がヒントン氏の全ての罪状について無罪とした翌日、支援者たちが歓声を上げる中、裁判所から出てきたヒントン氏は涙を流し、集まった友人や親戚たちと抱き合った。ヒントン氏の主任弁護人、ブライアン・スティーブンソン氏は、不正な有罪判決が出された理由の一部にはヒントン氏が黒人であることもあったと指摘する。「人種、貧困、不適切な法的支援、無実の罪を着せられた人に対する検察側の無関心な態度が相まって、教科書に載るような典型的な不法行為を作り上げた」と話した。米NPOの死刑情報センター(Death Penalty Information Center)によると米国で1973年以降に死刑判決を受けた後で無実になったのはヒントン氏が152人目、2015年では2人目だという。
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