ジョーカーのレビュー・感想・評価
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まさに喜劇。
貧富の差が激しく不満や怒りを表した殺伐とした世の中。
明日どうなるかもわからない自分たちの生活。
ひたすら長い階段と帰路への重い足取り。
毎日生きていく事で精一杯な日常。
どんな時も笑顔で。と母の言葉を信じ鏡の前で笑顔をつくる。
もう、出だしのこれだけでも暗くなる。
見る前から話題となっており、賛否両論と言われてますが残酷性より精神的なもの。
刃物や銃は出てくるが、そんなものはジョーカーの付録にしか過ぎないと言うこと。
観ているだけでこちらの精神が蝕まれていき憂鬱な感覚に陥る。自身の魂すら吸い取られてしまう。
これがジョーカーの武器なのかもしれない。
そして観る人の置かれている状況で、物語の見方すら変わる。
アーサーの内に秘めた何か、これがこと切れた瞬間・・・
憂鬱な程のひたすら長い階段を軽やかな足取りで下る姿は
心優しい母思いのアーサーがジョーカーにかわる瞬間でした。
ひ弱なアーサーがジョーカーへ変貌した時の格好良さも見もの。
そして彼の喜劇に私たち観客も巻き込まれていく。
これが物語のオチ。完全に一本取られました。
そしてダークナイトを見ていない人はきっと理解不能。
ただ話題だから、、、で観覧されてはこの映画は駄作にしかすぎないのです。なので安易に観ると後悔します。
セリフも決して多いわけではなく
下品な笑いと訴えかける目元。
心から笑っていないスマイルも恐怖すら感じる。
全てがジョーカーのペースに持っていかれ、
極限まで落とした体重はほぼ骨と皮。骨が浮き出たあの奇妙な後ろ姿にホアキンの演技力の高さと役に込めた意地を改めて実感できました。
何だかんだ言われてる割に総ナメ!
オスカー受賞、主演男優賞、確実です。
私達も毎日こうして生きているだけで、世の中に不満を持っている人は沢山いるし、
嫌な事がタイミングよく重なり、ボタンの掛け違いや虫の居所が悪い時は誰だってある。
それでも、どんなに辛い時も笑顔でいなくてはいけないし、人は怒りを押し殺さなくてはいけない時もある。
人の本質なんて何がキッカケになるかわからない、紙一重なのかも知れない。
悲劇を喜劇にかえる事ができるジョーカーの力。
あまりにも引き込まれすぎて観終わった瞬間、これは喜劇だったのか〜と夢と現実の境目と余韻から抜け出せませんでした。
病んではいるけど、狂ってはいない
ダークナイトのジョーカーの方が
狂ってたし、異常者だった
今回は病んではいたけど
どこか心優しい所もあり
悲しさもあり
同情できたけど
ダークナイトの時は
本当に理解出来ないというか
ぶっ飛んでると言うか
異常な状況が楽しくて仕方ない感じで
狂ってると思えた
私から見て、ジョーカーとはそうゆう人だとゆうイメージだったので
今回は少し物足りなく感じました
予想できないジョーカーを求めていました
結末知ってる
ジョーカー誕生談だから、この人がジョーカーになるのかーって、ずっと思いながら見てるんだけど、それでも緊張感とラストの高揚感はすごかった。
少しだけ意外性もあるが、正直途中で読めてしまうのでサスペンスとしてはもう一歩ってとこでした。
ホアキン・フェニックスの演技の幅を充分に堪能できる一本。
っていうか、ホアキン・フェニックスって近年あたりばっかだな。
重い…
今年アカデミー賞
有力候補のJOKER
とにかく最初から最後まで、重い、悲しい、辛い、ほっとするところが一つもない悲しい映画。
絶対一人で見た方が良い映画。
カップルで行ったら会話なくなります笑。
アメリカでは色々なものを助長すると問題作として取り上げられ、JOKER役はあのイケメン俳優で短命で亡くなった、スタンドバイミーで有名なリバーフェニックスの弟。ホアキンフェニックス。
バットマンで出てきたJOKERは基本悪役として単純な感じだけど、JOKERがいかに形成され誕生したのか、終始何も救いどころがないほど落ちるところまで落ちて、上がるところなくド底辺まで…
こんな状況でJOKERが生まれたんだなと悲しい辛いしかありません。
映像、音楽は良い。デニーロもちょい役で出て嬉しい。
ただ、デート映画には全く向かない問題作。
怖い映画でした。
物語 4点
配役 4.1点
演出 4.2点
映像 4.7点
音楽 4.6点
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こういう映画は如何なものか
アメリカのいかれた男のいかれた犯罪の映画であり全く救いようがない。一昔前の「時計仕掛けのオレンジ」のようにも感じたがこの映画ような美しさは丸で感じなかった。時代はかなり前の設定にしてあるが、このような病んだ映画が出てくるところをみると、現在のアメリカもかなり病んでいるのだろう。主演の狂気の演技は素晴らしかったが、このような映画は如何かなものかと思う。これはあくまでフィクションであると言っても必ずこれに影響を受けたいかれた奴らが出てくるのではないかと心配だ。
肯定はできないよ…
前評判は高かったけど、結局、こんなに不幸なら、ジョーカーになっても仕方ないでしょ?って感じの内容で、正直、肯定はできないかなぁ…。
もっとも、こんな世の中なら、ジョーカーみたいな人が、突然出てくるかもよ!という警鐘なのかも知れないけど…。
原作にはない話とか…。
このまま、ヒースジョーカーになったとは思えない内容たったかなぁ…。
だから、たぶん別人です。ブルースが大人になる時間を考えたら、今回のジョーカーは老人になってるはずで、戦えないよ…。
アカデミー候補とか?
こんなのが好きなの?
もっと良識があることを願う。
平和な日本では暴動にならない(かな)
呑気な私の感覚ではどこがエンタメ要素?と思ってしまうが、リアルゴッサムシティ化の米国では煽動的かも。JフェニックスはDナイト後でプレッシャーあったと思うが鬼気迫る見事な演技。精神障害を揶揄しているのでなく正義は人それぞれと多様性受容と思いたい。MCU/EGと同じ年なのが奇跡。#ジョーカー
あまりにも哀しい、現実とつながる映画
バットマンに登場する中でも極悪のヴィランたる「ジョーカー」誕生譚である。それ以上に、有り体に言ってしまえば「この社会の悪」をアメコミという土壌を生かして拡張しきった上で提示した映画である。
ジョーカーはそのキャラクターの由来が安定しないキャラクターであり、作品によって実に様々な経緯を辿ってジョーカーとなるが、この作品はその中でもとりわけ現実社会と直結したものである。
冒頭から道化を演じている最中に少年たちに看板を奪われ、袋叩きにされるアーサー=ジョーカー。彼が患うトゥレット症候群。常に彼が晒されるのは理不尽、不遇、罵倒、そして無視。
彼はシリアスな状況や緊張から笑ってしまうのだが、その笑いは完全に泣くことと繋がっている。彼は笑いながら泣いているのだ。自身の境遇に。
そして彼を追い詰める素地が舞台たるゴッサム・シティにはある。清掃職員のストライキ(この時点で行政が機能不全であることが分かる)の為に荒廃する街、荒れる人々、貧富の差、電車内の電気の明滅。まるで「終わった都市」のような場所。
アーサーは「笑わせる」ことが夢であるが、彼は「笑われ」続け、暴発した怒りが暴動を呼び、妄想に取り憑かれ、母の秘密を知り...全く救われることがない。物語は容赦なく彼を追い詰め続け、恐らく「ネットワーク」にインスパイアされたであろうラストに繋がっていく。
まるで救いがなく、アメリカ公開時に警戒されるのは分かる。あまりに主人公を追い詰めているので、今までのヒーローものが全て反転してアーサー=ジョーカーに感情移入させるつくりになっているのだ。恐ろしいほど研ぎ澄まされたホアキン・フェニックスの演技がさらに感情の揺れを昂らせる。
そういう意味では、人は簡単に狂気に陥るということ、狂気に陥らせない社会を構築することの困難さを示している。私たちは誰もアーサー=ジョーカーを無視できない。最初から無視してはいけなかったのだ。
ホアキン・フェニックスの演技は圧巻としか言いようがない。泣くように笑い、楽しくも哀しげなステップを踏む。彼以外には不可能だっただろうと思った。元々演技巧者ではあったけれども、集大成たる演技だと思う。
様々な映画へのオマージュが詰まっている。「タクシードライバー」は大変分かりやすく表現されていた。またTVショーのくだりは「ネットワーク」を彷彿とさせる。
“I used to think that my life was a tragedy, but now I realize, it’s a comedy.”の台詞が儚く響く。こう思考するしかない者の果てが、この映画には描かれている。
凶気が乗り移る
社会に虐げられた男が反旗を翻す ホアキン・フェニックス最高 香港の暴動にも被るゴッサムシティ アメリカでダークナイトの乱射事件起きたのも何となくわかる 格差社会に対する問題提起 上映中もし何か起きたらどうしようと非常口確認しました
ジョーカー誕生物語
まぁまぁよかった~かな。。バットマンのジョーカーなら、もっと彼を狂わす出来事が欲しかったな。
バットマンに出てくるジョーカーの誕生についてはいろんな説があるみたいだけれど、今作オリジナルストーリーという事と、予告編を観て面白そうだと興味深々だったのですが、あれでは笑えないし、そうだったのか~とも思わない。笑ってしまう病気の人や精神病の人達をよく知っているので。。病気ではなく、彼がジョーカーになってしまうもっと衝撃的なハプニングが欲しかった。ちょっと重たい。ジョーカー誕生の内容には少し不満だけれど、それ以外の映画の構成やテンポ、音楽、演技につては素晴らしいと思いました。特にジョーカー演じた俳優さんの完璧なビジュアルは楽しめました。渋谷で観たのでハロウィンの日じゃなくてよかった。
フィリップスの狂気の演技
フィリップスの狂気の演技がすごい。
アカデミー賞の主演男優賞とるんじゃないかな?
作品賞はアメリカ万歳的な作品が取るから、むしろアメリカを否定的に見ているこちらは厳しいと思う。
ここのところ、幼少期からの親の愛情がないまま育つ、劣悪な家庭環境がその後の人生を左右したんだという作品が多い気がします。
確かにジョーカー映画だ。
あまりにも素晴らしい予告編を観てジョーカーが好きになるのではないかと心配したが、ちゃんとしたジョーカー映画でした。ジョーカーを好きになることは無い。これでこれからも気兼ねなく悪者としてDC映画を楽しめる。
驚いたのが、普通の青年が悪に染まるのではなく、精神病疾患者が悪に堕ちるという点だ。最初からジョーカーはジョーカーだった。その点において、想像と違ったので、感情移入がしにくかった。
ホアキンの演技は素晴らしかったので、アカデミー男優賞はとれるかもしれないが、作品賞はとりにくい作品だと感じた。
面白かったが評判ほどではない
始まった瞬間から安心して楽しめるセンスを感じられる画面作り、鬼気迫る役者の演技、別物でありながらも話題となったダークナイト版との齟齬を感じさせない丁寧な作り。
意外性はなく話は読めるものの終始「これは喜劇だ」という姿勢に徹する一貫性といい退屈せず良作であった。
けれど大傑作かと言えばそれほどでもない。期待しすぎにご注意。
アメリカ人にとってのジョーカーというキャラクターへの思い入れの深さを改めて考えさせてくれた。「これなら別にジョーカーじゃなくてもオリジナルで良いのでは」と言う人もいるが、きっとこれは日本人には分からない感覚なのだろう。
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