劇場公開日 2019年10月4日

「感情移入出来る男では物足りない」ジョーカー ゴハンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5感情移入出来る男では物足りない

2019年10月14日
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私には哀れな男にしか見えなかった。
最後の方はスカッとジャパンみたい。
完璧な悪が彼の中で善でも悪でもなく常識でそして趣向であると思っていたが、ちょっと道を踏み外した男ってだけで狂気的思考が感じられなかった。私の思い過ごしだったようだ。

しかし、クライマックスに向かうあのジョーカーの階段でのダンスは凄い。
あの気迫にはワクワクしたし、何故か嬉しくて笑みがこぼれた。あの表情は完璧だった。ホアキン・フェニックスは全てから解放されたように「思っている」男を完璧に演じきった。

とはいえ猟奇さ、理不尽さの足りないことや、全てのことに動機を付した演出は過剰と感じたので「ジョーカーと名乗るある男の話」位に思っておくほうが良い。

ちょっと今(自分に)酔ってる

ゴハン