ジョーカーのレビュー・感想・評価
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絶望感…。
予告編が観られるようになってからずっと楽しみにしていました。ジョーカー誕生というからにはそれなりに重い映画とは解ってはいたつもりですが、、、
だって予告編では、あぁ ちゃんとロマンス的要素有るんだって思ってたし、少し安心して観てしまったんです…。。でもね、様子がおかしいんですよ、、???
…妄想??どこからどこまで? 完全に心の避難所を絶たれてしまった感。
優しそうな恋人は?優しそうなお母さんは?
唯一、アーサーに無垢な優しさを感じたのは幼きブルースだけだったように思いました。
私の印象的なシーンは、
アーサーが家路につくシーン。
長く急な階段を上がったあと、下り坂をおりてゆくシーン。なんで?って、家賃の低い地区描写?なんでしょうか。
部屋で銃を暴発させ、テレビのボリュームを上げる母への気遣い、小人症の同僚を逃がしてあげるシーンなど、『笑えない』笑いシーンが重いなぁと。。
BGMの重さも最高でした。
終始こんなにも重く辛い、切ない気持ちで観る事になろうとは…。 しかし、何度も観たい…。とも思いました。
素晴らしい···けど。
アメコミのキャラクターを使ってここまで凄い映画を作るなんてちょっと日本じゃ考えられないですね。(死神博士をリアリティたっぷりには無理でしょ笑笑)
ただそのアメコミのキャラクターってのが引っかかるんですよね。
これ、ジョーカーである必要ありますかね?
もちろん世界的なキャラクターだしジョーカーがどの様にして生まれたのかは興味津々なのですが…。
人間の二面性を描くのにジョーカーってキャラクターは非常にピッタリなのはわかります。なんですけど…。
まぁ映画は素晴らしいし、ちょっとした事で正義にも悪にもなってしまう弱い生き物としての人間は描けてるし誰しもうちに凶暴性みたいなのは秘めてたりするあたりはさすがホアキンだなと感心してしまいますしね。
いずれにしても、必ず見ておくべき映画である事に間違いはないです!
この世の不幸大集合
ネガティブ、ネガティブ、ネガティブ。
あー観なきゃよかったって後悔したくらい。笑
演技やストーリーは素晴らしいんです、だからこそ毒なんです。
ドキュメンタリーなの?って感じるほどの時間の流れと生活感。それによって主人公の心の変化を感じられて、しかも演技の巧みさでよりリアルに伝わってくる。
主人公にかける言葉も見つからないほどの不幸の連続。
どん底のとき、あとは上がるだけって言った人誰?
この人どん底からさらに落ち続けてるんですけど。。。
だからこの映画は嫌いです。
素晴らしい作品で嫌いという唯一無二の作品。笑
バットマンのジョーカーではない
バットマン、ダークナイトを見ていない人も楽しめる。
むしろ知らないほうが変な先入観を持たないので楽しめるかもしれない。
バットマンを知っていると分かるネタもあるが、設定が異なるので現代版のジョーカーとして割り切ってみるべき作品。
ある意味傑作。ある意味多駄作。
脚本的には完全に失敗作の部類に入る思う。これは普通の人間ドラマではなく精神疾病を患った人のドキュメンタリーのようである。主人公は最初から精神を患っており、普通のヒューマンドラマとは捉えられない。精神疾患の方がこういう目にあうと最悪であるということウォッチングしてるような映画だ。そのメインストーリーに収入格差の問題が絡められているわけだが、ピンボケになってるだけである。単に描きたい主題からずれる要素であり、省いてもっと短くまとめるべきである。それとも、社会が悪いから精神疾病の方が救われないのだ…ということが言いたいのかな?そしてなんといってもクライマックスが悪い。クライマックスで主人公が何か説明してしまっている。言葉で説明できないことを表現するのが映画であり、クライマックス主人公が言葉でテーマを説明してまってはいけない。このような最悪のクライマックスは最近、見たことも無い。だから私はそこで爆笑してしまった。
しかしこのクライマックスは、ある意味、成功もしている。これから何をやらかすかわからないという盛り上がり感は十分にあった。映画というものはクライマックスが大事なのであり、理屈抜きにクライマックスが面白ければ、良い映画という印象が残るのである。この作品に多くの人が高い評価を下しているのはクライマックスの影響が大きいのではないかと思う。主人公がテーマのようなものを叫んでしまっているのだが演出力でカバーされてそれなりに迫力が出ていた。ストーリーの悪さを美しい撮影、カメラワーク、音楽でカバーしている。そういう意味で映画と言うメディアの凄さを伝えられている作品だと言える。特にカメラマンの才能が高いのか写真が非常に美しい。だから、この映画を観た後の感想は決して嫌なものではなかった。ストーリーがこれほど酷いにもかかわらず、大勢の人が高く評価しているのはこのあたりにあるのであろう。それが映画というものだ。したがって、このような駄作だか傑作だかわからない映画を私はとても面白い作品だと評価する。
観客も悲劇だと騙されるという笑い話
見終わった直後、ホアキン・フェニックスの名演、画面のルックの美しさから凄い映画を見たと感じたのですが、それと同時に変な違和感が残りました。
ん?この話って、悲劇的な要素が全くと言っていいほどないですよね?
この映画で描かれているアーサーは、悲劇的な人生を送っているように演出されていますが、実はアーサー自身の迂闊な行動以外に悲劇的な事って冒頭のくだりくらいしか起こってないんですよ。まぁ、悲劇は主観なので、アーサーにとっては絶望したい気持ちだったのかもしれませんが…
映画冒頭のくだりにしても、悪ガキの集団にからまれて酷い目に会い、雇い主から理不尽な対応をされて、非常に可哀想な展開から始まりますが、これって映画に置ける悲劇の中でも他愛ない部類に入ると思うんです。どんな仕事をしていても、多かれ少なかれ出くわす出来事で、一々気にしていたら仕事にならないでしょう。サラリーマンしてたら自分の責任じゃない事の責任も取らされますし、コンビニや居酒屋のバイトしてたら関わりたくない悪ガキにも出くわすでしょう。しかもアーサーには自分の心配をしてくれる同僚もいるんです。小人症の人とかめっちゃイイ人じゃないですか。もっと恵まれていない人なんて五万といますよ。アーサーに降りかかる不幸は、この後も度々発生するのですが、自分自身の迂闊な行動から発生している物がほとんどなんです。
何をするにしても「迂闊」なんです。このアーサー君は。
そういえば、今年の夏に「渚の兄妹」を見たのですが、これも同じ貧困と障害をテーマに扱っていた映画です。その日を生き抜くのもままならず、収入を得るために反社会的な行動をしてでも、何とか毎日を生きようとしてるその姿は見ていて心を締めつけられました。不器用な生き方しかできない主人公達に凄く実在感を感じれたんですね。それは、現実の貧困を描こうと作り手が考えているからです。
しかし、ジョーカーの製作陣は、現実の貧困を描こうとはしていませんよね。あくまでファッションとしての貧困です。バスルームで綺麗に体を洗い、風呂上がりにソファーで休憩しつつ、娯楽番組をテレビで見て、街で見かけた可愛い娘とあんなこと良いなぁ~出来たら良いなぁ~と妄想にふけって、仕事で嫌な事があったから、現実は厳しいなぁー、辛いなぁーと言ってるアーサー君。しかも、1980年代当時でビデオデッキまで家にあって、一張羅まで持ってるって、実はお金に余裕がある生活してるし。
ん、何コレ?
「フロリダプロジェクト真夏の魔法」の親子に「アーサー、お前甘えるな!」と本気で怒って欲しい。頼みますムーニー姉さん!
もしくは、「万引き家族」で虐待を受けていたゆり姉さんでもいいです!
ジョーカーを見た人達が、まるで今の社会情勢を反映している映画のように評していますが、みんなジョーカーのジョークに騙されていますよ!
これは、社会風刺の映画としては星0です。
ただ、見終わった直後、凄い映画を見たという気持ちは確かにあって、ホアキン・フェニックスの名演は見る価値ありますし、何より画面のカッコよさは惚れ惚れしました。すごく批判的な事ばっかり書いてしまいましたが社会風刺の映画ではなく、アメコミ映画として見たら楽しめました。
元から狂人としての素養があったアーサーが、ある出来事をきっかけにドンドン自分の内に秘めていた悪の部分を解放していく映画として見ると、十分楽しめました。そう考えると今までのジョーカー像とそんな変わらないですしね。
たぶん、「渚の兄妹」は辛すぎてもう見ないのですが、「ジョーカー」は配信されたら見返すと思います。(楽しい映画なので)
重さを引きずらずにすむギリギリの尺
ジョーカーをホアキンが演ると知った時から
楽しみに待っていたものの、
ヒースのジョーカーと比べてしまいそうな自分もあり
迷いつつの観賞。
上映時間も重さを引きずらず、
うーん!!と匠を感じて帰れるギリギリの尺。
今までDCの上映館は以外と空いている事が多かったので、結構混んでいてびっくり。
とにかくホアキンに尽きる映画!
銃も怖いけどスーパーラットも怖い
ゴミ溜めの様な街
アーサーの具合悪そうな顔
ボロい建物
初めは映像的にも見てて気分悪かったのが
ジョーカーが生まれてからは
世界観が変わったように綺麗に見えてきた
悪者ジョーカーとなっていく
ホアキン・フェニックスの演技に魅入ってしまいました
社会風刺ならX、バットマンスピンオフなら○
どの様なコンセプトがこの映画にあるか図りかねますが、
見終わって、TVCMでの有名作家のコメント、「誰もがジョーカーになる可能性がある」にまず疑問を抱きました。
そうでしょうか?
物語の中の設定では精神疾患者?
そりゃ、私も一時的に鬱になる事くらいありますがね。
確かに主人公の生い立ちは同情に値するシーンも多々あります、もっと周りが思いやりを持っていればとか。ですが、では、なんで小人の方の優しさにスポットが当てられないんでしょうか?
きっと彼は純粋に心配してお酒?を持ってきたのでは?
この映画はただジョーカーの誕生秘話と言うことでしたら○でよいと思いますが、もし、格差社会やイジメなどの社会風刺の意味がこもっているなら完全にXだと私は思いました。
愛や満たされる事を求めるが上に人殺しや他人を傷つける事を肯定しているかのように感じたからです。
いかにもジョーカーがかわいそうな生い立ちでであるかを大義名分にして 、
どこかの国の人々の様に自分の権利だけを振りかざす人に有りがちな理屈ですね、
確かに悪意を持って接してくる人間もいるでしょう、だからと言って他人に悪意を実行する事を肯定する理由にはなりません、所詮は悪?ではなくて弱いんでしょうね、心が。
人は誰しもスポットを当てるところにより見方が大きく異なると思っています、このように闇の部分へスポットを当て続けると、こういう話になるのでしょう。悪がこの様に誕生したと言うなら映画としてなるほどですが、ジョーカーに肩入れする気には全くなれませんし、それは危険だと思います。
社会なんて平等でないのが当たり前で、その中からどれだけの光を見いだせるかがその人の幸せ度だと私は思ってます。
ただ、この役柄を演じた役者さん達の演技力は凄いと思います、きっと非常に難しかったんじゃないでしょうか。
だけど、うーん、お金払ってまであまり見なくても良い映画かな・・・なので、この星の数になりました。
アメコミ映画って感じじゃあない。
バットマンの悪役ジョーカーの映画、というより一人の殺人鬼の誕生の物語といった感じ。
ホラー映画の前日譚を観ているよう。
主人公は確かに不幸な社会的弱者であるけれど、行動に共感は持てなかったし、映画としてのカタルシスは感じなかった。
だから逆に怖かったな。
でも、次はもうちょっと明るいジョーカーが観たいなあ、というのが正直な気持ちです。
タイトルなし
ダークナイトのジョーカーは得体の知れない存在として気味が悪かった
一方この映画ではジョーカーになる前のアーサーを扱っていて、話が進むにつれジョーカーのバックグラウンドが明らかになるので、ジョーカーという存在自体は理解できた気がした
しかし、映画を観終わった後自宅に帰り、映画全体特に最後のシーンの理解を深めると、ジョーカーが何者であるか全くわからなくなった
何度でも観たい映画
舞え軽やかに
人生は喜劇だ
これは主観だ
ハッピーなんかじゃない
僕はただハグして欲しいだけなのに
…パパ
僅かな拠りどころさえも奪われていく
あなたが人を嗤わせれるの?
どうしてみんな、母さんのことをそんな風に言うの?
これが喜劇?悲劇だろう
ざわざわざわざわ
ジョーカーが如何に悪人になったか
戦場で地獄を味わった人もいるし、飢餓で地獄みた人もいるだろうし、もっと不条理な運命に翻弄された人もいるだろう。
共感できない。
あたかも、ひどい目に会わされ、グレて悪人なったと、言いたいのだろうが、同じかそれ以上のひどい目にあった人間でも、グレる人もいれば、返って善人になる事も有る。
音楽が良かった。
悪の本質に迫れていない。
日本の三菱地所がロックフェラーセンターを買収したあの頃、NYは酷い...
日本の三菱地所がロックフェラーセンターを買収したあの頃、NYは酷い状況になっていて、出張に行くとホテルから一歩も外に出るなと言われるし、日本人が地下鉄に乗るなんてもってのほか。あの頃の荒れたNYが懐かしく思い出されました。治安悪化はひどい貧富の差が作ったとものとされていましたが、アメリカの今は10年後日本で起きるというのもよく言われることで、この映画への評点が4.0と素晴らしく高く、この秋のどの映画より上!というのは、今の日本の状態が当時のアメリカの状況を再現している笑えない事実によるものかと、悲しくなってしまいました。笑 30年後だけど。
最初から最後まで目が離せない
暴力的なシーンが多いが、考えさせられる映画である。
精神病の持病がある主人公と母親
カウンセリングを受けながらピエロとして働いている
ある暴力を受けて、同僚が拳銃を渡す
電車で暴力を受けて、3人を射殺してしまう
母の手紙をきっかけに、自分の秘密を知ってしまい
精神病が更に酷くなった(多分)アーサーは
破滅への道に進む
深夜彼女の部屋に忍び込んだ、驚いた彼女は帰ってくれと、お願いしたのだが
シーンは切り替わってしまった、彼女は殺されたのか?
あの足跡に付いた血は、カウンセラー?
冷蔵庫に入る
彼女とのラブシーン
は、幻想なのかもしれませんねえ
見る人の姿勢・感性による映画
作中の言葉にあったように
「人生はクローズアップで見れば悲劇だが
ロングショットで見れば喜劇だ」
って言葉どおりの作品だと思う。
どのシーンもつらくて暗くて笑えないし、救いなんてないんだけども
作品全体でみれば言葉悪いけど
「ぜんっぜんついてない男」を見てちょっと笑っちゃう
そんな感じ。マーレイがアーサーのネタ映像で笑とってるような感じ。
全部に最高のブラックジョークを突き通した映画だと思います。そら引いちゃう人もいると思うなー笑えねーって。
演技もカット割りも音楽もどれも絶妙でクオリティーが高い!
でもシリアスな映画にしたいんじゃなくて
限りなく現実に近い世界観でJOKERを描くためのクオリティというか
真面目にふざけてるっていうか…
あ、でも唯一といっていいくらい吹き出すシーンは
小男が逃げる際に鍵しまってるー とか
THE ENDのシーンのドタバタは新喜劇か!って突っ込みたくなる笑
アーサーからジョーカーになる瞬間っていうより
徐々に徐々に変化していく感じがぞわぞわしてイイ!
アーサーって一人の不運じゃなくて
世界中の不運を一体化したような感じ。だから誰がみても
あるある!わかる!って共感が生まれてそうだな
共感できない人はそれはそれで幸せっていうか…ホントに幸せ者だな!
見る人によってほんとに違うと思います。
正座する勢いで見る人、社会風刺・政治批判としてみる人などなど
映画って芸術であり娯楽映画なんだなって思わせてくれる映画でした!
もっかい見るぞー
ジョーカー初心者です。
「悲しくて辛くて鬱になる」
「何日も引きづるくらいやばい」
「精神的にきちゃう」
アメリカの映画館で荷物検査を実施しているのが
ニュースにもなっていました。
さらにR15指定で過激な描写もある。
気になっていたけど精神的にきついのは
やばいかな…と思っていたけど、
気になりすぎて頑張って観ようと映画館に
行きました。
かなりドキドキしながら上映開始を待っていました。
果たして自分は終わったあとに鬱にならないで
いられるかと。
122分。最初から引き込まれて買ったコーヒーを
飲むのさえ忘れていました。
最初から最後まで暗いですが
自分は「そんな鬱にならないし
R指定にするほど過激じゃない」という感じに
思いました。映画終わってもそんなに暗い気持ちに
ならなかった。
血は出るけどそんな過激描写じゃないから
グロいの苦手な人も普通に観れます!
アーサーは確かに最初からリンチにあったり
仕事仲間にはめられたり暗い毎日だったけど
「そんな些細なことでジョーカーになるのか?」
という疑問がありました。
些細なことが積み重なってアーサーは他の人とは
違うことをしてしまう。悪になっていく姿は「誰もが小さなことでジョーカーになりえるぞ」というこわいメッセージで伝わってきたのが良かった。
アーサーのような環境であの精神状態になったら
壊れてしまうのだろう。
映像がアーサーの妄想か現実かがわからない部分もあり混乱しましたが先の読めないストーリーに
引き込まれてあっという間でした。最後の言葉が
どんな意味だったのか。取り方次第で意味が変わってくると思います。
究極の悪が誕生する瞬間
誰の心の中にでもある「自分という存在を知って欲しい」という気持ち。
自分という人間を上手く表現することができない、理不尽な日常。
誰にでも起こり得る状況で静かに目覚める狂気。
でも個人的にはその悪が美しく感じた。
ロバート・デ・ニーロの「タクシードライバー」「キングオブコメディ」へのオマージュを感じながらもバットマンシリーズにおける新たな解釈。
そしてホアキン・フェニックスの重厚な演技。
そして最後は観客一人一人に委ねるという脚本。
全てが現実なのか、はたまた妄想なのか
ジョーカーというキャラクターは不思議と心が侵食されるヴィランでした。
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