ジョーカーのレビュー・感想・評価
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これは深い人間の映画
とても良かった。ホアキンフェニックスの演技力がとても高かった。ジョーカーはあくまで人間であり彼の狂気に満ちてはいるが非常に魅力的であり共感させる部分も有るキャラ像がとても印象的だった。彼のなんとも表現し難い得体のしれなさが作り出す狂気に満ちた彼の世界は本当に印象深くとても考えさせられた。最後にこれが現代の格差社会を非常に象徴するようなデモ、いかにもアメリカを暗に語ってるような深い映画だった。
共感がすごい
不愉快すぎる
そこを起源とするならただの差別助長
母子それぞれの妄想だった、と捉えてよいのだろう、だとするとジョーカー誕生は単なる「病」から真っ直ぐに生じる個人と社会の不幸の連鎖であり、同種の患者に対する単なる差別偏見映画ではなかろうか。人を殺すのも早すぎて、とても貧困などの境遇にそのルーツを求められず。恋愛やトーマスウェインの悪行くらい、現実にしとけば良かったのに。そして拳銃は実際にもらっている(多分)。そこをこそ、妄想にしとけよ。
母の不幸、ウェイン家への憎しみと憧れ、たまさか手に入れた(盗んだ)拳銃、度重なる差別と暴力、ほんの少しの反撃、愛する母、彼女との死別(できればウェイン家に起因)、そんなものが重なってのジョーカー誕生!なら、
構成は月並みかもしれないが、惹き込まれはしたと思う。
もっと哀しい物語かと思っていたら、同情、共感はほとんど生まれず、単なる不快な映画。
ただし、それが狙いとするならば、作りとしてはよくできているし、ジョーカーのヘンテコな走り方、看板盗まれ追っかける時に滑って転ぶアクション?、ジョーカー覚醒?後の階段ステップあたりはホアキン見事に怪演。映像も見事。
ただ、ストーリーそのものにはやはり、全く共感できない。
うーん、そんなに良いかな…?
予備知識は一般人(?)程度で見に行きました。
ジョーカー=バットマンの悪役、悪のカリスマ的かっこよさ、犯罪都市ゴッサムシティの王(的な?知らんけど)
ってことくらいが頭の隅にあった。
そんでバットマンがすこし古めのアメコミってことも。(つまり舞台を現代にされてる訳ではないんだろうなって考えてた)
そんなくらいの頭で見終わったら、疑問がたくさん出てきた。
これバットマンのジョーカーである意味ある?まずここはどこ?いわゆるゴッサムシティ?そんで時代はいつ?バットマン(ブルース)が子供で、白黒テレビの感じからして1950、60年代とかって感じ?そんな時代に冒頭のメンタルセラピーみたいなカウンセリングあったの?少なくとも日本はそれくらいの時代は精神衛生法なんてものもあったんだけど、アメリカは違うんかな、いやあそんなに違わないと思うけどなあ、『ビューティフルマインド』みたいなイメージあるし。とにかく、あのメンタルセラピーはなに?まじで時代設定はいつごろなの?まあフィクションだしそこらへんは曖昧なんだろうけど…。現代風にしても良くない?SNSに晒されるイタいコメディアンみたいな、それで「まったく新しいジョーカー」みたいなのならわかるけど…。
設定の疑問が浮かび続けて、ストーリーをしっかりと楽しむことができなかった。
そういう細かい設定なんて気にしやがって、この映画の本質はそこじゃねえよ…みたいに思われるかもしれないけど、それが頭に引っかかってからは、全部破綻した「作り物」にしか見れなくて。ホアキンフェニックスの素晴らしい演技、狂気じみた笑い声も、家でDVDで見た『時計仕掛けのオレンジ』のマルコムマクダウェルの声に聞こえてくる。すなわち作り物。まあ映画なんて常に作り物だけどさ。
『joker』を見てる自分を頭の上から見てるみたいな。
没頭することによって映画を見つつ傷つくし何かを得ると思う(勝手な自分の考え)けど、没頭できなかった。
これを見て痛みとか苦しみとか、それから解放されるための身勝手さとそのための暴力とか、なんとなく理解できそうだけど、もっと違う方法があると思う。ジョーカーじゃなくても、ゴッサムシティじゃなくても。
見てる間ずっとこれから面白くなるんだろうなあって思ってた。そんでその高揚感のまま終わった。
ていうか『キングオブコメディ』と『タクシードライバー』見ないと面白みを理解できないとしたら1つの作品としてはダメでしょ
というかこれが金獅子賞か……
思いついたことをだらだら書いた
いまっぽい映画
普段アメコミ作品はあまり見ず、『ジョーカー』を見るために『ダークナイト』を見たくらい。アメコミ作品を見ない自分でも非常に面白かったです。バットマンシリーズを見ていればより面白味が分かるのかもしれませんが、『ジョーカー』だけいきなり見ても充分楽しめると思います。
貧富の差が激しい社会の中で、福祉などが削減され社会的弱者はますます追い詰められていく。そして極限まで追い詰められた人間が爆発する姿に哀しみと共感を覚えます。
でもただ辛いだけではなく、主人公の境遇を体現しているかのようなホアキン・フェニックスのゾッとする痩せこけた身体から発せられるダンスが美しく見とれてしまう。
また70年代調(?)の街並みや室内装飾もきれいだし、映像もちょっとノイズがあるフィルム調でかっこいい。
ストーリーもどこまでが現実なのか彼の妄想なのかわからない塩梅がいい。
たぶんいろんな角度から見ても非の打ち所がないのではないか。評判がいいのもうなずけます。すごい映画を見たという感じです。
胸糞映画はやめよ!
どんなに絶賛されようが、終始心を締め付け、震え上がらせ、軽蔑させる映画は自分の滋養にならないことを学べた。
若い頃憧れた、自由の国アメリカ、あんなに汚い国だったっけ?あんなに自己中な人ばっかだったっけ?あんなに人を馬鹿にする、冷たい国だったっけ?
地下鉄の汚さ、街の汚さ、バスの汚さ、店のきたなさ、部屋の汚さ…あらゆる汚さを堂々と晒されて、ずっと国の民度を疑ってた。最後の拘置所内の廊下が1番綺麗だった皮肉。
日本もそりゃ馬鹿な人がいるけどさ、そこまで自由を与えられなかったからこそ、秩序があって、節度もあって、清潔を好む国柄。…全く関係ない感想かもだけど、改めて日本に生まれてよかったなと思わせてくれた映画でした。
…本音を言えば、イケメンが見たかったwww
これはジョーカーか...?
月に1〜2本観る程度の普通の映画ファンです。誰が読んでるレビューでも無いと思うが何となく..。久し振りに呟きたくなったのでこちらにレビューを。
題字やフォントや色、退廃的な街並みに時代背景も絵ズラも「好み」でした。
序盤ロバートデニーロが出てきて、「なるほどこれは確信犯。タクシードライバーはベトナム戦争のPTSDで精神が病んでいったが、アーサーは...!?」
映画自体はとても良く出来ていると思います。(←一介の素人映画ファンが偉そうに..?)
ただ、いくつか疑問も...。
まず、アーサーがジョーカーだったとしたら、ブルースが大人になった頃、ジョーカーだいぶおじいちゃん?
いちジョーカーファンとしては、、、、
特にダークナイトの時の悪の定義や哲学も、狂気の向こう側の人「ジョーカー」にヤラれているので、
自己防衛とはいえ咄嗟的に電車で3人を撃ったり、うっかり小児病院慰問の時に銃落としたり、そういう事やらかさないでしょう...?
その割に一人で部屋で銃を持ちながら自己陶酔して独り言言ってる、まるでタクシードライバーのシーン、思わず撃ってしまって、すぐにTVのボリューム上げて「戦争映画観てたんだ!」ってそんな咄嗟に上手く誤魔化す言い訳考え付く!?
現実の話、ここ最近のテレビでも多くの人が辛い気持ちになる様なニュースもある。
アーサーも子供の頃の悲惨な虐待や環境が彼をジョーカーにさせていった...ってのも分かりますよ。
でもね!?あの底なしの富を使って信じられない様な武器を駆使するバットマンの、
最強最凶?の敵に、「自分がこの世に存在しない人間」なんてセリフ、
それってただの自己顕示欲?自身の存在証明?っと疑いたくなるセリフを吐くジョーカーは、自分が思ってるジョーカー像とはちょっと...。
個人的には、誰の子か(ブルースウェインと異母兄妹?)分からなくても良いんだけど、子供の頃から超頭が良過ぎて、世界がひっくり返せそうな最狂の天才が更に狂っていった...って言う様な感じで「ジョーカー」はいて欲しかった...。
まあ、コメディアン=落語家みたいに、今回の初代ジョーカーの後に、2代目、3代目と、ジョーカーを襲名していったら色々辻褄があうけど。
間違いなく自分自身の中に在る、もう一人の自分…。
この映画を鑑賞しながら、そんな思いを繰り返し反芻していました。
ジョーカーは生まれるべくして生まれた。多分、そういう事なんでしょう。
社会の中に沈澱している澱の様な孤独や不安や貧困や憤り、そこから涌いてくる暴力の象徴としてジョーカーは誕生し、そうして、その存在は体制に対するアンチテーゼとして人々を惹きつけます。
光りが有る処には、必ず闇が生まれます。人が見ない振りをしても、その闇は必ず存在して、痛みの中にのたうち回ります。その闇は何処へ往くのだろうか?その闇が静かに癒やされる事なんて果たして有るのだろうか?
かつて、映画「タクシードライバー」で、体制に対する強烈なアンチテーゼを叩きつけたハズの俳優ロバート・デニーロが、寛容と良識を装いながら弱者を嘲笑する体制側の象徴としての役柄を演じている事に、強い皮肉を感じました。
コメディ畑出身の監督が描いた、喜劇の先に有る狂気と恐怖の世界を、ホアキン・フェニックスが迫真の演技で演じ切っています。
この世界観を映像化した関係者の勇気に心から敬意を表します。
ジョーカーって残酷
映画評論家の町山さんによれば、主役のフォアキンは、かなりの異端、変人だそうだ。変人も言うより精神的に壊れてる⁈かも。
本当かどうかわからないが、精神的に壊れてるいるひとが、精神疾患のある役。ふーむ、なんだかなぁ。
彼は、部屋にいる時は大抵裸で、奇妙な骨格、左肩甲骨が変で、肋骨が異様に出ている。減量したんだろうが、骨格がホントに奇妙なのが気になった。
主人公が、悪ガキらにいたぶられる場面は容赦なくて、倒れた人間を蹴り尽くすシーンはとても残忍。そういう暴力的で人でなし場面が多いので、いたたまれなくなる。
彼の頭の中出来事なのか?と好意的に見てたが、どうも違うらしい。
悪のカリスマって、こんな風に人をおとしめて行くのか・・・この手の怖さの映画はちょっと苦手なので、私にとってはイマイチ。
見応えは充分だけど言いたいこともある
監督の盟友だからブラッドリークーパーも参加?にしても今までの作風とはがらっと異なる問題作です。
凄いストーリー、演技、演出、ジョーカーの哀しい慟哭が伝わるコミックのヒーロー物とは思えない素晴らしい作品です。
ですが、、あまりに個人的な出来事過ぎて、スケールが小さ過ぎて、そして何よりクレバーさ全く感じられないストーリーは如何なものか?また、ホアキンの演技は素晴らしかったが老け過ぎではないか?
とはいえ、映像の素晴らしさ、わかっていたとはいえラストの繋ぎ方も見事で、またヒーロームービーの記念碑的な作品だと思います。この調子でDCはマーベルディズニーとは違う道を歩んでほしい。
R15
スゴい映画かもしれないけど
合わなかった。
世間が悪い、環境が悪い、自分は悪くない、そんな理由で誕生して良いのかジョーカー。
圧倒的記号としてのヴィラン、ジョーカーを一般人の価値観で肉付けする意味が解らない。
良かった部分はゴッサムの街並みの再現度とブルースの両親の死ぬシーンで千切れる真珠のネックレスの演出かな。三部作ではファルコーニの鉄砲玉が犯人だった気がするが。
アレックス、トラヴィス、パプキン、、、、、
アメコミ、DCコミックスの"バットマン"に於けるスーパーヴィランこと"ジョーカー"が、今やこんなにも引き付けてしまうキャラになっているのは、ノーラン版"バットマン"でH・レジャーが演じた「ダークナイト」での"ジョーカー"ありきだろう!?
J・フェニックスが演じたのは、J・ニコルソンやH・レジャー、J・レトが演じた様々な"ジョーカー"では無く、そんな様々な"ジョーカー"に成り得る可能性?がある"アーサー・フレック"と言う男を演じている。
まぁ、その男が"ジョーカー"になる訳だが三人が演じたどの"ジョーカー"になって行くのか?
J・フェニックスならどのタイプでも違和感なく演じる筈だし、皆が評価するH・レジャーすら圧倒する演技と存在感を発揮するだろうが、全く新しい"ジョーカー"像を示すかもしれない。
既にトラヴィス・ビックルであり、ルパート・パプキンでもあるし、アレグザンダー・デ・ラージの雰囲気も醸し出し"ジョーカー"であるアーサー・フレックから目が反らせないし、そんなJ・フェニックスのスクリーンに映える存在感がお見事!!
そして、T・フィリップスは「全身ハードコア GGアリン」を撮った監督であり個人的には最高な組み合わせで、アメコミや"バットマン"に興味が薄くても観に行かない理由が見当たらなかった本作。
デ・ニーロは素晴らしい存在感で、驚愕するシーンを見事に演じていたけれど、J・ニコルソンが現役だったらマレー・フランクリンを演じても面白そうだったり!?
アメコミ?DCコミックス?バットマン?ジョーカー?ノーラン?H・レジャー?そんなの抜きにして意識しなくても、アーサー・フレックと言う男に演じるJ・フェニックスに魅了されてしまう。
本作「ジョーカー」と「ビューティフル・デイ」に何か似た雰囲気を感じてしまう、J・フェニックスが演じる男の哀しさ、狂気、寂しさが胸に沁み入る。
2019/11/13 新宿バルト9にて
二度目の鑑賞。
個人的には地下鉄での騒動の後、脱出して暴動を背景にタバコを燻らせながら歩く姿、自信が満ち溢れたような表情が堪らない。
そんな絵になる場面が多く、メイクをしていてもスッピンでもその都度、表情が変わるホアキンの存在感。
本作の世界観のまま"バットマン"と対峙する正真正銘"ジョーカー"になったアーサー・フレックをJ・フェニックスを観てみたい!?
鳥肌が立った!傑作だ!
もう一声、、、
前評判が高過ぎるキラいがある作品は
まあ〜どんなんでしょうか〜ぐらいな気持ちで観るようにはしているんですが、
もう、、、こんな社会って、、、
グァーッ!
と溜飲下げたい方にはいい映画だと思いました。
アナキン・スカイウォーカーがSithに堕ちる理由は
いまだに納得しないのですが、
アーサーがJOKERになるのも、
てか最後にぜーんぶJOKEさ、と言わせてるのか
やっぱり何かが憑依するぐらいのストーリーにしてもらわないと
「ダークナイト」の極悪非道ジョーカーが
わからなくなっちゃうんですよ。あの極悪非道ジョーカーが、今作のジョーカーを引き継いだっていう設定の別人ぐらいに感じちゃいますね。
JOKERと名乗らせる、ゴッサムシティ、ブルースが出てくる、
で、なんとか関連を持たせてるという強引さも感じちゃいました。
つまりアーサーがJOKERになる理由が、このストーリーじゃなくてもいいんじゃないの、、、?と。
若いJOKERのアナザーストーリージョーク、的なスピンオフのりでも観れた気がする。
こうしてJOKERは誕生した、というのは、何人かの方々が指摘している通り、
このストーリー、JOKERである必要ある?と、なんとなくむず痒い感想に。
ピエロお面団の暴動に至る過程はもう少しブツ切りに挿入してもらいたかった。
いつの間に何を騒いでるのアナタ達は、と理解するのに時間かかったよ。
あ〜富裕層のお調子者がああなったからね、、そこの過程こそもっとショッキングに描いておくれ。
なんか文句多くなってしまった。
レイトショーなのにお客さんいっぱいいたのが良かったです。いいことだ〜
一番印象に残ってるのは「IT」「ドクター・スリープ」の予告編、、、(ΦωΦえ)/
問いかけるものがあるよね
かなり好きな映画
ストーリー、演技、映像美、音楽全てが最高の映画。
序盤の不良にリンチされるシーン、アーサーのみすぼらしい身なり、狭苦しいバスでの移動、パトカーのサイレンが鳴り響くゴミだらけの街並み...。そういったシーンから、アーサーが苦しい生活を送っているのが十分過ぎるほど伝わってくる。そのため映画にリアリティが出せていて、序盤から引き込まれてしまう。この映画がとても面白いのは、アーサーが感じてきた苦しみの表現が秀逸で、共感できる部分が多いからだ。
アーサーはウェインの会社の鼻持ちならない社員を殺したことで、彼のように世間に不満を持つ人間からの熱狂的な支持を得るようになる。今まで誰にも相手にされてこなかったアーサーが、初めて世間の肯定的な評価を受けるようになり、自分の行った殺人は正しかったのだと思い込むようになる。だから彼は徐々にダークサイドに堕ちていったが、むしろ堕ちた後の方が彼にとっては幸せなのだ。ジョーカーとして悪の道に振り切った彼はもはや失うものが無いため、抑圧されるものが無くなって、以前の少し間抜けだったアーサーの面影は無くなってしまう。
映像美や音楽等の演出も秀逸。荒廃した街並みや落書きだらけの電車、後半になるに連れて明るい曲が増えていくのが、全てアーサーの心境を表せていて素晴らしかった。
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