「ホアキン・フェニックス!」ジョーカー 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)
ホアキン・フェニックス!
とにかくホアキン・フェニックスがすごい。
ゴミと悪意に満ちた街で、ロバート・デ・ニーロ演じるマレーにあこがれ、スタンダップコメディアンを目指し、ピエロのアルバイトで生活をしのぐ青年。母を気遣う優しさを持ちつつ、「笑い病」が象徴的に、社会から不気味に見られる疎外感。
心を通わせたかに見えた同じアパートの子連れのソフィーとの関係が、妄想でしかなかったのが悲しい。そもそも、同僚からもらった拳銃が、すべての事件につながっていくが、それ自体現実だったのか、妄想ではなかったかと思ってしまう。
とにかくホアキンの鬼気迫る演技を観る映画。バットマンのスピンオフという意識は持たなかった。
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