ジョーカーのレビュー・感想・評価
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怒りが正当だからと言って、人殺しまで正当化されるのか?
幻想は幻想でしかない
チュートリアルの徳井さんが、復帰後はじめての地元での舞台で、「トイレ不倫しまして」というボケで笑いを誘ったそうだ。自分が犯してしまった現実に目を背け、笑いを取るという仕事。それがお笑い芸人、それがコメディアン 。自分は不祥事を笑いに変えるのはあまり乗り切れない。いわゆるブラックコメディーと呼ばれるような笑いの取り方も苦手である。その思想の本質に、ジョーカーを見た感想があるんだろうと思った。
キツい言い方をすれば、不幸なまま居続ければ、ジョーカーはジョーカー足らしめなかっただろう。母親に心底愛されているという幻想を抱いてしまったから、コメディアンとしての才能を憧れの人に気付いて貰ったという幻想を抱いてしまったから、内なる狂気に気付いてしまったんだろうなと思った。
アーサーが不幸なまま居続けてくれとは思わない。その思想はこの映画でいう上流階級の人間と同じ。ちょっと「上流/下級」の二極化が極端すぎるので、現実離れしてるように見えてしまったが、"フィクション"だとはっきりさせないと、現実にジョーカーになったと勘違いして暴徒化する人間も出てくるんだろうから、ギリギリのバランスにしたんだろうと思う。
「僕の人生は喜劇だ。」と言いながら、母親を息絶えるまで写さない演出が特に秀逸だった。
アーサーはジョーカーになれてある意味幸せだったのかもしれない。だとしたら、アーサーになれない現実社会に生きている人はどうすれば良いのか? 余韻が残る作品だった。
本当のマイノリティは
あの〜お客様はどちらのジョーカーさんでしょうか?
無題
反乱軍の首謀者
鬱屈と傍観と爆発を巧みに表現した傑作
「あんのこと」が過る
主人公がどうなるのかは明白なため過程を堪能する作品と思うも、コスプレで起きた事件も過るためなかなかアメコミ原作のエンタメとしては処理しづらかった。
アメリカの格差、分断がシンプルに表現されているが、原作に忠実なだけかは知らない。ただ来るべき断絶と格差の時代を先読みし、人格ではなくそのアイコン、象徴として主人公を描きたかったのでは、と見る。
そんな主人公の不幸具合が波状攻撃過ぎてやはり漫画だな、とある意味ほっとするも
直接対決することになるロバートデニーロの緊張感が帳消しに。
あの一連のやり取りは良かった。
また現実と妄想の入り乱れ感が不意打ちで、まんまとハマる。
ありがちなはずも、脚本のうまさに唸らされた。
途中からどうしても「あんのこと」が浮かんで止まず。
本作が落ちるに任せるなら、あんは落ちるに逆らい続けた真逆のスジ立てで、
双方主人公はどこが違ったのだろう、と考える。
そして「あんのこと」が頭にある以上、本作の主人公には同情できなかった。
いや、ヴィラン誕生前提の物語なので、共感するもしないもないのだが。
(全編ユメ落ちではない視点で)
選挙の後に見ると
新作を見る前に、前作を見てなかったので、映画館でやっているのを見つけて見てきました。
本人が特に何をした訳でもなく、悲惨な状況の一員となっていて、ちょっとしたミスなのに、そればかりが目立って、更に状況は悪くなっていき、それに耐えきれなくなって爆発してしまう主人公。そして、彼が起こしたことをキッカケに、耐え切れなくなっている他の人達も爆発していくという流れ。下記の通り、40年ぐらい前の設定だと思いますが、アメリカだとその頃からグローバル化が進み、主に製造業が影響を受け、ラストベルトと言われる地域が顕著になってきていた時期ですね。被害に遭った3人組は、大企業の証券マンという設定も、当時から現在に至るまでの貧富の格差を象徴している感じ。
10/27の衆議院選挙の後に、その結果を踏まえて見ると、いろいろ思うことがありますね。収入が上がらないのに、天引きされる分ばかりが増えて、手取りが減っていることを不満に思っている中、そういうことを決めている人達の中に、よく分からないお金を使えている人がいるというのが、今回の選挙で話題になっていました。この映画で起こる暴動までのことはは起きないものの、選挙という手段を使って反発した人が多いのかなと。
見たスクリーンでは、その後に新作が上映されるスケジュールでしたけど、続けて見るまでの気力は残っていませんでしたね。
私がジョーカーというキャラを最初に見たのは、今から50年以上前のテレビシリーズ。作品の時代設定は、その時々で変わるんでしょうね。アーサーの家には、ピアノの鍵盤みたいな操作ボタンのビデオデッキがありましたね。フロントローディングじゃなく、カセットはデッキの上からガチャンと入れる、40年以上前の初期型の家庭用ビデオで、30万円ぐらいはしたでしょう。生活苦の家なので、中古で買ったとしても、40年近く前の設定でしょうか。その頃にブルース・ウェインが小学校高学年ぐらいということは、、、、なんてことを考えてしまいました。私が子供の時に見たテレビシリーズでは、もうバットマンはかなりの大人でしたし、執事のアルフレッドは、おじいさんでしたけどね。子供のブルースが、庭の遊具の棒を伝って、昔の消防士のように下に降りるシーンは、バットマンの秘密基地を連想しました。
理不尽な世の中だからこそ、手を取り助け会おう!
重苦しい
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