ジョーカーのレビュー・感想・評価
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この映画はいわゆるリア充的な人生を送っている人は面白くないかもしれない。
予告編も見ないで、全く予備知識のないまま見た。
ジョーカーといえばバットマンの悪役だから、その誕生秘話みたいなスピンオフものなんだろうと思っていた。
そう思って見ていたけれど、主人公が『ザ・マスター』に出ていた人で、悲惨な生い立ちや環境のシーンが続いた後に、有名コメディアン役でまさかのロバート・デ・ニーロ登場。
ロバート・デ・ニーロきた!!と思った。
これは映画の言葉みたいなもので、これから『キング・オブ・コメディー』か『タクシー・ドライバー』みたいなものをやるので、よろしくお願いしますということだと思って、いきなり興奮した。
ロバート・デ・ニーロは大好きで両方見ているけれど、特に『タクシー・ドライバー』が好きで何度も見ている。
なんで好きかというと、ベトナム帰りで心に傷を負い、世間からずれまくって疎外されている主人公に、自分を重ねて感情移入できるからだと思う。
この映画の主人公ジョーカーの場合は、外見は普通の人と変わらないのだけれど、精神障害があり、突然笑いだす発作等のせいで、大変な思いをして暮らしているところがよかった。
精神障害があるのでいろいろ妄想するんだけど、こっちは『キング・オブ・コメディー』だった。
ただ妄想シーンの方は、現実と妄想の違いがあいまいで、よくわからなかった。
ラストシーンがまた非常にあいまいで、どっちなんだよ?という感じで特によくわからなかった。
この映画の面白さの程度は、主人公にどのくらい感情移入できるかということだと思うけど、いわゆるリア充の人生を送っている人は面白くないかもしれない。
主人公のジョーカーの、自分の頭がおかしいと思う感じ。
世間の人に認められたり、笑ってもらったりしたいけど、世間の人に認められない感じ。
成功したいけどできそうもない絶望感。
いろいろ失敗してたくさん恥をかく感じ。
周りの人からお前が悪いんだと、ものすごく攻撃される感じ。
信じていた人に裏切られる感じ。
仲間や友人、恋人がほしいけどできない孤独感。
こういうようなネガティブな感情を味わったことのない人は、たぶん面白くないと思う。
あとR15なんで子供は見にこないと思うけど、女性はあまり面白くないかもしれない。
人間的には共感できても、こういう生まれついての負け組みたいな男はたぶん嫌いだと思うのでうけないと思う。
個人的には主人公に感情移入はできたけれど、最初の方はこれでもかと悲惨なシーンや情けないシーンが続くので、さすがにいやな気分になった。
でも主人公が耐えに耐え、ついにジョーカーになって怒りを爆発させて暴れるところは、犯罪なんだけどすっきりした。
もっともっと暴れまわってほしかったけど、それは続編でということなのか『ダーク・ナイト』になるのかはわからないけど、『ダーク・ナイト』との間にもう一本ぐらいあってもいいような気がした。
ジョーカー
見ている自分たちも、頼むから普通にしていてくれと思ってしまう。それが病気の人に対する自分達の頭の中に刷り込まれた思考なのかも。
『善悪はそれぞれの主観によって決められる』
最後の火の手がすごい町の光景は善悪が逆転した姿なのかもしれない。
最近貧困とか弱者の行動とか思考にフォーカスした作品が多い。パラサイトとか万引き家族とか。
どういう思考で犯罪者になっていくのか。
人間の孤独の先
主人公のアーサーは本当に気の毒だし、ドジだ。でも心が純粋で母を介護してる。心が歪んでしまって、ジョーカーとなってしまった彼の気持ちは同情出来る。でも、これはバットマンシリーズの『if』の様な作品。人の孤独や生きづらさの果てを、バットマンのジョーカーを使って表現した作品。個人的には『先にバットマンがあってのジョーカー作品』ではないところにちょっと違和感も覚えた。
人生を翻弄された男。
映画の予告の映像から、少し気持ち悪くて少し恐いなぁと思っていたけど…。
彼の背後に色々有る物が本当に虚しくて泣けました💧
血も繋がらない母親を大事に思って生きていたけど、
彼が真実を知ってしまった時の衝撃、落胆。
幼少期の生育環境がいかに大事なのか?
これは、コミックレベルの話ではなく、新たな不幸を生まない為にも見るべき作品。
ダークヒーローの誕生秘話
四の五の云っても、人殺しなのでジョーカーは悪い人です。そして悪は許すな、悪と戦え、悪は叩きのめして構わない、勧善懲悪の日本ではそう教えられて育ってきた。ならば、何故、ジョーカーはヒーローなのか。何故、ジョーカーは讃えられたのか。それは、有る意味でゴッサムシティーに巣くう悪と戦った、紛れもない英雄であるのだから。
とはいえ、人は殺しちゃいけません。犯罪ダメ、ゼッタイ。
タイトルなし
これがジョーカーなのって?期待外れでした。単に境遇が可哀想で誰からも相手にされない孤独からモンスターへ変貌遂げるのはわかるけども。もっと残忍でクレバーなイメージ。ホアキン・フェニックスもそんなにいいかな?
カリスマヴィラン誕生の瞬間
レンタルしてチラ見しました。
いやー、実に面白かったなぁ。。バットマンシリーズが好きな人には是非観てもらいたい!
ホアキン・フェニックス演じるしがないコメディアンが、徐々にジョーカーになっていく様が最高。
バットマン好きならニヤリ、とするシーンも多いし、あれ…この女って…ハーレイ・クインの原型かな?って思えたりもするし、久々に面白かった!
監督は今までのバットマンシリーズのジョーカーとは切り離して観てもらいたい、みたいな事言ってたみたいだし、所謂ホンモノのマニアの皆さん、考察大好きな皆さんも色々言ってるみたいだけど、バットマン好きにはたまらないシチュも多いし是非観てもらいたい!
辻褄付けようと思ったらちゃんとシリーズと繋がるし、面白いよ。
ヒース・レジャーの次はこの人が良かったなぁ…
〜劇終〜
悪役ジョーカーにあった背景とアメリカ世相
アカデミー受賞作。R15+
衝撃映像でなく、社会的な刺激がある映像。
アカデミー賞は、近年の傾向通り社会派映画に送られがちなのだと思う。
バットマンの悪役ジョーカー🤡になる背景が、
人間くさく描かれる。
精神疾患と貧困層。色んな意味で心を砕かれないと、「悪」にはなりきれないのかもしれない。
ホアキン・フェニックスが演じており、映画を見出してから気づいた。悪役も多いイメージだが。今回はより入り込んでいた。
今のアメリカ世相ともリンクするのか⁉️
当初トランプさんが選ばれた理由もわかる気がした。
ウィリアム・フリードキン
「エクソシスト」の階段で踊る。地下鉄駅の階段で後ろから人を拳銃で撃つのは「フレンチ・コネクション」。地下鉄のドアが閉まる時に乗るか乗らないかもあった。ウィリアム・フリードキンへのリスペクトが見受けられた。内容、絵ともに素晴らしい映画。文句なく新時代の傑作。これを観て分からないとか言ってる人は、知能指数が低くて理解できないか。別の映画ダークナイトのジョーカーを期待した幼稚な人。
悲しい人間の話
どこにでもある出来事が人を深く傷つけてしまうことを全ての人間が理解できたらこんなことにはならないなと思わされる。
ホアキンの演技は最早演技ではない、狂気を感じます。
色んな考察を見て、星4.5でも良いかなと思いました。
巨人の肩に乗る
「巨人の肩に乗る」。この作品も当たり前ながら、多くの先人の作品の肩に乗っている。
「時計じかけのオレンジ」が大嫌いだ。アレで男性のピエロが苦手になった。欧米の人にもピエロがキライ、こわいという人が少なくないのだと知ったのは割と最近だが、自分だけじゃないんだとちょっとホッとした。
キューブリックは個人的にオーケーな作品とNGな作品があって、2001年やフルメタルジャケットはオーケー(好きなわけじゃない)、時計じかけはNG。シャイニングは見る気にならない。きっとNGだから。
でも、JOKERは大丈夫だった。問題ない。キューブリックの肩に乗ってないから。
作品が始まってすぐに感じた。この感じはラース・フォン・トリアーだ。「ヨーロッパ」にリズムが似ている。そして「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の追体験。あの時と違って泣きはしなかったけれど。
観たあとにTwitterで検索すると同じことを感じていた人が多かった。さらには「タクシードライバー」。
倫理あるいはポリティカルコレクトネスとマーケティングあるいはポピュリズム。作家がこれらをどうバランスをとるか。ハリウッドの優秀な映画人はここがうまい。PIXERしかり。MARVELしかり。スピルバーグ、ルーカスしかり。
#joker #jokermovie
すさまじいな
倫理だなんだはいったん置いといて、ジョーカーをこんなに魅力的に描いたのがまずすごい。
誰しも1度は自分の不遇を嘆いたり、誰かを深く憎んだことくらいあるでしょう。
そんなネガティブな経験を最大限にデフォルメして、更に妄想もトッピングして、歪だけどすごく魅力的なキャラクター(メッセージ)を提示した作品なんだろう。
よく言われる演技はもちろんなんだけど、エグみを効かせながらここまでエンタメ性を両立させた脚本と構成が個人的に一番すさまじいと思った。
ここ数年でいちばんグッときた
記憶に残る映画でした。
ただ人を笑わせたい、
そんな優しい男を悪のアイコンに変えた原因は
自身の中に隠れてた潜在的な悪だとは言い切れなくて
世の中からの蔑み、嘲笑、無関心、暴力、孤独感だったりしたのかおもいます。
そしてなんといっても、
ホアキンフェニックスの演技!!
表情、動き、体つき、目線、笑い、泣き、、
すべての演技にひきこまれました。
ジョーカーとなった後も、
信頼してる人に向けた優しいような諦めたような表情が余計つらかった…
こんなに引き込まれた映画は久々でした。
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