ジョーカーのレビュー・感想・評価
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バットマン詳しくないけど良かったです。
過去に、劇場でダークナイトを見て興奮したことがあったので、期待して見ました。
ジョーカー誕生までの生い立ちというか、悲劇というか、理由付け(笑)というか、そういうお話ですが、割とすんなり受け入れられました。少し展開が遅くて、退屈な時間もありましたが、話も分かりやすくて面白かったです。
強いて言えば、驚きが少なかったことが物足りなさでしょうか。
精神状態のリトマス試験紙
JOKER誕生の意味づけを後から考えたら、こうなりました?
とにかく、演技に圧倒される。表情、ダンス、セリフ。
ジャック・ニコルソンかと錯覚すらするほど、2人が交錯するような絶妙な演技。
でも、残念なのは精神病を匂わせる背景だ。
もともと非現実な世界観なんだから、ほかに不幸は盛れそうなのに、精神を持ち出したら、何か違くない?
超人的な何かで語ってほしかったな。
でなきゃバットマンと渡り合えないじゃない。
何なら不幸のどん底から、改造人間にでもなってくれたほうが、まだ非現実かも。
演技が凄かっただけに、虚しい感じ。
うーん。良かった。
現実なのか、幻想なのか。ジョーカーなのか、魂が繋がるのか。
あれは誰?最後の足元は?
元々SFあるいはファンタジー。見る側が決めれば良いこと。
最後まで引き込まれた。良かった。
やっぱジョーカーは最高のヴィランだった
バットマンの宿敵ジョーカーがどうしてジョーカーになったかを描いた話。
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急に笑ってしまう頭の障害を持ったアーサーは、ボケ気味のお母さんの介護をしながらピエロ役のバイト中。理不尽にオヤジ狩りにあったり、貧しいけどいつか芸人になりたいっていう夢のために毎日ネタ帳をつける日々。
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そんな男が徐々に徐々に色んなものを失っていく。貧困・孤独に加えて銃が揃っちゃったらもうこうなるのはしょうがないんじゃないかな〜って、ジョーカーに共感してしまう。
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だからゴッサムシティの貧困層の民衆がジョーカーをヒーローだと崇めちゃう気持ちも分かるんだけど、アーサーは元々貧困層の奴らにオヤジ狩りとかひどい扱い受けてたわけで。貧困層の味方になんて絶対ならないよな。ジョーカーはジョーカーなんだよな。
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1番よかったシーンはやっぱりアーサーがショーに出るためにジョーカーになって、踊りながら階段を降りてくところ。家への帰り道に重い足取りで階段を登ってたアーサーと対象的で良かった。
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あぁ、この人はもう普通の人間アーサーには戻らないんだろうな。この階段をもう登ることはもうなくて、人間としての階段を降りてっちゃうんだなってわかって悲しくもかっこよかった。
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誰だってジョーカーに成り得る。
内容に期待しすぎたかも
ホアキン・フェニックスの演技は本当に素晴らしかった。
だけど、内容は思っていたよりも…
見た後に映画に引き込まれ、辛くなるという意見を多数見てたので覚悟いるのかな?と思ってみたところ特に覚悟も必要なかったし疲れもなかった。
過去の環境や周囲の人はとても酷いものではあったけれど、ジョーカーになった時は悪のカリスマと呼ばれるような人ではなくただの狂気的な殺人犯に感じた。
ジョーカー上映前のホアキン・フェニックスのインタビューを読み「今までのジョーカーとは全く別」というような話を聞いていたのでヒース・レジャーが演じたものとは別のジョーカーを思い浮かべ鑑賞したとはいえ、やはり私にはこれまでのジョーカーの方が絶対悪であり魅力的に感じる。
今回のジョーカーで特に最初の地下鉄で殺人をした後に動揺してトイレに駆け込んだり、元同僚を「優しかったのはお前だけだ」といって襲わなかったのも私の考えてたジョーカーだとありえなかった。
でも、個人的にはダークナイトや今までのジョーカーを知らずに見たらまた違う視点で楽しめたのかもしれない。
バットマンを見てたからブルース・ウェインが出てきた時も、ブルースがバットマンになる頃にはジョーカーの年齢が…とかも考えてしまったりしたので余計に。
社会や環境がアーサーのような人を出してしまうというストーリーの流れはわかりやすかった。
現実と闇との境界線
重い
全編にわたり重苦しさが続く。見終わった後は疲れた。前半はゆっくり進むが後半の展開は見事。主役のホアキンの怪演は素晴らしいが、他の役者を飲み込むほどでジョーカーしか印象に残らない。それも狙いの1つなのかな。バットマンとの接点はあるがどうしてもタイムラグが気になる。ヒース・レジャーのジョーカーのイメージが強すぎるかも。違う物語として観た方がいいと思います。ラストはちょっと残念。
辛い現実
絶対正にはシラケるけど絶対悪はかっこいい
評判が良いので、バットマンビギンズとダークナイトだけ観てから行きました。このふたつは観てから行った方が良いかと。
元々アメコミ映画はあんまり観ません。正義が悪を打つみたいな単純なイメージと、アメリカ人が好きそうな自己犠牲とか愛国心のイメージがあるから。
ただ、今回はJOKERを観るために鑑賞です。
まず、バッドマンのJOKERは、絶対悪に鳥肌。悪とはこうあるべき。今まで観てきたどのキャラより悪。まさに完全悪に鳥肌。
この映画のJOKERはとても人間的。自分もそうなるかもと思ったし、周りにもこういう人がいるかも、とも思った。
人間が完全悪になるきっかけというか、瞬間がたまらない。
どうしてそうなったのか、、、というストーリーですが、その理由がとても人間っぽく、日本でも身の回りに起きるような話で、逆にゾッとしました。
残忍なシーンもありますが、どちらかというと人間の内面の醜さの方がキツい。
あと、この話は文字にするとそんなすごい話ではないと思う。映像と音楽、、そして演技でここまで凄いものができるのだと、改めて映画が好きになった。
あとは、とにかくJOKERがセクシーでかっこいい!
普通の大人は完全な正義を見せられると白けてしまいますが、完全な悪には憧れてしまうということがよく分かった。
最後まで釘付け。足を組み直すのも忘れるほど。個人的にはシン・ゴジラ以降初。
ヒーロー物を期待して観ると・・・
スピンオフでコレだけ質の高い映画を生み出す所が凄い。改めてハリウッドの底力を感じた。
描かれるのは貧困層の底無しの虚無感。何とか這い上がろうと、もがけばもがくほど貧しさにどっぷり溺れていく。一切の希望も見いだせないまま、自分の存在感を暴力に見出した主人公は、彼を貧困層のカリスマと祭り上げた群衆によって、怪物へと変貌を遂げる・・・
ヒーロー物を期待して観ると、余りの陰鬱さに失望するかも。デート向きではないですw
ただただ重たく深い映画。 描写、演出、ディテールが素晴らしい。 ホ...
つらたん
ブルースはバットモービルやら秘密道具作ってる予算でゴッサムシティのスラム化改善できたんでないの?犯罪無くしたい気持ちは分かるけども、格差を何とかせんと…
今作のジョーカーはカリスマっていうより可哀想すぎて絶望だったから、ハーレイクイン側にいてあげてって思った笑
笑えない冗談
時代と共に世の中の価値感は確実に変わってきたと思う。
60年代自分が子供だった頃のアダム・ウエスト版TV番組「バットマン」はコメディ寄りのお気楽なドラマだった。大体悪役との格闘シーンで「BANG!」とか吹き出しが合成されてるあたりそもそもアメコミの実写って事もあり、その場は斬新でもあった。
ティム・バートン演出のマイケル・キートン版はジャック・ニコルソン演じるジョーカーこそ狂気的だがどことなくTVドラマのジョーカーを引きずった感じ。むしろ2作目の「リターンズ」に登場するペンギンやキャット・ウーマンなどの悪役勢が今作の世界観と繋がっている気がする。
そしてシリアスなドラマとなった「ダーク・ナイト」シリーズはまた別な世界観を作り出した気がするが、この映画「ジョーカー」は善悪の位置づけ自体に疑問を投げかけている。
それはこの映画に出演しているロバート・デ・ニーロの出世作「タクシー・ドライバー」がいい例で、主人公のトラヴィスは政治家の暗殺まで考え未遂までするが、最終的には誰も望んでない悪者退治を勝手に行うサイコ野郎なのにマスコミは英雄扱いする。
世の中が悪く、自分は正しい・・・
他の映画で言えば「フォレスト・ガンプ」。この名作でさえ、知的障がい者であるフォレストは周りから不自然な目で見られるが、本当におかしいのは健常者の世界。それはフォレストの幼なじみのサリー・フィールドがどんどん時代と共に堕ちて行く過程が最もいい例だろう。
今作も主人公は決して生まれながらの悪党ではなく、世の中が彼を追いつめた状況を淡々と綴ったドラマだ。
そもそもスケールのデカい犯罪者を数々生み出した「ゴッサム・シティ」なので、環境がいい訳が無い。一般的には「この家庭環境なら子供がグレても仕方ない」みたいな感覚。
主人公は散々辛い目に遭いながら自分の進むべき道を必死に捜す。結局ネガティブな方向へ進むしか無かった。それは十分理解できる・・・
しかし、犯罪は犯罪でしかない。どんな理由があってもそれは避ける事ができない。
自分はこの映画の評価を躊躇う部分は映画としてのカタルシスがあるかと言うと、残念ながら無いところ。
「タクシー・ドライバー」は最後一応英雄視された。「フォレスト・ガンプ」は様々な体験を語りバスに乗り込み過去のアメリカの痛みをそこで客観的だが昇華させた気がする。
はたしてジョーカーは・・・・そこが不明だ。
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