ジョーカーのレビュー・感想・評価
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重い
全編にわたり重苦しさが続く。見終わった後は疲れた。前半はゆっくり進むが後半の展開は見事。主役のホアキンの怪演は素晴らしいが、他の役者を飲み込むほどでジョーカーしか印象に残らない。それも狙いの1つなのかな。バットマンとの接点はあるがどうしてもタイムラグが気になる。ヒース・レジャーのジョーカーのイメージが強すぎるかも。違う物語として観た方がいいと思います。ラストはちょっと残念。
辛い現実
ジョーカーってやっぱり暗いよね
報われない
私の人生もジョーカーみたいなもん
DCコミックってなんか暗いイメージがある
昔観たバッドマンのジョーカーもなんかすごい暗かったなあって思った
親は毒親だし、ただ人を笑顔にしたいだけなのに裏切られて踏みにじられて…
生きることは辛いなあ
「自分を偽るのをやめた」ってジョーカーは言っていたけど、失うものがなにもなくなったら人は何にでもなれるのかなあ
絶対正にはシラケるけど絶対悪はかっこいい
評判が良いので、バットマンビギンズとダークナイトだけ観てから行きました。このふたつは観てから行った方が良いかと。
元々アメコミ映画はあんまり観ません。正義が悪を打つみたいな単純なイメージと、アメリカ人が好きそうな自己犠牲とか愛国心のイメージがあるから。
ただ、今回はJOKERを観るために鑑賞です。
まず、バッドマンのJOKERは、絶対悪に鳥肌。悪とはこうあるべき。今まで観てきたどのキャラより悪。まさに完全悪に鳥肌。
この映画のJOKERはとても人間的。自分もそうなるかもと思ったし、周りにもこういう人がいるかも、とも思った。
人間が完全悪になるきっかけというか、瞬間がたまらない。
どうしてそうなったのか、、、というストーリーですが、その理由がとても人間っぽく、日本でも身の回りに起きるような話で、逆にゾッとしました。
残忍なシーンもありますが、どちらかというと人間の内面の醜さの方がキツい。
あと、この話は文字にするとそんなすごい話ではないと思う。映像と音楽、、そして演技でここまで凄いものができるのだと、改めて映画が好きになった。
あとは、とにかくJOKERがセクシーでかっこいい!
普通の大人は完全な正義を見せられると白けてしまいますが、完全な悪には憧れてしまうということがよく分かった。
最後まで釘付け。足を組み直すのも忘れるほど。個人的にはシン・ゴジラ以降初。
普通につまらない
話題になっているようだが
映画として面白いか
面白くないかというと
普通につまらない
と思う
気になってしまっている人はみないと
つまないとわからないし、難しいよね
あきらめてみましょう
つまらないから
ヒーロー物を期待して観ると・・・
スピンオフでコレだけ質の高い映画を生み出す所が凄い。改めてハリウッドの底力を感じた。
描かれるのは貧困層の底無しの虚無感。何とか這い上がろうと、もがけばもがくほど貧しさにどっぷり溺れていく。一切の希望も見いだせないまま、自分の存在感を暴力に見出した主人公は、彼を貧困層のカリスマと祭り上げた群衆によって、怪物へと変貌を遂げる・・・
ヒーロー物を期待して観ると、余りの陰鬱さに失望するかも。デート向きではないですw
ただただ重たく深い映画。 描写、演出、ディテールが素晴らしい。 ホ...
ただただ重たく深い映画。
描写、演出、ディテールが素晴らしい。
ホアキンフェニックスの演技も神がかっていて称賛に値する。
想像も絶する、とんでもない理不尽ば状況におかれたら自分はどうなる?
観る側の今置かれている状況で賛否両論。
ジョーカーの気持ちがちょっとわかる自分がいる事に複雑な感じを抱く。
世の中の善と悪、表と裏、考えさせられる。
やっぱり深い映画。
つらたん
ブルースはバットモービルやら秘密道具作ってる予算でゴッサムシティのスラム化改善できたんでないの?犯罪無くしたい気持ちは分かるけども、格差を何とかせんと…
今作のジョーカーはカリスマっていうより可哀想すぎて絶望だったから、ハーレイクイン側にいてあげてって思った笑
笑えない冗談
時代と共に世の中の価値感は確実に変わってきたと思う。
60年代自分が子供だった頃のアダム・ウエスト版TV番組「バットマン」はコメディ寄りのお気楽なドラマだった。大体悪役との格闘シーンで「BANG!」とか吹き出しが合成されてるあたりそもそもアメコミの実写って事もあり、その場は斬新でもあった。
ティム・バートン演出のマイケル・キートン版はジャック・ニコルソン演じるジョーカーこそ狂気的だがどことなくTVドラマのジョーカーを引きずった感じ。むしろ2作目の「リターンズ」に登場するペンギンやキャット・ウーマンなどの悪役勢が今作の世界観と繋がっている気がする。
そしてシリアスなドラマとなった「ダーク・ナイト」シリーズはまた別な世界観を作り出した気がするが、この映画「ジョーカー」は善悪の位置づけ自体に疑問を投げかけている。
それはこの映画に出演しているロバート・デ・ニーロの出世作「タクシー・ドライバー」がいい例で、主人公のトラヴィスは政治家の暗殺まで考え未遂までするが、最終的には誰も望んでない悪者退治を勝手に行うサイコ野郎なのにマスコミは英雄扱いする。
世の中が悪く、自分は正しい・・・
他の映画で言えば「フォレスト・ガンプ」。この名作でさえ、知的障がい者であるフォレストは周りから不自然な目で見られるが、本当におかしいのは健常者の世界。それはフォレストの幼なじみのサリー・フィールドがどんどん時代と共に堕ちて行く過程が最もいい例だろう。
今作も主人公は決して生まれながらの悪党ではなく、世の中が彼を追いつめた状況を淡々と綴ったドラマだ。
そもそもスケールのデカい犯罪者を数々生み出した「ゴッサム・シティ」なので、環境がいい訳が無い。一般的には「この家庭環境なら子供がグレても仕方ない」みたいな感覚。
主人公は散々辛い目に遭いながら自分の進むべき道を必死に捜す。結局ネガティブな方向へ進むしか無かった。それは十分理解できる・・・
しかし、犯罪は犯罪でしかない。どんな理由があってもそれは避ける事ができない。
自分はこの映画の評価を躊躇う部分は映画としてのカタルシスがあるかと言うと、残念ながら無いところ。
「タクシー・ドライバー」は最後一応英雄視された。「フォレスト・ガンプ」は様々な体験を語りバスに乗り込み過去のアメリカの痛みをそこで客観的だが昇華させた気がする。
はたしてジョーカーは・・・・そこが不明だ。
甘美なる映画
画が地味だとか、犯罪を助長するだとか賛否両論ありますが自分は美しさすら感じた。
この映画には現実に起きている問題が詰め込まれている。
格差社会、親子愛とは何か、介護問題、いじめ問題、仕事が上手くいかないことへの苦悩、貧困、福祉カット、シングルマザー、児童虐待、精神病...
まさに今、世界中でヘイトが溜まっており、香港ではこの映画のように暴動が起きており、覆面禁止法も話題に新しい。
序盤ではアーサーが病気を懸命に治そうとしたり、真面目に仕事に取り組んだり、コメディアンを夢焦がれ、絶望に打ちひしがれながらも上に上にあがろうする心情を階段を上るシーンで表現している。
懸命に生きるものの、全く報われず狂っていき、「ジョーカー」として解き放たれた後は、解放感満載に、楽しそうな顔で晴れやかに階段を下りながらダンスする。
しかしこれは、階段を下ってることから人として堕ちていく様を表現しており、その皮肉さは観てるこちらは何とも言えない感情を揺さぶられてしまう。
自分自身、少年期ずっといじめを受けてたり、病気に苦しんだり、詐欺にもあい、人間関係も仕事もうまくいかず現実問題クビのような状況になり、転々としたり、ニートになったり、貧困に苦しみ、社会や人を恨んだりとジョーカーに非常に感情移入してしまう。
これはどんな人でもちょっと道を間違えると起こりうることで、全く人ごとではない。誰しもが、ジョーカーになり得るのかもしれない。
しかし、決して犯罪を助長するわけではなく、改めて自分の人生を考え直し、日々や環境に感謝しなければいけない、と思い直させてくれるような、逆にポジティブな映画だと思う。
犯罪者になり得る人はこの映画が着火点になるとは限らず、どんな時にどんなタイミングでスイッチが入ってしまうか分からないため、ジョーカーはそういった批判の対象ではないように感じる。
確かに映画としては派手さも無く単調だったり、ある程度観てる中で予想できるありきたりな展開の部分もあった。
でも、ここまで色々なことを考えさせられる映画という時点で、傑作だと思う。
狂気の街ゴッサム
映画が終わって席を立つ人達の間には、なんだか重い空気が漂っていたような気がした。
歴代ジョーカーを演じた役者たちはそれぞれに見事な怪演を見せたが、ホアキン・フェニックスこそ異常者を演じるのに違和感がない役者だと思う。
それは、以前からホアキンに対して抱いていた個人的な印象。
果たして、殺人鬼ジョーカーの出自となる自閉的なコメディアンという矛盾の男アーサーを、ホアキンは贅肉を削ぎ落とした肉体で鬼気迫るまでに圧倒的な説得力で演じている。
そして、精神に病を抱える弱者アーサーを追い込んでいく状況設定が、非情極まりない。
監督兼共同脚本のトッド・フィリップスという人、酔っぱらいコメディ映画しか知らなかったが、なかなかに侮れない。
ゴッサム・シティは、同じDCユニバースのメトロポリスとは対照的な、荒んだ都会の暗部の象徴。
メトロポリスは外側から悪が襲ってくるが、ゴッサム・シティは内側で悪を産み出す。
このイメージは「バットマン」コミックスの初期にはそれほど強烈ではなく、ティム・バートンの映画とフランク・ミラーのコミックによって1980年代後半に定着したものだと思う。
そして、本作でアーサーに襲いかかる災難の元凶はこの荒んだ都会の病巣だけではなく、母親の秘密にもあったという残酷な設定が、カタルシスとは縁遠い重苦しい後味を残させたと思う。
コミックのスーパーヒーローを暗いシリアスな映画にする流行は、実はあまり戴けないと思っている。
そこに持ってきて、悪役をフィーチャーしてここまで悲惨な映画を作る必要があるのだろうか、とも思う。
(もっとも、フランク・ミラーやアラン・ムーアが先にコミックにそういう空気を吹き込んだのだが)
しかし、これがコミックのキャラクターだからこそ、現実の世界に存在する狂気の沙汰が人間に作用する危険性を訴える物語を率直に受け止められる。
理不尽な暴力行為や、虐待とネグレクトなど、日常茶飯事のように報道されているではないか。
殺人鬼ジョーカーは誇張の世界だとしても、被害を受けた人の中に何が残って、それが人間形成にどのように影響していくのかを想像すると、戦慄を覚える。
本作の唯一の良心はザジー・ビーツが演じた隣人のシングルマザーだが、彼女の安否が心配だ…😟
これもまた正義?
正義には色んな形がある。人を救うのがヒーローの目的なのはきっと共通。ジョーカーも支持する人からすれば悪ではなく正義になる。ジョーカーにどんどん心が奪われていった。
最初の方はかわいそうな男性の話に見えるなあと思っていたがその人生を理解した上で最後まで見るととても面白かった。かっこいい。かっこよすぎる。
ホアキンフェニックスの怪演ぶりが素晴らしかった。
もう一度見たい。
見て後悔する
ホアキンフェニックスの怪演が素晴らしいが、上映中一刻も早く劇場から出たいと思うような狂気と陰鬱にまみれた映画。
最後のウェイン家族のところはピエロの仮面を取ったほうが良かったと思う。
(確か設定の犯人はただのゴロツキだった気がするので、今回の騒動と結びつけるのは少し強引だと思った。)
面白いつまらないという評価基準を超え、凄く嫌な映画という感想だけが残った。
ホラー映画ではなかった
ホラー、サスペンス系の映画かと思ったけどそうではなく、精神障害にかかった男が社会を風刺する映画だった。架空の都市が舞台。アウトロー的な終わり方で、人生と社会に不満を持つ一人の男の姿が描かれている。
日本語字幕で見たけど、私の心には響かなかった。アメリカ人が見たら心に刺さるとこもあるのかもしれないが、日本人にはお勧めしない。
ここで描かれる火種はノンフィクションだ
ホームレスに対する避難所受け入れ拒否の問題が表面化している現実もあり、弱者の視点、届かぬ声、素封家こそ優遇される社会、そんな現代社会の暗雲を劇場内でも切り離せずに見届けた。それ程に、生身の血が通う人間の、感情の起伏を根底に描かれたサスペンスであった。故ヒース・レジャーとの比較は様々な意味でプレッシャーがあった事だろう、それでも本作で新基軸を打ち付けたメイクの下の本質に、大いな賞賛を送りたい。彼はそれ程に素晴らしい表現力で魅了する。
芸術
感連作未観
終始息苦しいストーリーからの荒れ狂うラスト。正直なんだかスッキリせず、変につかみどころのない感情がゆらゆらしているが、これが正解なのかなと。この劇場から出た後、世界がどう見えるのか、どんな衝動が沸くのか、それがどこに向かうのかというところまで含めて、成立している作品と感じた。
どこを切り取っても美しい映像と深い所から染み込んでくるような音楽、悪の誕生の様と相まって心を大きく揺さぶる。芸術だ
ホアキンありきのこの映画だと
文句なしの傑作。
ホアキン・フェニックスの演技無しには成り立たない映画でしょ。
アメコミと違うとか、ダークナイトのジョーカーに繋がらないとか、それらを目指すならホアキンが演じる意味が無い。今までのジョーカーとは全く別次元の映画として観ればこれ以上の映画は無いのではないだろうか。
期待値以上、全てに打ちのめされる。
どん底の人生から更に職場でも友人からも肉親からも憧れの人からも裏切られ、一人の犯罪者が出来上がってしまう悲喜劇をこれでもかと見せつけられる。まともに生きようと、もがいてみても無理だった。
生粋のサイコパスでは無く、生まれ育つ環境から犯罪者になってしまう。
過去の凶悪犯罪者がどんな人生だったのか、そして現在、未来の犯罪者予備軍とその家族や友人達に取って反面教師としてのバイブルになって欲しい、そんな特異な映画だ。
今の世界、有名人だけでなく一般人もちょっとした事で匿名性の高いSNSで徹底的に叩かれ罵られる可能性がある。また逆に弱者に過剰なまでに気を使う必要もある。全ての人が聖人でなければ・・・とまでは言えないけど、それに近い息苦しさがある。今のまま突き進めば、アーサーのような人が出てきても不思議でないと思う。
昔母親が近所の不良と普通に会話し、普通に仲良くなっていた。「皆ちゃんと話せるいい子達ばかりよ」と言っていた。皆がそうやって偏見なく話せれば、いい世界になるんじゃないか。
そんな母親の言葉を何十年振りに思い出してしまった。
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