ジョーカーのレビュー・感想・評価
全1563件中、621~640件目を表示
誰も突っ込まないから書くけど
一番気になってる事を誰も突っ込んでないので書きますが
キャラの過去とか設定作り直してドキュメントテイストにしちゃうのって有りなの(笑)?
例えばこの映画のタイトルが
『ジャイアン』でもOKてことなのか・・。
体が弱く 友達もいないゴウダタケシは
イジメられっこで 精神的障害も持っていた
人生のどん底の中、歌だけが救いだったが
その歌も下手過ぎて更なるイジメにあい
家族で経営していた絵画教室は悪漢の嫌がらせにより放火され弟は死亡。
とうとう狂ったタケシは体を鍛え上げ 逆に暴力で周りを支配しはじめ
強制参加の恐怖のコンサートを開こうと暗躍しだした。
↑これを見て
『うーん、ジャイアンを苛めていた近隣の子供が悪いよねー』
『でも、弟を殺されたのはジャイアンにも落ち度があるよ!』と真面目に論議するのすら馬鹿らしい気がする。
要は
既に確立されたイメージのあるキャラクターの生い立ちやエピソードをいじくる手法は
同人サークルがやってるような 転用と盗用のスピンオフ作品と同じで
オリジナルが存在するからこそ量産出来たインスタント名作でしかない。
そういう同人作品が悪とは思わないが
製作者サイドが作るのなら良い
内容が良ければ良い という話ではなく
手法として迎合 称賛するものではないと感じる。
誰の心にも彼がいる
ジョーカー・シリーズ第1作。
第79回ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作。
IMAXで鑑賞(字幕)。
原作コミックは未読。
とてつもない痛み。迫り来る狂騒。…
「人生は喜劇だ!」とうそぶき、笑いの仮面を被った平凡な男は、狂気に満ちた悪のカリスマへと変貌を遂げていく。
ひとりの男が悪に堕ちる様をリアリティーたっぷりに描き、アメコミ映画の枠に留まらない圧巻の人間ドラマであった。
喉元にナイフを突きつけるかのように、現代社会の病巣を鋭く抉っている。今の時代は何かと窮屈で生き辛い。社会不安はそのまま人々の不安となって世情が乱れていく。
アーサー・フレックが直面する出来事は誰にでも降り掛かって来る可能性のあるものばかりではないかなと思った。
社会の暗黒面がこれでもかとアーサーを追い詰める。拠り所だった母親にも裏切られ、絶望した心に醸成される狂気。
やがて、常に口許に笑みを湛えた悪のピエロが誕生することに。階段を踊りながら降りるシーンがとても神々しかった。
彼を狂わせた不条理な社会は現実とも陸続きで、だからこそ身に摘まされたり、心を痛めたりすることが出来る。
ふとした瞬間、彼の痛みに共感してしまう。つまり私の中にもジョーカーの因子が潜んでいるのだとハッとさせられた。
ホアキン・フェニックスの渾身の演技に魅せられた。とにかく役づくりの徹底がすごい。あの痩せ具合と言ったらない。
絶望と狂気の淵に立ち、悪へ変貌していく男を文字通り鬼気迫る熱演で表現していて、終始鳥肌が立ちっぱなしだった。
ピエロのメイクに隠された闇は底無しで、彼をつくり上げた事柄の罪のなんと重いことか。それがひしひしと伝わる名演である。血を塗り広げて笑みをつくる場面がヤバい。
観る者に全てを委ね、「おいおい、マジか、まさかの…?」などんでん返しを彷彿とさせるラストシーンも秀逸だった。夢であれ現であれ、彼の狂気の舞踏は果てしなく続く。
[追記(2020/02/10)]
アカデミー賞主演男優賞受賞。おめでとうございます。
この受賞は言わずもがな。彼以外に誰が獲る!?(笑)。
※修正(2024/10/19)
うーん、そんなに良いかな…?
予備知識は一般人(?)程度で見に行きました。
ジョーカー=バットマンの悪役、悪のカリスマ的かっこよさ、犯罪都市ゴッサムシティの王(的な?知らんけど)
ってことくらいが頭の隅にあった。
そんでバットマンがすこし古めのアメコミってことも。(つまり舞台を現代にされてる訳ではないんだろうなって考えてた)
そんなくらいの頭で見終わったら、疑問がたくさん出てきた。
これバットマンのジョーカーである意味ある?まずここはどこ?いわゆるゴッサムシティ?そんで時代はいつ?バットマン(ブルース)が子供で、白黒テレビの感じからして1950、60年代とかって感じ?そんな時代に冒頭のメンタルセラピーみたいなカウンセリングあったの?少なくとも日本はそれくらいの時代は精神衛生法なんてものもあったんだけど、アメリカは違うんかな、いやあそんなに違わないと思うけどなあ、『ビューティフルマインド』みたいなイメージあるし。とにかく、あのメンタルセラピーはなに?まじで時代設定はいつごろなの?まあフィクションだしそこらへんは曖昧なんだろうけど…。現代風にしても良くない?SNSに晒されるイタいコメディアンみたいな、それで「まったく新しいジョーカー」みたいなのならわかるけど…。
設定の疑問が浮かび続けて、ストーリーをしっかりと楽しむことができなかった。
そういう細かい設定なんて気にしやがって、この映画の本質はそこじゃねえよ…みたいに思われるかもしれないけど、それが頭に引っかかってからは、全部破綻した「作り物」にしか見れなくて。ホアキンフェニックスの素晴らしい演技、狂気じみた笑い声も、家でDVDで見た『時計仕掛けのオレンジ』のマルコムマクダウェルの声に聞こえてくる。すなわち作り物。まあ映画なんて常に作り物だけどさ。
『joker』を見てる自分を頭の上から見てるみたいな。
没頭することによって映画を見つつ傷つくし何かを得ると思う(勝手な自分の考え)けど、没頭できなかった。
これを見て痛みとか苦しみとか、それから解放されるための身勝手さとそのための暴力とか、なんとなく理解できそうだけど、もっと違う方法があると思う。ジョーカーじゃなくても、ゴッサムシティじゃなくても。
見てる間ずっとこれから面白くなるんだろうなあって思ってた。そんでその高揚感のまま終わった。
ていうか『キングオブコメディ』と『タクシードライバー』見ないと面白みを理解できないとしたら1つの作品としてはダメでしょ
というかこれが金獅子賞か……
思いついたことをだらだら書いた
人を選ぶと思う
全体的に暗く殺伐とした内容です
今の不況かつ貧富の差が広がる日本人にも共感する所があり、反社会的な精神が強い人にはあまりオススメしたくは無いですが楽しめると思います
ジョーカーが度々みせる笑いや狂気に対するシーンは世間のハレを忌避する世界を感じさせ
ホアキンがみせる悲壮感のある笑いは歴代ジョーカーとは異色で魅力的だ
人生は喜劇だ
悲劇を喜劇に変える格好良さ。
フォアキンフェニックス。可愛く愛嬌のある道化の姿、ただただ愛を渇望する無垢な子供の様な表情。ジョーカーとなった姿のキマった格好良さ。
何か分からないけどゾクゾクする格好良さ。
悪のカリスマと呼ばれる所以が判ります。
チープに言うと、イジメられっ子の復讐劇。
社会から虐げられ続けた怒りの、暴力的欲望。
その化身がジョーカー。
笑えなくても笑うんだな。
生きていく為に。
それもまた、力強い人の姿だなと。
自殺するか、ジョーカーとなるか。
己の人生を悲劇と幕を下ろすか、イかれた喜劇に変えるか。
イジメ相談室でおススメ映画として紹介するべき映画。
人は格好良く生まれ変われる。
ファーストカットからラストカットまで、印象的で素晴らしい。
スラップスティックコメディの様なラストカット、
アーサーは単に狂った殺人者では無く、彼が憧れたコメディアンその者だった。
窮鼠
えらい力のいれようだ。
これほどまでに妥協を許さない作品を観た事がない。ホアキンしかり、音楽しかり、編集、アングル…これほどまでにストイックに作品と向き合えるものなのだろうか?
一切の無駄を感じない。
どんな大作であろうと、作品のどこかに監督や俳優のエゴやマスターベーションを嗅ぎ取ったりするわけなのだが、本作にはそれがない。少なくとも俺は感じなかった。
このスタッフとキャストは、一体何と戦ってきたのだろうか?
まるで、真剣の切っ先を喉元に突きつけられていて、その切っ先から目が離せないような…強制的に視線と集中力をもってかれる。
物語はジョーカーの成り立ちなわけなのだが、そこに至るまでのなんと分厚い設定なのか。
たかだかアメコミのキャラにここまでの背景が必要なのかと首を傾げる。
もう挙げるのも面倒なくらい大量のメッセージが投入されてて、それらが見事なまでに流れて繋がっていく。
この脚本家はホントに天才だと思う。
突如笑い出す病気って何?
アレは原作の設定?それとも本作のオリジナル?その病気がもたらす弊害と疎外感。
その特異な病は虐待されていた子供時代に受けた後遺症なのだとか。
その虐待の元凶となる母親の妄想癖。その妄想癖に毒されている自分。精神の破綻を告げる現実逃避の第一歩。
手に入れた愛情が、全て自分の妄想だと分かった時の表情…アレは人のものなのか?ミイラでももっと生気を感じるぞ?
貧しさと孤独と絶望と、それらの描写が漫画っていうカテゴリーから逸脱しまくってる!
超社会派な仕上がりなのだ。
それでいて、しっかりバットマンの枠組みに帰結させる展開などは鳥肌ものなのである。
ウェイン家がジョーカーを生み出し、そのジョーカーがバットマンを生み出す。
そんな複雑な因縁、漫画にいるか!?
拍手喝采、全身の毛が総毛立つわ!
アメリカで問題になるのは銃のくだりなのではないだろうか?
社会的弱者が、それでも正しく生きようと努力していた人間が、指先一本で狂気に染まる。
生放送の番組で、街角の街頭インタビューで、ジョーカーを模倣するものが現れる。
その引鉄が「銃」なのだ。
だが、そんな事を危惧せねばならない程に現代社会は病んでいるという事の裏返しではないのだろうか?
ジョーカー自体は扇動者ではない。
この社会に虐げられている者の1人だ。
自らを卑下して生きている人間の1人だ。
先導もしなければ提唱もしない。
担ぎ上げられた偶像なのである。
社会が生み出した狂気という立ち位置に、十分すぎる説得力があった。
今までのジョーカーは狂気の側面だけがピックアップされてたが、その本質に目を向けると、結局は自分の中にもある狂気に目を向ける事にもなる。道徳心や法という枷があるから実行はしないものの、一度スイッチが切り替わればやってしまうんじゃないだろうかと思う。
そんなあり得ないリアリティをこの作品は感じさせる。偏にホアキンの役作りの賜物であり、一切の無駄を感じない。
何一つ澱む事がない。
奇妙な走り方も作り上げ、ストイックに突き詰めたのでなかろうか?適当に踊っているようなダンスにも、何故か必然を感じる。
それはアングルにも思う事で、まるで映画の神様が撮らせてくれたのかと思うようなカットの目白押しなのである。
印象派の画家がカメラを回したのかと思う程、その切り取られた絵は絵画的であり、崇高で神聖なもののようにも見える。
アレを一発で据えたとしたなら、あのカメラマンは神か悪魔のどっちかだ。天才って言葉すら陳腐に感じる。
大作と言われる映画を数々観てはきたが、それらが遠い過去のようにも思う。
流れるDNAが違うというか…抜本的なものから変革された一編のように感じる。
アメコミのキャラなのだけど…彼を通して雄弁に語られるメッセージは辛辣であった。
これは人がもつ闇の話ではない。
むしろ、人は本質的に闇をかかえており、安易に産み出される感情の一例に過ぎないのだ。
環境や境遇、立場が変われば、その瞬間からカウントダウンされる時限爆弾のようなものだ。
それにつけても、本作のジョーカーは見事だった…大輪の華のようでもあるし、それが開花した時の儚さというか危うさというか…主演ホアキン・フェニックスはとてつもない偉業を成し遂げたと思える。
クランクアップした瞬間、彼は憑物が落ちたかのように放心したのではなかろうか?
幾日も幾晩もジョーカーの重圧に悩まされてたのではなかろうか?
解放されて、生きた心地を取り戻したのではなかろうか?
そんな妄想を抱く程、彼の演技は神懸かっていた。
映画の原点であり、現段階の最高到達点のようでもある作品だった。
すげえモノを観た。
くっら、まじくっら
それ以外感想無いくらい暗い。
暗すぎる。
え?こんなくらいはなし?
これ、監督病んでる?
おもいからの重い重い重い。
うあー、ほあきん。体型やばい。それも病んでる。
ホアキンが日本で、しられるようになったのって、サインだよね?
私からは、世界のイケメン永遠のイケメンリヴァーの弟が映画復帰、しかも意外と大作、な、の、に
ホアキン。イケメンからかけ離れ。失格。
と言う、印象しかない。でも、フェニックス家の子で美形じゃないって、きっと苦労したんだろうな。
イケメンじゃないから嫌いとか言ってごめんよほあきん。
でも、イケメンではないんだよね。
リヴァーの弟なのにどんまい。
でも、暗くて暗くて暗くてうわー。
ダークな演技上手いよね。
ジョーカー、精神的に疲れた。
興味持ったから、バットマン観よー!
ピエロは笑いながら泣く。
とにかくホアキン・フェニックスの怪演が圧倒的で、惹き込まれる。
ヒースレジャーのジョーカーとはまた別のベクトルで...とにかく悲しいジョーカー。妄想虚構入り混じるが、そこには痛みや人間臭さがあって
あの狂気のカリスマのようなジョーカーになるまでに、さらに畝りがあるのだろう。
痛々しさと救いのない世界観に
観た後は、暗さをひきずります。
ピエロは笑いながら泣く。
とにかくホアキン・フェニックスの怪演が圧倒的で、惹き込まれる。
ヒースレジャーのジョーカーとはまた別のベクトルで...とにかく悲しいジョーカー。妄想虚構入り混じるが、そこには痛みや人間臭さがあって
あの狂気のカリスマのようなジョーカーになるまでに、さらに畝りがあるのだろう。
痛々しさと救いのない世界観に
観た後は、暗さをひきずります。
実にほのぼのしない、よどんだ、暗くて悲しい色の映画。
悲しい過去のある売れないコメディアンが精神異常者で殺人鬼になる話。主人公がバットマンのライバルだから見れたのかもしれない。なんだけど、それを映像と演技で見事に描写し、暗くて辛くて悲しい色の映画になった。いい意味で言うのだけど、実にほのぼのしない、よどんだ世界観を感じた。
スゲーッ 完璧じゃないか
タクシードライバーの影響の影響を受けてるてのは知っていました
タクシードライバーがスゴイのは説明なしで魅せたところ だと思っています
だいたいが説明しようとすると退屈で辛気臭い映画になる
コレ 完璧に説明しきってます
なので 感動したとか 良かったとか 好みだったとか そんなことより作りの完璧さに驚きます
まるで隅々まで定規で測って作った感じ
最近は妙にツジツマ合わされるより 作りが少々粗くても ハラハラドキドキさせくれれば大満足だったし 今の風潮もコッチ系だったので 意表をつかれて少々ショックです
星5ッは このショック評価です
なお 竹中直人の 笑いながら怒るオジサン の影響を受けているかどうかは知りません
苦痛の時間
人を不快にする笑いがあることを知る映画でした。
ホアキンの演技力は圧倒的で、突然笑いだす脳の病気とやらは、笑っているのにまるで楽しそうでなく、ピエロがそうであるように、泣いているのかと思わせる笑い方で、不気味さと怖さをよく表していた。
結局のところ彼の病気は、先天性のもの(母親からの遺伝)に加えて、子供の頃に受けた虐待による外傷も影響しているということなのだろうと個人的に解釈した。
現に虐待で脳に損傷を受ける子供は沢山いる。
ジョーカーらしいかどうかを評しているレビューがあったが、そんな主観に興味はない。
いつもどこででも、ジョーカー即ちモンスターは生まれるのだ。
持ち合わせたものに、環境や不運が重なり、それは変異する。
痛快劇でもあるのに不気味な作風のバットマンに繋がる、非常に良くできた作品だと思う。
しかし、観ている間中、とても苦痛だった。
デート
ムービーでは無い。劇場内は当たり前だけど多数のカップル達。私の隣席にも大学生らしきカップルがいました。終了後、女の子が「何か難しいし、グロいし。」と若干引いた感じで感想を呟いてたのが面白かった。
悪意に満ちた救いのない地獄
ただみんなを喜ばせたい、笑顔にしたい。
そんな純粋でやさしい一人の男が、
馬鹿にされ、さらされ、笑われる。
子供も大人もみんなそろって、マジョリティだけが正しい、偉大だと思い、
マイノリティを迫害する。
暗く悲しい物語の中で、女手一人で育ててくれた母、
同じアパートに住む恋人のシングルマザーだけは
アーサーを愛してくれる存在かと思っていたのに、
実は母とは血縁関係になく、過去ひどい虐待を受けていた。
そして恋人は、アーサーの妄想に過ぎなかった。
すべてを失い孤独になったアーサーは、社会への復讐をする、
冷血で恐ろしいサイコパスになってしまう。
ひたすらにずっと暗いが、
物語構成、映像、演技、そして最後の階段でのダンスシーンは圧巻だった。
劇場で見てよかったが、しばらく重いものが心に残った。
ダークナイトシリーズは全てジョーカーのジョーク
知能障害、虐待により記憶障害と精神障害を抱え、妄想癖がある為記憶が常に曖昧である。
彼は精神病院に入院している。
(冒頭に病院にいた事は話してるが、一連の話からすると病院から出ているとも思えない。)
テレビが好きで、良くその真似事をする。
幼い頃受けた記憶が閉ざされているが、潜在的に母親を殺したいとずっと思っていた。
(母親の座る位置のソファに銃口を向け発砲している)
映画を見る上で、最低限それを頭においてみてないと、他のレビューの人のようにただのおっさんが闇堕ちしてあのダークナイトのジョーカーになったの?あれが悪のカリスマ?全然繋がらない!別人じゃない?とかいう感想になってしまうのだと思う。
繋がらないのもそのはず
闇堕ちしてあの、ダークナイトのジョーカーが生まれたわけじゃないから。
ジョーカーの映画はどこまでが現実か妄想かが分からない虚ろな世界観を描いているが、そもそも彼のいる世界が本物で、ダークナイトシリーズその物が彼が作った妄想の世界だから、ダークナイトのジョーカーは彼の頭の中にしかいない。
だからあの世界には
もちろんバットマンもいない。
善良な優しい金持ちもいない。
善良な市民もいない。
あのゴッサムシティもない。
ジョーカーなどという人間もいない。
アーサーのした殺人は母親としいて同僚だけかなとおもう。
(ピエロじゃない状態、銃以外で殺してるから。)
それ以外の一連の殺人は妄想や、別のピエロがやったものではないかな。
とにかく始終妄想が多いので、妄想かもと思って見てないと現実とか区別つかなくなる。
良く精神異常の犯罪者の人がいう現実かなんなのか分からなくなっていうその感覚が映画になってるみたいな気がする。
映画内に出てくる市長、拳銃で撃たれた金持ち親子が彼の妄想が生み出す後のバットマンで、あの街がゴッサムシティのモデルなんだなとおもうが、あれは彼が事故にあって横たわってる間の話なのでそのシーンはアーサーからは見えてないことなので、つまりそこすらも彼の全部妄想かあるいはテレビで見てそこからの妄想のなのかな?
最後に彼は精神病院でジョークを思いついたといって、それを言っても理解出来ないといっているが、あれはあのカウンセラーに言った言葉じゃなく、映画を見てる観客に言っているのだと感じた。
カウンセラーは結局自分事にならないと当事者の気持ちなんて分からない人、分かった気でいる人、傍観者の立ち位置として描かれてて、まさに映画をみに来た人にむけてあなたはこのジョーカーの映画を、ダークナイトシリーズを理解出来ない人だよと言ってるみたいな。
自分も含め、分かった気でいる、分かってない、分かろうともしない、っていうのがレビューを見てもわかる通りそれを物語ってるというか。
ダークナイトシリーズは人の裏が描かれてて、善良な市民すら簡単に悪になれるし、正義すらそれは可能だと皮肉ったとこがあるが、皮肉った映画らしいセリフだなと。
ジョークのオチは?ってセリフがあったが、あれもダークナイトシリーズ(バットマン)自体と、「ジョーカーのジョーク」ってのがそれかなぁ?
じゃないとホントにオチがつかないし。
今回のジョーカーに出てくるものはダークナイトででてくるし、この監督が作った他の作品の物が出てくるのがああ、妄想の元はこれかってなった。他にもあるのかもしれないけど
銀行強盗=アパートの女の人の仕事場
金(お金が無い)
ピエロの面を被った手下=暴動のピエロ達
爆破した病院=母親の精神病院
たった1人の善良な人(囚人)=小人症の彼
お金持ち
執事
理不尽な雇い主=悪のカリスマジョーカー
親が殺された子供=バットマン
地下鉄=モノレール
車=バットマンモービル
拳銃
タイムカード
ダークナイトのジョーカーのイカれてる部分や、辻褄が合わないのも、アーサーは知的障害があるから、高等な事は理解が出来ないことがジョーカーの中でえがかれていたが、妄想部分のダークナイトの矛盾はこの部分があるせいなんだ伏線?が回収された感じ。
ダークナイト冒頭で銀行を襲ったのはお金が欲しいからのはずなのに、マフィアの金を山積みにして燃やしたり。
手下をあんなふうに殺してたら、誰もついてこないのになぜか手下になるやつがいたり。
金持ちが貧しい人の為に利益や知名度を考えず善意だけで何かをする世界だったり
そんな矛盾点はこれを見ることでああ。なるほどとなんか納得した。
全1563件中、621~640件目を表示