劇場公開日 2019年10月4日

「至極丁寧なつくりに驚嘆」ジョーカー manenさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0至極丁寧なつくりに驚嘆

2019年10月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

他の多くの話題作とは異なり、エンタテイメント性や笑える要素はほぼありません。
終始漂う空気は重く、悲しく憤りを覚える瞬間が何度も何度もあり、明らかになる真実が気持ちに更に追い討ちをかけます。

展開は暗い、はずが、物語が進むほどに流れる空気やアーサーの足取りは軽く、、当方もどんよりと重い気分から解放されていることに気付いて絶句。
様々な感情に向き合い考えざるを得ません。
映画として割り切って観ることのできない怖さがあります。

鑑賞中は決して感じさせませんが、非常に細かく丁寧に作り込まれた作品。
最後のシーンの印象深さといったら。傑作だと思います。

manen