劇場公開日 2019年10月4日

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「「救い」とは何か」ジョーカー まりぽっささんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「救い」とは何か

2020年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

『バッドマン』に描かれる悪役「ジョーカー」がいかにして誕生したかを描く作品。

作品の性質上、ここからまたストーリーの始まりを想起させるようなエンディングになっているので、何でもハッピーエンドや言い切り系の作品がお好みの人にはオススメしない。

悪を生む社会の闇、
「絶望」がもたらす悲しい選択、
正直、映画の世界はどこまでも救いがないのだけれど、社会的弱者の代弁者たるジョーカーがむしろ民衆の「救い」となりヒーローとなっていく様を、決して正当化するわけではなく丁寧に描いたのではなかろうか。

階段で踊るシーンや血でグラスゴースマイルのメイクをするシーンなんかは神聖で、ジョーカーが崇高な存在に思えてくる瞬間だった。

まりぽっさ