ジョーカーのレビュー・感想・評価
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一回見れば良いかなぁ
バットマン自体、実写映画は観たことが無く、昔のアニメで観た程度なので、ジョーカーがバットマンシリーズの悪役という事しか知らずの視聴。その方が先入観無くて良いかなと思ったけど、どうも後付け設定の様で。
ジョーカーは精神に障害。被害妄想と幻覚を繰り返す。生い立ち自体は可哀想ではあるんだけど、全然感情移入は出来ない。
世間的には評価は高いらしいけど・・・・。ジョーカーに拘らず、一人の名も無き異常者の物語として、作った方が良かったんじゃないかなぁ。
蛇足
昨年劇場で鑑賞、昨日改めてwowowで視聴しました。
二度とも、映画自体の出来は大変良いと感じました。隙のない作りこみの施された労作であることは間違いないと思います。
しかし点数を低くつけざるを得ないのは、この映画の構想そのものが蛇足に思えるから。
傑作『ダークナイト』でのジョーカーの破格の存在感は、彼が決して凡人には共感も理解もできないところから生まれ、想像もできないような異質な内面世界を生きているという、圧倒的な断絶を見せつけるところから生まれていたと思う。ジョーカーの持つ破壊衝動や憎しみを、我々凡人は「動機」などというこの社会の言葉で理解したり表現したりすることは決してできない。その完全な異質さこそが、彼の恐ろしさでもあったはず。
けれども、この映画はそもそもジョーカーを我々の理解できる存在として描こうとしてしまった。いわく、社会不適合者ではあるけれど根は善人である彼が、自分ではどうすることもできない不遇の連続の中で、社会に対する敵意をふくらませていったのです、彼が今の彼のようになったことは、我々にも十分共感できることです、何なら私達一人一人だってその責任の一端を負っているのじゃありませんか、と。そういう説明じみた背景譚が、果たしてこの一連のシリーズの中で果たして描かれる必要があったのだろうか、疑問しか感じない。
彼がジョーカーへと変貌する過程のエピソード自体が虚構をはらんだメタレベルのフィクションだという理解もあるようだが、そんなことはどうでもいい。たとえそうだとしても、この映画はそもそもの成り立ちからして、ジョーカーを庶民の手の届く・共感できる存在に貶めてしまうものだったのだから。
誰だってジョーカーに成り得る。
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