ジョーカーのレビュー・感想・評価
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精神的な死と肉体的な死
弱者(ジョーカー)が、自身に精神的な死を与えた者に対して、肉体的な死を与える。弱者を精神的な死に追いやることは黙認される(問題にすらならない)が、弱者が肉体的な死を与えた(殺人)場合は悪とされる。善悪を主観で決めているとのセリフがあったことから、肉体的な死と精神的な死は本来イコールのものであり、権力者が弱者に与える精神的な死は、殺人同様に残虐性を伴うものであると、この映画は主張していると思う。
決して、残虐性を正当化する映画ではなく、弱者の立場から残虐性を描く事で、権力者達(資本主義社会で富を得た者達)に対して、自らの残虐性を認識させようとしているのではと推察される。
また、地下鉄での殺人は、ピエロの仕事を終えて自宅に帰る途中(素に戻る途上)での出来事、仕事仲間を殺した時はピエロになる途上、母親を殺した時は完全に素の状態、テレビ司会者を殺した時は完全なピエロの状態。つまり、残虐性は完全に仮面を被らずとも、いかなる精神状態においても解放されてしまうということであろう。
ジョーカーに優しく接した小人症の仕事仲間を殺さなかったことからも、違う立場の人間同士が相互理解することで、人間の残虐性を抑制できると言いたかったのだと思う。
終始ドキドキ
人間の闇
評判の作品で。
バッドマン門外漢
ムカつく奴は撃ち殺せ
そういうメッセージの映画だから観て後悔した。
これは現状に満足してる人、幸せな人しか観てはいけない作品だと思う。
「高校卒業して何もかもうまく行かず、
アーサーのように追い込まれて悪い事をやってしまっていた可能性もゼロじゃじゃない」
と劇団ひとりがコメントしてますが、その時この映画を観ていたら・・・
虐げられてるものの暴力は絶対悪か?
では、フランス革命は、ロシア革命は、天安門事件は。
暴力と流血に耐えられる人向き
話の後半は、ちょっと目を背けたくなるシーンが続きます。前半は、まだマシだったことに気づきますが、妄想と現実との世界…観客もジョーカーに意識を乗っ取られるくらいな感覚になります。ホアキンの演技は凄すぎ圧倒されまくりました。
ホアキン・フェニックス!
演技は秀逸
観るなら心して観ること
安易な感動や 主人公への感情移入すら拒否するような映画。ひたすら悲...
かわいそうなおじさんの話
評論家連中に絶賛の嵐のようなので観に行ったけど、つまらんかった。
曰く、この映画を楽しめない人はジョーカーに「悪のカリスマ」を期待したせいだという。
でもそれは僕にはあてはまらない。特にダークナイトに思い入れもないし、哀れなホアキンフェニックスの話という触れ込みだったので、そうだと信じて映画館に行った。
で、その通りだった。なんの意外性もなく。
不幸な境遇の男が、銃を手に入れる。ヴィランの話なんだから、それだけでどういう展開になるのか想像がつく。
現実と妄想の区別が曖昧なんて使い古された手法だし、こんな奴に彼女ができるなんて不自然すぎるだろうと思ってたら妄想でしたってことで逆に納得がいったし、あんなのがテレビに呼ばれるなんて非現実的だし、夢オチなんて最低だ。
現代の社会問題をどうのこうの言うのもあるが、そんなもんこの映画の下敷きになった「タクシードライバー」の時代からある話で、なんの目新しさも感じない。
ここに書いたことも別にネタバレに値しないことだと思ってる。
正直、なんでこの映画がこんなに高評価なのか困惑している。煽りではなく、本当にどこが面白いのかおしえてほしい。
僕の見方が悪かったのか、IQが足りなかったのか。評価している人は社会的弱者か、ジョーカーに感情移入できたということなのだろうか。
恐るべき説得力を持つ作品。
もし自分だったら、彼と同じようにならないと自信を持って言えるだろうか?と考えさせられてしまうほどの圧倒的な説得力。映像の肌理はもはやアメコミ作品であることを忘れさせるほどに、見事に重厚な人間ドラマそのもの。世にも壮絶な悲劇である。バットマンの関連する要素が現れて「そうだ、これバットマンの世界だったんだ」と何度もハッとさせられた。
これを観て思い知らされるのは、人が生きる境遇っていうのはやっぱり無視してはいけなくて、「どんな境遇でも負けるな!強く生きろ!」という精神論の押し付けが、酷く残酷なアプローチになりうるということだ。だれかがこんな風になる前に、人の痛みへの共感的理解の力でもって、お互いに助け合える世の中でありたいと、そんなことを強く強く思わないでいられない。
バットマンのジョーカーとは違う
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