「10%の害意」黒い司法 0%からの奇跡 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
10%の害意
1989年~アラバマ州モンロー群にて、冤罪の死刑囚への支援団体で活躍する実在の弁護士が、実際に為し得た偉業の話。
クリーニング店での18歳の少女の殺害事件で犯人とされ死刑囚となった、ジョニー・Dの冤罪を晴らす件を軸に物語が展開していく。
判りやすくそう切り取っているから、そう表現しているからというのもあるだろうけれど、あまりにも唐突な逮捕劇と、その背景にある杜撰だったり、無理矢理仕向ける様な証拠で、禄に裁判で審議されることもなく死刑囚となったことが衝撃的。
冤罪じゃないにしても、重過ぎる判決とかいくらでもありそうだしね。
又、日本でもそうだけど、再審のハードルの高さにも憤りと遣る方無い思いが湧いてくると共に、差別はあまり関係ないけど袴田事件を思い起こさせられた。
勿論現在も特に南部では人種差別が激しいというのは知識としてはあったけど…
題材となった話以降の実際の活動では黒人以外の案件もあったのか、作中での直接的な表現では貧困者としているが、高々20年ぐらいしか経っていない最近の話で、これでもかという程の人種差別っぷりに驚いたし、最後の字幕は恐ろしさを感じた。
つらつらと面倒臭いこと書きましたがw映画として…テンポ良く、判りやすく展開や感情をみせていて、オチが判っていてもドラマとして面白かったけど、オチが判っているから感動とかはあまりなかったかな。
コメントする