ジョーカーのレビュー・感想・評価
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お前らには分からないよ
「糞が!!ゴミみたいな目でこっち見やがって、金持ち共が!!
全部、自己責任だっつうのかよ、このザマを。誰も助けてくんねぇんだぞ。
こんな映画をエンターテイメントとして観てるお前らに、俺たちを理解できるわけねぇだろ!!!」
いつしかジョーカーのメッセージは、映画を観てる我々に向けられているように感じた。
特にテレビショーにシーンは、わざと引きアングルにして、映画館の観客をショーの観覧者と同じ立場にシンクロさせているのかと。。。
あくまでジョーカーはあっち側の人間。こっちの人間にはあっちの人間のことが理解できない。でも、一番の弱者に手を差し伸べられる社会じゃないと、ゴッサムのような歪みが生じる。それは、小さくも大きくもどの国でも起きていること。
あぁ、数年はこの映画のことが頭に残るだろうなぁ。
最下層の一般市民から悪のカリスマへの変遷
バットマンシリーズをそれほど観ていない、原作コミックも読んだことが無い者の感想です。
少ない知識ながら僕の中でジョーカーに対するイメージと言えば
飄々として掴みどころがなくカリスマ性があり
その名の通りこの世の全てを馬鹿にしているような純然たる悪の権化と言ったようなものでした。
しかし、この映画に出てくるアーサーは障害を抱えつつもコメディアンになることを夢見て真面目に生きる一般市民。
最初、ジョーカーのイメージと全く結びつかなくて困惑しました。
しかし、映画が進むにつれてアーサーはどんどん狂気に飲み込まれ大衆を巻き込み混沌と化していき
その中で正真正銘カリスマ的ヴィランが誕生したのです。
その変遷を素晴らしい演技、映像、音響で見せつけられ、後半は終始、魂を揺さぶられました。
ラストでは群衆に称えられ立ち尽くすジョーカーと、両親を殺され立ち尽くす幼きブルースに熱いものを感じました。
この人生以上に硬貨な死を
こんにちは、LEOです。
本日「ジョーカー」を見てきました。
かなり前から予告があったし、かなり惹かれる内容そうだったのでとても見たかった作品でした。
内容ですが、主人公フレック(ジョーカー)はその日暮らすのもやっとな生活をし、ピエロを生業としていました。
しかし、ある日を境に立て続けに彼を不幸が襲い、自分の生い立ち、人生を考える事となります。
そんな彼を見た民衆が、今の街情勢に怒りを表し、彼を祭り上げ、また彼はそれにより感化されジョーカーとなると言うような内容となります。
感想ですが、バットマンのイメージでいくと全く違う、どちらかと言うと社会派映画に近い感じでした。
役者魂が凄く、かなり迫力もあり、また自分の人生観も考えさせられたりもします。
かなり考えさせられ、シリアスな感じなので映画を楽しみたい方は是非見てみてはいかがでしょうか?
退屈
もっと迫力ある面白い映画だとよかったんだけど。暗くて退屈。
途中眠くなりましたが勿体ないので我慢したけど!
まず、ピエロで看板奪われるシーンからすでに、どうしてそこまで追いかける~!から始まって、なんで銃を・・とか、説明ないし、次から次へと病んでいくところが共感できないからまったく面白くない!病んでるだけで狂ってない!妄想と現実が分かり難い!どこまで現実なの?彼女のことも、せっかくいいと思ったのに~!最後もあっさりで。バットマンのジョーカーと思えないほど魅力ない。この映画が絶賛されることが私には理解できなくて、予告に惑わされた感ありあり。ジョーカーになることは初めから分かっているのだからもっと最後はインパクトが欲しい。悪くはないけど普通の映画と思う。ブルースと会うシーンと、あともう1シーンだけジョーカーのいい面が見れてよかった。
「ホアキン・フェニックス」
映画全体としてはあんまりおもしろくない。構造とか音のタイミング、セレクトとかのディテールめちゃ普通。むしろちょっと退屈。新しさとかすごさはそこにはない。
ジョーカーの映画としてもたぶんそんなにうまくいってない。というかむしろジョーカーの映画じゃなくても狂人であればみたいな感じが構想の段階であったんだろうな、、と感じるくらい。DCファンの人は好きじゃなさそう。途中アメコミなの忘れる。ジョーカーの映画じゃなかった方がクオリティ高かったんじゃないかな。
でもこの映画はすごい。ホアキン・フェニックスが本当にすごい。だから絶対に映画館でみたほうがいい。
ある意味【ヒトに優しくなれる映画】
個人的観点で言わせて頂くと
見た後、『ヒトに優しくなれる映画』でした。
そして、あまりにも切なくて見ていて涙がこぼれてしまいました。
言い方は酷いですが、
現実世界の仕事で何れだけ蔑まされても
【彼】よりは幸せなんだと、
恐怖や緊張しても悲鳴をあげる事が出来ず
笑い声しか出ず周りに理解してもらえない、
薬も福祉の打ち切りから飲む事も出来ず、
【不幸】の一言では済まされない程の、
【不運】が、がんじがらめに絡み、産声をあげた様に見えました。
そして何処から何処までが彼の空想なのか。
因みに、ラストの廊下でのダンスの後、逃げ惑う姿が滑稽に見えてしまいました♪
そして哀しい乾いた笑い声が響き、
『こう言う笑い声しか出なくなってしまったのね…』
と、切なくなってしまいました。
悲劇か喜劇かそれは主観だ
私はこの映画を観たら、もしかしたらジョーカーという人間に同情して
彼の悪を赦してしまうのではないかと心配していた。
それ故にこの映画を見る半日前からすこし憂鬱な気分になっていた。
いや、「心配」ではなく、
もしかしたらそうなることを
「この世には赦される悪もあるのではないか?」
そういうものが見れるのではないかと少しだけ期待していたのかもしれない。
しかしその期待は裏切られた。
彼は自分の人生を喜劇だと言った。
しかしこの物語を見た人は皆口を揃えて
「彼の人生は悲劇だ」と断言するだろう。
その意味を深く考え、
私達が生きるこの社会を見つめなければならないと
考えさせられる映画だった。
香港の民主化デモを彷彿とさせる映像
親に裏切られた親孝行な青年が、悪に堕ちていく姿は、
観ていて身につまされる。
暴力の連鎖に町を荒廃させていく姿は、未来の私たちの姿だろうか?
覆面禁止法が施行されて、青年が逮捕、投獄されている、隣国のニュースを見ながら
、ふと考えた。
マーベルとは違うよなー、やっぱり。
あまりにも評価か高すぎてそこまでの絶賛ではないけれど重厚感ある作品でした。バットマンではひたすらな悪だけど、この作品で生い立ち見せられると同情感がわいてくるからさすが。ホアキン・フェニックスのすさまじいほどの入り込み演技に驚愕。
絶望の先の狂気
期待して待っていたジョーカーをTOHOシネマズの朝の回で鑑賞。
ストーリーは至ってシンプル。
コメディアンを夢見て下積みをしているアーサー(後のジョーカー)。彼は精神疾患を持ちながらも、母親を献身的に介護する心優しき男だった。そんな彼が度重なる不幸で心を狂わせていき、あの狂人・ジョーカーになるまでが描かれる。
アーサーはどこにでもいそうな男だ。夢を目指しながらも成功できず、チャンスを掴み損ね。貧困の中、親の面倒を見るうちに社会から阻害されてしまった。
そんなドロップアウトしてしまった彼に対する世間の目の冷たさ。残酷さを、視聴者は嫌と言うほど突きつけられる。
真面目に生きようとしても報われないこの世界で、心を病んでしまった人間は誰でもジョーカーになりうる。
だからこそ、この映画はヒトを惹きつける。
それを一見すると人好きそうなおじさんにしか見えないホアキン・フェニックスが演じる。だからこそ、狂人に転落していく彼の人生が他人事とは思えないのだ。
騒動を起こし、世間から注目され快感を覚え、更にエスカレートしていくジョーカー。
彼の歪んだ自己顕示欲と承認欲求は、今のSNSの一部ユーザーにも垣間見ることができる。
この映画はフィクションでも、根底に流れる問題は現実と何1つ変わらない。
いやそれどころか、格差が進み未婚率が高まり犯罪率が上がっている今の社会こそゴッサムになりつつある。
だからこそ見る価値がある映画と言えよう。
映画とは本来、受動的なコンテンツだ。
見て、聴いて、感じる。
だが本作は違う。
見た者が実人生をアーサーに重ね、己の精神と向き合うことになるいわば写し鏡。
だから、フィクションとして割り切れない怖さがそこにある。
この映画を見て何を感じるかは人それぞれだろう。
だが己の中に息づく"ジョーカー"に気づいてしまった人間も少なからずいるはずだ。
それこそが、この映画の危険性であり、同時に最大の魅力と言える。
悲劇とは、他人から見れば喜劇に他ならない。
それこそがコメディの本質だ。
世界は想像以上に残酷で、出口はまだ見えそうにない。
演技力についていけてない
ジョーカーというキャラクターは演じる俳優によって作られるものであって、今までのジョーカーと違ったりする点があって良いと思う。
セルフがあまりなく、笑い声が響き渡るのが印象的で音楽も効果的に使われていたと思う。
けれどホアキンフェニックスの演技力が凄すぎて、圧倒的で、それに演出がついていけてない感じがした。演出はなんというか、やっぱりありがちなヒーロー映画だなというシーンもちらほら見られて、少し勿体無い。
凄みがある
ダークナイトのジョーカーは純粋な悪で、人とも悪魔ともつかない存在だった。この映画では、ジョーカーがなぜ生まれたのかを描いているが、見る前は、ジョーカーのルーツを語ることで存在が矮小化してしまわないか心配だった。
結果、バットマンビギンズに繋がるところもそうでないところもあり、バットマンという作品群の中で描かれてきたジョーカーの一つの物語という感じ。
腐敗した政治と社会が生んだ浄化作用としてのバットマンとジョーカーの根っこは同じところにあり、社会に対する怒りの表と裏のように思えるが、ジョーカーのそれの方がより暗鬱としていて庶民の苦しさに寄っている。それだけに恐ろしい。
ホアキンフェニックスの演技に凄みがある。
テレビショーの司会役でデニーロが出てきて立ちあがりそうになった!パプキンじゃないか!あれは夢じゃなかったんだね。。。
圧倒的な哀しみ
虐待、放置、貧困…よく見聞きする。
けれど、主人公アーサーによって体験させられているような感覚になった。
彼は特徴的な声を出して笑う。
でも、その顔も心も泣いていた。
涙を流さずに。
その境遇故に、人を殺めていいという理由にはならない。
あの銃口は本当は自分に向けられていたんだと思う。
殺したかったのは、消してしまいたかったのは自分自身だったんだと。
自分の日々の行動を考えさせられる。
にしても、あのリバーの弟だったとは。
この作品で一番驚いたポイント
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