劇場公開日 2019年10月4日

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「スルメMovieでした」ジョーカー らまんばさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スルメMovieでした

2020年2月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

【2020/02/13✩⃛初回観賞】 評価:4.3
【2024/09/14✩⃛2度目観賞】 評価:4.3 ➡︎ 4.0

ゴッサム・シティのゴミ捨て場から見える観覧車に乗ってみたいな。
(新作見据えてのDOLBYCinema)
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バットマン作品は留学中に寮の仲間たちに付き合って観に行った『バットマン&ロビン』の一作のみ。(『ジョーカー』観賞後に調べたら、どぉやら『バットマン&ロビン』は史上稀に見る酷評されたヒーロームービーなのね💦そこまでとは当時思わなかったけどw)
MARVELもDCコミックも興味なし。だからこの『ジョーカー』も観に行くつもりはなかった。
アカデミー賞で正直よく知らないホアキン・フェニックスが主演男優賞のスピーチで話した内容が普段から自分が思っていることとあまりに似ていて共感し、とにかくこの俳優に興味が湧いた。
“When he was 17, my brother wrote this lyric. He said, “Run to the rescue with love and peace will follow.” Thank you.”
恥ずかしながらこのスピーチを聞いて初めてこの人がリバー・フェニックスの弟だと知ったレベル^^;

アカデミー賞記念で再映していた『ジョーカー』を大急ぎで観に行き、ホアキンの受賞に激しく同意。
画面の中のアーサーは脆い。とにかく儚くて。薄張りガラスのように繊細で、少し力加減を間違えたら粉々に砕けてしまいそうなほど。でも世間は容赦ない。アーサーのそんな事情に気遣う余裕はない。だってみんな目先の自分の事でいっぱいいっぱいだから。望ましい形とは言わないけど、現実的には仕方の無いことと諦めるしかないのかもしれない。

だからアーサーが自分の身を守るために暴力という力を借りて前に進むという判断を至ったのはよくわかる。というか、やはり仕方が無い。みんな必死なんだから。

良しとする訳ではない、けれども「人生にはそーゆー時ってあるよね」と妙に納得させられる内容。日常のあるあるが多すぎて途中からヒーロー物のヴィラン誕生物語を観ている事忘れてた。

この映画を観てレビューを書き始め、投稿するまでに3日経った。不思議なのが観た直後よりも今の方が映画の色んな場面への想いが頭の中で蠢き合うということ。観賞直後は3.9評価と思っていたけど、その後の自分の中でのこの映画へのobsession度合いを考慮するともっと高くてもいいかも!と思って点数は4.3に。噛めば噛むほど味が出るスルメMovie。既にもう一度観たくなってる。

この作品を機に過去のバットマン作品も全部観てみよう💖愉しみが増えた❤ ❤ ❤

らまんば