「見終わって、まず疲れた。どっと疲れた。 鑑賞中は、展開に驚き、呆気...」ジョーカー まゆみ3さんの映画レビュー(感想・評価)
見終わって、まず疲れた。どっと疲れた。 鑑賞中は、展開に驚き、呆気...
見終わって、まず疲れた。どっと疲れた。
鑑賞中は、展開に驚き、呆気にとられた。
鏡を通して自分を観ているような時もあって、苦しかった。
でも、それは同時に癒しでもあった。
崩壊したアーサーは、美しかった。
しなやかな野生の動物のように。
美しく舞った。
それが悲しかった。
これは全部ジョークだよって言っているかのように、映画の中で起こっていくショキングな出来事。
そして、観賞後、この映画から、これは全部、現実なんだよ、一つ一つの現実を切り取って繋ぎあわせたんだよ、と言っているように感じた。
人にとって、母親、父親というのは、余りにも大きな存在なんだと痛感した。
母親の言葉に痛々しいほど従って、怒りや憎しみを抑えて、いい人(ピエロ)を演じる。
自分に嘘をつき、それが無意識に蓄積されて、
悪循環が起きていることに気づくことも出来ず、崩壊していくアーサー。
そんな風に見えた。
最後の、顔がアップのシーンのホアキンが一番好きです。
ジョーカー?アーサー?ホアキン?そんな気持ちにさせられた。
忘れられない表情です。
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