ジョーカーのレビュー・感想・評価
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見る人の姿勢・感性による映画
作中の言葉にあったように
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが
ロングショットで見れば喜劇だ」
って言葉どおりの作品だと思う。
どのシーンもつらくて暗くて笑えないし、救いなんてないんだけども
作品全体でみれば言葉悪いけど
「ぜんっぜんついてない男」を見てちょっと笑っちゃう
そんな感じ。マーレイがアーサーのネタ映像で笑とってるような感じ。
全部に最高のブラックジョークを突き通した映画だと思います。そら引いちゃう人もいると思うなー笑えねーって。
演技もカット割りも音楽もどれも絶妙でクオリティーが高い!
でもシリアスな映画にしたいんじゃなくて
限りなく現実に近い世界観でJOKERを描くためのクオリティというか
真面目にふざけてるっていうか…
あ、でも唯一といっていいくらい吹き出すシーンは
小男が逃げる際に鍵しまってるー とか
THE ENDのシーンのドタバタは新喜劇か!って突っ込みたくなる笑
アーサーからジョーカーになる瞬間っていうより
徐々に徐々に変化していく感じがぞわぞわしてイイ!
アーサーって一人の不運じゃなくて
世界中の不運を一体化したような感じ。だから誰がみても
あるある!わかる!って共感が生まれてそうだな
共感できない人はそれはそれで幸せっていうか…ホントに幸せ者だな!
見る人によってほんとに違うと思います。
正座する勢いで見る人、社会風刺・政治批判としてみる人などなど
映画って芸術であり娯楽映画なんだなって思わせてくれる映画でした!
もっかい見るぞー
ジョーカー初心者です。
「悲しくて辛くて鬱になる」
「何日も引きづるくらいやばい」
「精神的にきちゃう」
アメリカの映画館で荷物検査を実施しているのが
ニュースにもなっていました。
さらにR15指定で過激な描写もある。
気になっていたけど精神的にきついのは
やばいかな…と思っていたけど、
気になりすぎて頑張って観ようと映画館に
行きました。
かなりドキドキしながら上映開始を待っていました。
果たして自分は終わったあとに鬱にならないで
いられるかと。
122分。最初から引き込まれて買ったコーヒーを
飲むのさえ忘れていました。
最初から最後まで暗いですが
自分は「そんな鬱にならないし
R指定にするほど過激じゃない」という感じに
思いました。映画終わってもそんなに暗い気持ちに
ならなかった。
血は出るけどそんな過激描写じゃないから
グロいの苦手な人も普通に観れます!
アーサーは確かに最初からリンチにあったり
仕事仲間にはめられたり暗い毎日だったけど
「そんな些細なことでジョーカーになるのか?」
という疑問がありました。
些細なことが積み重なってアーサーは他の人とは
違うことをしてしまう。悪になっていく姿は「誰もが小さなことでジョーカーになりえるぞ」というこわいメッセージで伝わってきたのが良かった。
アーサーのような環境であの精神状態になったら
壊れてしまうのだろう。
映像がアーサーの妄想か現実かがわからない部分もあり混乱しましたが先の読めないストーリーに
引き込まれてあっという間でした。最後の言葉が
どんな意味だったのか。取り方次第で意味が変わってくると思います。
究極の悪が誕生する瞬間
誰の心の中にでもある「自分という存在を知って欲しい」という気持ち。
自分という人間を上手く表現することができない、理不尽な日常。
誰にでも起こり得る状況で静かに目覚める狂気。
でも個人的にはその悪が美しく感じた。
ロバート・デ・ニーロの「タクシードライバー」「キングオブコメディ」へのオマージュを感じながらもバットマンシリーズにおける新たな解釈。
そしてホアキン・フェニックスの重厚な演技。
そして最後は観客一人一人に委ねるという脚本。
全てが現実なのか、はたまた妄想なのか
ジョーカーというキャラクターは不思議と心が侵食されるヴィランでした。
ホアキンの演技が見所
以前からNetNewsで知っててネットで騒がれてるのとかみてて、気になってたから見ようと思ってました。知り合いが先に観に行って面白いって言ってたので、じゃあ自分も観に行くと言ったので、観に行きました。
主人公のジョーカーことアーサーは精神障害を持ちピエロに扮するアルバイトをしている。
幼いころからの夢であるコメディアンになることを目指しているが、周囲との関係が上手くいかず次第に孤立していく…そして狂喜のピエロとして生まれ変わる。
この映画で新しいジョーカーのイメージを作れたと思う。ホアキンの演技力、存在感
がでかい!
特に道徳な笑う演技、あれひとつで場の雰囲気を作ってる。ホアキンの演技が凄くで面白いというのもある。
映画が終わっとき短く感じた、飽きずに二時間ちょっと見れました、これからもホアキンの演技に注目です!
苦しみをかき消すための笑い声が胸を締めつける
評価が分かれていたからどうかと思ったが、心配する必要はなかった。傑作中の傑作と言っていい。
アーサーは最初から最後まで狂ってるとかいうレビューもあったが、間違ってる。
本当に狂ったのはラスト。血でメイクをした場面から。そこまでは、この狂った世の中で、何とか正気を保つために、心と体が狂うことを求めている状態だ。
その繊細な心理描写を可能にしたホアキンフェニックスは本当に素晴らしかった。あんなにいい役者だったんだなと感嘆した。
話はジョーカーの誕生秘話な訳だが、これでもかというくらい現実社会とリンクする。
格差が拡大しスラム化した街、それを肯定する大企業、倫理観の欠片もない少年たち、非正規を足切りするブラック企業、里父と実母のネグレクト。
アメリカだけじゃない。ここ近年、日本で起きた事件の背景とまるで変わらない。これはゴッサムの話ではなく、すぐそばの話なわけだ。
この映画をつまらないと思う人は、現実の社会問題を直視できていないからだろう。自分とは違う他人事、自分はこうはならない、その人たちの状況や気持ちを理解しようともしない。その能力に欠けているからだ。
これがあの天才ジョーカーの話なのか、というレビューもある。そう思うのは、そもそもダークナイトのジョーカーの理解が浅いからだろう。
あの作品でジョーカーは、正義に対する悪のアイコンとして描かれる。だから「You complete me」という台詞になる。
あくまでジョーカーは悪の思想家であり、ある種の狂気で、社会に矛盾を突きつける役割である。だから、彼はあくまでアイコンであり、ジョーカーの狂気に触れて、計画化し、実行するのはジョーカーの同志、マフィアたちだ。だからジョーカーは犯罪者として天才なのではない。自分が見てきて、受けてきた社会の苦痛を世の中に見せつけているに過ぎない。そこに彼の孤高さと苦しさがある。
今作で、マレーは、社会の状況によって、ジョーカーが現れたと語る。
その喜劇的な狂気の発想で、これから様々な社会の矛盾を社会に突きつけ続けるだろう。
そして、もはや現実社会の中で、多かれ少なかれ、ジョーカーたちは姿を現し始めているのだ。
美しい映画
ダークナイトがすごすぎる
大スクリーンで観る必要はなかったかなぁ
狂気
笑っていいのか▪▪▪?
バットマンとかゴッサムのジョーカーだけど、あのジョーカーではない。
ジョーカーを題材とした、ジョーカーという全く新しい映画だと思う。
▪▪▪ちなみにですが、この映画笑えるところありました?
私はバンコク在住で、タイの映画館で観賞したのですが、ところどころのシーンで周りの席の方々が笑っていました。
隣に座る欧米人なんて、後半の「鍵がしまってて開けられないで、必死に逃げようとしているシーン」で大爆笑。
これが、世界の価値観の違いというものなのでしょうか、、、、
見る人個人だけでなく、国民性によっても捉え方が違うのかと、びっくりです。
内容についてですが、序盤の母とテレビを見る彼の姿は、暖かみや優しさに溢れていました。
だからこそ、狂喜の男に変貌してしまった終盤は強く感じるものがありますね。
地下鉄の男たちの最後は因果応報とも思えますが、あぁいう人たちって結構どこにでもいますよね。
渋谷のハロウィーンとか成人式の若者をちょっと連想しちゃいました。
人って組むと、どうしても意気がっちゃうもので▪▪▪
そんなことをいろいろ考えさせてくれる、とても面白い映画でした。
グロテスクな孤独
バットマン見たことないですが、評判の高さにつられて見てきました。
ラストでお面ピエロに両親殺された男の子が、のちのバットマンなんですよね?多分。そこはピンときましたよ。やるね、あたし。ブルースくん?だったかな。
アーサーがジョーカーになった境目はおそらく母(養母)を殺した瞬間かなぁと。
アーサーは愛されたかったんだと思います。母に、父に、誰かに。
愛されたくて、できることは頑張った。少なくとも母には。
なのに、実は養母で、ネグレクトされ虐待されていて、そのせいでアーサーにも重い精神疾患がある(とあたしは解釈した)。必死で愛される未来を夢見て生きてきたのに。事実を知ったときには、絶望しか残ってなかった。こんな悲しい話ある?捻れて捻れて悪のカリスマになっちゃったとして、責められる?
ジョーカーになって、マレーの番組に向かう途中、階段を踊りながら降りるシーンがありますが、最高にカッコ良かったです。ニューヨークにある階段らしいですが、行ってみたいなー。あんなに足上がらんけど、ボーダーの靴下履いてポーズ取りたくなりました。
関連作との繋がりとか、キャラの矛盾点とかは、ぜーんぜんわかりません。独立した1つの映画としてみると、孤独な男の顛末が、グロテスクだけどシャープな印象で描かれていて。見応えがありました。
ホアキンね、ウディアレンの映画とかではなかなかにメタボなボディだったのに、かなり絞ってて、しかも筋肉つけずに痩せてるから、背骨のボコボコとかめちゃ目立っていて、造形だけで悲しげな男を表現してまして、凄いなぁと思いました。
笑いが止まらない病気って、辛すぎるよね…
ミーハー発揮して見に行ってよかったです。
善良な市民とは
狂演。迫力すごい。映画賞は好きだよねこういう、キャラに飲み込まれたような演者を高評価するの。皮肉じゃなく。私もそうだし。
キャラっていう言葉出したけど、確かにコミックのキャラであるジョーカーからは抜けてしまったと思う。だからいい。これはジョーカーじゃないだあーだこうだ言ってもらって、良くても悪くても皆でダークナイあたりを見直して、DCコミックのカッコよさ再確認してくれれば、そうそれでいいのだ。
あえて触れるなら、アーサーが今後、いままでのような狂喜的で知的で魅力的なカッコいいジョーカーにならないとしても、この騒動によって産まれた沢山のピエロが全員ジョーカーであるって事でいいのではと思う。あのデモを起こした全員がジョーカーになりうるんだよ。こんなにワクワクして、恐ろしいことはない。引き金を弾いた本人に信念などないがゆえに、より一層怖い。
あのエンディングで、もしかして全部妄想だったのかもと思ったりもした。誰かを殺したいと思ったり、死ねって思ったことあるじゃない。そういう皆の中にもある、一つのジョーカーの話だったのかなとか。
個人的には、シリーズやコミックから切り離して見つつ、オマージュと分かるところは分かって楽しめたから、バッドマンシリーズのジョーカーじゃない云々でうっすい議論するのは勿体ない気がする。完全に日本の売り方が良くない。まぁ見てもらえたらいいんだからあってるっちゃあってるけど。
しかし苦しい映画だった。アーサーって自分からは誰も傷付けようとしてないじゃない。あんなお母さんにすら当たったことない。いつも笑って、笑って、抑えて、笑って、頼れる誰かも、国の補助が無くなって、警察まで電車内の市民に拳銃を振りかざし、光に見えたお父さんと、お母さんの正体で、更なる孤独と貧困の果て。
映画を見て、彼を救えると思えた人なんて居るんだろうか。私はあそこまでの貧困を想像できないほど、幸せなところにいる。
今の世の中だと思った。いま、どこの国もゴッサムシティになりつつある。日本だって、来年のオリンピックが終わってからが恐ろしくて仕方ない。誰が引き金を弾くかなんて分からないし、どう進行を止めるかも分からない。ぶち壊して良くなるとも思えないけど、ぶち壊そうとしなくてもあぁなったんだから時間の問題だと思う。
もう一回しっかりみたい。
迷っている方は見ない方がいいと... 思います...
何も知らず
CMや映画通の先輩の勧めで何も知識なく観に行きました!
あんなにも人が殺されると全く知らなかったので最初理解するのに一苦労でした。バッドマンを復習してから観たほうがいいですね…
サイコパスはだれ
ジョーカーは生まれついてのサイコパスであってほしいと思っていますが、一つのジョーカー像が完成しました。ある意味、弱いものの味方です。
監督の降り幅すごいですね。
ハングオーバーからのこの作品でびっくりしました。でもキャラクター性とか、人間関係を徹底的に重視してるのは一貫してると思いました。
アーサーがショーパブ?みたいなところに出演したとき、派手に失敗するんだろうなって思って見てました。でも意外と上手く行ったみたいで、あれ?って思ってたらまさかの落ちでした。普通に失敗するシーンを見せられるよりつらいです。現実ではきっと目も当てられないくらい大失敗したんだろーなーって振り替えって思います。晒されるくらいですし。
良く優しい人がいちばん怖いみたいに言いますが。笑わせる事ができる人は、人を落ち込ませる事もできるんですね。となると、本当のサイコパスは監督自身なんでしょうか。と思った映画です。
自己存在の確認
自己の存在を確認できない、出生も否定された者が、反抗することで社会化されていくストーリーと理解した。現存する社会制度が肯定され、それを圧倒的に守る者が正義(=バットマン)ならば、その社会から自己存在を否定された者、自己存在を確認できない者はどこに居場所をみつければいいのか。自殺は社会から自己を抹消するという対極の行為であるが、タイ映画「ホームステイ」は自己否定=自殺の原因を自己の内部に見つけ、自己を肯定化するプロセスとして描き出した作品と言える。ピエロ(=道化師)からコメディアン、コメディアンからジョーカー(=オールマイティーのカード、あるいは52枚から外れたカード)への変身が意味するところを考えてみたい。
紛れもなく名作
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