「苦痛の時間」ジョーカー ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
苦痛の時間
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人を不快にする笑いがあることを知る映画でした。
ホアキンの演技力は圧倒的で、突然笑いだす脳の病気とやらは、笑っているのにまるで楽しそうでなく、ピエロがそうであるように、泣いているのかと思わせる笑い方で、不気味さと怖さをよく表していた。
結局のところ彼の病気は、先天性のもの(母親からの遺伝)に加えて、子供の頃に受けた虐待による外傷も影響しているということなのだろうと個人的に解釈した。
現に虐待で脳に損傷を受ける子供は沢山いる。
ジョーカーらしいかどうかを評しているレビューがあったが、そんな主観に興味はない。
いつもどこででも、ジョーカー即ちモンスターは生まれるのだ。
持ち合わせたものに、環境や不運が重なり、それは変異する。
痛快劇でもあるのに不気味な作風のバットマンに繋がる、非常に良くできた作品だと思う。
しかし、観ている間中、とても苦痛だった。
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