ジョーカーのレビュー・感想・評価
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共感できない。
僕は彼みたいな人間が大嫌いだ。
貧しい家庭環境、持病である精神疾患、自分の弱さや世間や社会、周りの環境のせいにしてアーサーは闇の中へ堕ちていく。
彼は言っていた、失うものは何も無い。それはそうだ彼はなんの努力も何もやってこなかったから。
僕は彼に共感できない。どんなに不遇な環境でも努力して生きるのが人生だ。アーサーが犯した罪は決して共感できる事でも許されることでもない。
この映画を見て共感したと思った人。それは危険な考えだ。
ただ、映像の見せ方、役者の演技力はさすがだなと思いました。
現実と妄想、喜劇と悲劇が錯綜する
最初から最後までものすごい濃密な作品でホアキン演じる主人公ジョーカーの演技は恐ろしくて素晴らしくて、笑っているのに泣いている、現実なのか妄想なのか分からない中で鬼気迫るものがある!本作監督のトッドフィリップスと制作のブラッドリークーパー(名優)とがいうレディガガのアリーのコンビが監督と制作をチェンジして挑んだ本作はいろいろとツッコミどころはありますがとても素晴らしい作品です!
映画と関係無いですが、映画マナーの案内フィルムは本編上映直前に流して欲しいですね。マナーの悪い人はギリギリか始まってから入ってくるような人達ですから。
盗撮防止ムービーよりこちらの方が重要ですよ。
また最近、特に持ち込み食品を食べる人が多く、コンビニ袋やスナック菓子のシャカシャカ音させる人がホントに多くて、映画関係者の皆さまには、特にこれの防止啓蒙をお願いしたいです。
過去のバットマンの見方が変わる映画
今までのバットマン映画においてアルフレッドやトーマス・ウェインはあたかも聖人のように描かれていたが、今作の彼らは嫌味な上流階級の人間というイメージが色濃く出ていた。
これはお坊っちゃまのブルース視点では無く、底辺層の人間のアーサーという男から見た彼らを描く事によって、終盤でジョーカーがフランクリンとの対談で語っていた「善悪なんて個人の主観でしかない」という事を表す為だと思う。
これを観た後では、その彼らによって育てられたバットマンは正義だとは思えなくなってしまう。
悲しい現実
絶対的な狂喜への変貌を悲しくも魅せる人間ドラマです。
今年の秋の大本命でアカデミー賞確実と言われる作品ですが、DCコミックス系の作品は肩すかしされた事も多く、個人的にも合わないなぁと思える事も多いので腰が重かったのですが、先日リニューアルオープンしました丸の内ピカデリーのドルビーシネマのオープニング作品とあって、丸の内ピカデリーで観賞しました。
で、感想はと言うと、いや~凄い!凄いわw
ジョーカーとしての誕生を描いていますが、ブレる事なく、2時間と言う時間に圧倒的な熱量と有無を言わさぬ情念を重く静かに観る側に叩き込んできます。
稀代の悪役キャラでバットマン最大のライバル。
本来ならバットマンのスピンオフに位置するのですが、この作品はスピンオフが完全に独立と言うか本家を食ってます。
なので、バットマンのスピンオフと言うよりもバットマンがジョーカーのスピンオフの様な変な逆転現象を感じます。
ストーリーは完全オリジナルで今までのジョーカーになる過程とは別物なので、以前のイメージに引っ張られると違和感を覚えるかなと思いましたが、違和感を覚える隙間を与えないぐらいにこれでもかと叩き込んでくる。
それも迫力や力技と言うのではなく、じわりじわりと狂気に導き、ジョーカーとしてなる辺りから狂喜に変わるのが圧巻的。
アーサー・フレックは病気を抱え、コメディアンとして大成する事を夢見る母親思いの心優しき青年。
仕事先の解雇をきっかけに様々な苦難がアーサーの行く先々にのし掛かる。
それは思いがけない物ばかりでいろんな物が信じられなくなり、いろんな物に裏切られ、次第にジョーカーとして変貌していくのが上手い。
本筋がブレる事もなく、ジョーカーへの変貌を描きつつも、小さな起伏と言うか、取っ掛かりとなる傷的なのが至るところに散りばめられていて、それが上手く昇華していく。
なので、ジョーカーとしての変貌していく事に待望感を寄せつつも、混沌の中のカリスマの誕生に喜んでしまう。
完全にゴッサムシティの住人の気持ちが分かりますw
観ていて、何処までが現実で何処までが空想かが分かり難いかったりしますが仮に現実であったとしても空想であったとしても、その過程を経た結末は悲しい。アーサーの思いや切なさ、悲しみは観る側にキリキリとナイフを突き立ててきます。
ジョーカーと言うと、ジャック・ニコルソンのイメージが個人的に大きいですが、観賞後はジョーカー = ホアキン・フェニックスのイメージに塗り替えられました。
とにかくホアキン・フェニックスが凄い。
今までジョーカーのイメージとはかなり違い、ジャック・ニコルソンやジャレッド・レトとは程遠く、どちらかと言うとヒース・レジャーのジョーカーに近いですが、完全に新しい解釈でのジョーカーを作り上げました。
役への作り込みも鬼気迫るものがあります。
ジャック・ニコルソンのジョーカーとは別物のアプローチではありますが、ジャック・ニコルソンが主演の「シャイニング」のジャック・トランスに通じる狂気を感じる。全身でアーサーの悲哀を演じてます。
アーサーが憧れるマレー・フランクリン役のロバート・デ・ニーロも当たり前ですが流石に良いです。
良い感じでアーサーの変貌を手助けしてますw
また、明暗の色彩も見事で、いろんな感情を表現しています。
DCコミックス系の作品はマーベル作品に比べると明暗の暗の部分が多すぎて、必要以上に暗さを描き過ぎで見辛い感じがしましたが、今作のジョーカーではバッチリハマってます♪
その辺りを凄く感じたのはドルビーシネマで観賞した事も多分にあると思います。
ドルビーシネマの圧倒的な映像表現は凄かったです。上映前のデモ映像で本当に黒色を見せられた時にはビックリしました。
なので、ドルビーシネマで観た事で少なくともプラス0.5点は付いてますw
IMAXで初めて観賞した時も凄いと感じましたが、今回のドルビーシネマはそれ以上。場内は黒を基調としていて、色彩がより鮮明。勿論音も良い。
映画を観ると言うよりもアトラクションの様に映画を体感すると言った感じでプラス600円が全然高くないです。
3D作品には殆ど魅力を感じませんが(映画を観る際はメガネを掛けるので、メガネ オン メガネになるからw)、IMAXも今回のドルビーシネマも作品によるかも知れませんが、映像表現に力を入れた大作には絶対良いです。
作品に難点を言うとすれば…少しアカデミー賞とか賞狙いの所が見え隠れして、賞取り作品として意識し過ぎてるかな?と思えなくはないかなと。
世界が狂気を受け入れる体制がある事自体、それはコメディであり、コメディなら民衆を笑わせ導かせるコメディアンとしてアーサーがジョーカーになったのは必然。
でもその必然は悲哀であり悲劇であるけど、圧倒的な悲劇の悪のカリスマに魅了されます。
触れ込みに「絶対に観ないといけない作品」とありますが、絶対に観ないといけないは言い過ぎでも観る価値は絶対にあります。
その際はドルビーシネマかIMAXで観賞を強くお薦めします!
知りたくなかった
ある意味【ヒトに優しくなれる映画】
個人的観点で言わせて頂くと
見た後、『ヒトに優しくなれる映画』でした。
そして、あまりにも切なくて見ていて涙がこぼれてしまいました。
言い方は酷いですが、
現実世界の仕事で何れだけ蔑まされても
【彼】よりは幸せなんだと、
恐怖や緊張しても悲鳴をあげる事が出来ず
笑い声しか出ず周りに理解してもらえない、
薬も福祉の打ち切りから飲む事も出来ず、
【不幸】の一言では済まされない程の、
【不運】が、がんじがらめに絡み、産声をあげた様に見えました。
そして何処から何処までが彼の空想なのか。
因みに、ラストの廊下でのダンスの後、逃げ惑う姿が滑稽に見えてしまいました♪
そして哀しい乾いた笑い声が響き、
『こう言う笑い声しか出なくなってしまったのね…』
と、切なくなってしまいました。
悲劇か喜劇かそれは主観だ
私はこの映画を観たら、もしかしたらジョーカーという人間に同情して
彼の悪を赦してしまうのではないかと心配していた。
それ故にこの映画を見る半日前からすこし憂鬱な気分になっていた。
いや、「心配」ではなく、
もしかしたらそうなることを
「この世には赦される悪もあるのではないか?」
そういうものが見れるのではないかと少しだけ期待していたのかもしれない。
しかしその期待は裏切られた。
彼は自分の人生を喜劇だと言った。
しかしこの物語を見た人は皆口を揃えて
「彼の人生は悲劇だ」と断言するだろう。
その意味を深く考え、
私達が生きるこの社会を見つめなければならないと
考えさせられる映画だった。
ゲイリーグリッター
映画としては俳優達の演技、映像、音楽、全て素晴らしかった
ただ、これまでのコミックや映画でのジョーカーとしては疑問
この類の映画レビューで長々と美辞麗句を並べ、何か社会問題と絡めたがる人にはオススメの大傑作ですね
私個人としてはゲイリーを逃した後のゲイリーグリッターがツボでした
虐待・街でのデモ・覆面。。。そして狂的な社会。とてもタイムリーで圧倒的な完成度の芸術映画
アメコミ映画は基本的に観ないことにしているが
この映画は別格だ。観る事を躊躇しなかったし
この芸術映画を観たのは正解だ。 観なかったら後悔しただろう。
前作(ダークナイト)において、故ヒース・レジャー氏は高評価を得ていたが
ジャンキーの演技なので、僕にとって、それは評価外・論外であり、
狂人の極端な演技は差ほど難しくはない。
それに比べ、後半マイケルジャクソンにさえにも魅えた
主人公ホアキンさんの役作りと演技は完璧だ。この映画の背景すべてを完璧に語っている。
そして紙1枚とネタ帳で映画の前提をすべてを表現した脚本も凄い。
楽しいから笑うのではなく、悲しいから笑うのでもない。
彼は感情が高まると泣くのだ。
だから彼は真の”笑い”というものを知らない。
その知らないもので、自分探しをするが
それは残酷でもある。
彼は根っからの社会的弱者・障壁者なので、本来守られるべき人間であるが、
社会が彼を犯罪者にしたのではなく、弱者切り捨てによって作られた隙間に落ちた人間で
妄想好きな狂人
映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と同じだ。
多々でてくる回想シーンはボッーと観ていると勘違いしそうなシーンで構成されているが、
構図も撮影・カメラワーク・照明もすべて完璧!
オレンジライトとブルーライトをうまく使い分け、綺麗な色彩を演出していた。
構図・音楽・効果音が的確で
非常に考え尽くされた画面と
オープニング・エンドタイトルに至るまで、センスよく
ほんの僅か上映時間が長い気もするが、脚本もピカ一
完成度が非常に高い作品
しかし、冷蔵庫を映すシーンの必要性とカメラの動きの訳
途中に入ったギーィ音の意味が気になったので、監督に訳を聞きたい。
この映画を観たら、鏡に映る対照的な「タクシードライバー」を見直したくなった。
かなりの問題作
見ててつらくなる悲惨さ😢
もう最初から可哀想すぎて、見てられないって
シーンがいっぱいあって胸が苦しくなった。
このジョーカーを見てしまったら
報われて欲しすぎてどんどん殺れ〜ってなります😌
ちなみにバッドマンシリーズはダークナイトを前に
少し見たことがある程度なのですが、内容が
よく分からず見るの途中でやめてしまいましたww
しかし!!ちゃんと楽しめました!!
まぁちゃんとシリーズ見た方がバッドマンとの
繋がりが分かるから面白いと思います👌🏻
ジョーカー見終わったあとにバッドマン調べたら
おおおおお!!ってなったので先にバッドマンシリーズ最初から見るべきだったと後悔しました。
これから見る皆様は後悔しないように。
観るのが億劫だったら少しバッドマンについて
調べてから見た方がいいです🦇✨
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この作品は現在の社会問題(貧富の差)から
精神疾患や障害を持った方の見方など、
見終わったあとに考えさせられるものがあります。
日本は銃の所持はできませんが、
海外だったらこれに感化されて殺しをする人
いるんじゃないかな🤔とか考えてしまいました。
何が悪なのか、もう一度自分自身で考える必要が
ありがちなストーリーも 演出と役者の力で素晴らしい作品と なる事を実感する映画
哀れな男のひとり芝居
こんな映画上演していいのか?
紛うことなき第一印象である。これが映画、すなわち、"つくり物"であることすら認識できずにいた。それくらい、嘘っぽさのない映画であった。
故に、時々感じる嘘っぽさが目立つ。それこそが彼の狂気、もしくは正気からうまれたジョークなのだ。
「誰にも気付いて貰えない」と嘆いた彼は、偶然エレベーターで乗り合わせ、話し掛けてきた女性に夢を見る。悲しく、気味の悪い夢だ。願望の世界の彼女はまさに"嘘っぽい"。
アメコミ映画にしては、あまりにバイオレンスで、不憫で、重いストーリー。それもそのはず、監督は"ジョーカー"というキャラクターを利用したに過ぎない。彼が描きたかったのは、現代には流行らない人物中心の物語。アメコミというネームバリューを活用し、自身の映画を作り上げた。それに欠かせなかったのが、ホアキン・フェニックスというジョーカー。
正直、今まで生きてきた中で、"演技が上手い"と思ったことはあっても、"演技に見えない"と思った演技はホアキン・フェニックスのジョーカーがはじめてだ。"俳優"という職業の、"俳優"という人種の危うさをはじめて体感した。彼の演技があまりにも"ホンモノ"であるが故、また良からぬことが起こるのではないかと不安になってしまった。が、それは本人がインタビューされた際に怒りを含んで否定しているので、観客もその信頼に応えるべきだ。リスペクトを持って、この作品を一フィクションとして賞賛したい。
たとえ観客のチャンネルに相応しくないブラックなジョークであっても、それがこの映画なのだ。
伏線
娯楽、作品、どちらのスタンスで観るか。
映画という娯楽として評価するか、
映画という作品として評価するか。
観る人のスタンスによって、全く逆の評価になってしまう。
娯楽とすると、全く楽しめない。楽しくない。ただただ悲しく救えないアーサーの物語を、淡々と2時間ぶっ続けで観させられる。【ダークナイト】の吹っ切れたジョーカーとは、全くの別物。
作品とすると、演出、演技、全てが素晴らしく、アーサーとして観ている様な感覚にさせられる。現実なのか妄想なのか、何が本当なのかわからない。2時間、世界に引き込まれっぱなし。
同意も感情移入も出来ない複雑な気持ちの自分。ホアキンの圧倒的な演技力に魅せられている自分。状況次第で自分すらジョーカーになりえる恐怖心。観終わった後、なかなか自分の言葉が出てこない。
賛否両論あるが、人を殺める時だけは、紛れもなく今まで観てきたジョーカーだった。
個人的にはこれを超える『作品』に出会うのは、かなり先になると感じるくらいの衝撃。良い意味でも悪い意味でも、この映画を受け入れるスタンスで観に行くと、ずっと記憶に残る名作になると思う。
アーサーの一人称世界
ってどなたかレビューに書いてたけど、本当に彼の主観の世界に巻き込まれてしまった。
彼が踏ん張って善人であるうちは胃が重くなるようなしんどさがあり、逆に殺人を犯した後の高揚感には見ていて少し楽になってしまった。共感してしまえるのが恐ろしい。
アーサーの不器用な字のノートが出てくるシーンに何故か悲しくなったんだけど、劇的な怒りのシーンや彼の活躍シーン(本人の妄想??)みたいな彼の一人称視点から、急に客観視点に引き戻されたからかも。コメディアン志望の彼のネタ帳のはずが、覗いてみると精神不安や妄想の連なったノートになっている…
アメコミ映画だし、途中から反則みたいに強いジョーカーが誕生したり嘘見たいに極悪なヤツだったら気楽なのに、アーサーはひたすら現実的に弱くて優しさもある人。
この映画の状況が、めちゃくちゃ現実的に思えてしまうのがしんどいなぁと思う。
バットマン80周年にあわせたエピソードゼロ的な
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